(コート逆になる

手前にリョーマ)


百錬自得に続き

才気煥発までも繰り出すリョーマ。

5球と予測。


4球目を幸村が返す直前・・・


幸村はリョーマの脅威を実感。

そして幸村が絶望の淵へ落ち

復活してきた場面へ。

(下手ベンチ以外が暗くなり

立海のそれぞれが口を暗く)

真田「幸村が・・・負ける?」

赤也「そんなわけあるか!!

ブン太「幸村はあの絶望の淵から返ってきたんだ」

ジャッカル「そうだ・・・!!立海3連覇のために!!」


(中央から上手奥だけがぼんやりと明るくなり

幸村が倒れる場面、真田の叫び、幸村の喚き)


幸村の4球目に対して

リョーマの5球目・・・


大ホームラン。

着地に失敗して転倒。

鼻血にも気づかす・・・。


幸村のテニスが始まる。


金ちゃんの語り。



(コート再び手前に幸村)


<幸村>

これこそが俺のテニス
お前の五感を奪う
これが俺のやり方
お前はただのでくのぼう
(リョーマにラケットを向け奥へ)

右も左も上も下も
お前にはもう関係ない
(ラケットで切りつけるように上下左右に)

無重力状態にただよう
あわれな負け犬
(ゆっくりと手前へ)


<立海>

(ベンチ前に1列になって)

あれが幸村のテニス
やつはもう動けない
それがあいつのやり方
イップスが…
時の流れも止めてしまう

呆然と立ち尽くすしかない
悲惨な人形

<幸村>

(コート中央手前でリョーマを見下す)

あがいても無駄
考えても無意味
俺のテニスの前では
お前は死人も同然
焦っても無駄
なにもかもむなしく
お前は再びテニスを忘れて
コートを去ることになるだろう
かわいそうだけどしかたない
俺と戦ったことが
不運だったと諦めるんだな

<立海>

あれがあれこそが
幸村のテニス