毎日病院に行っている

毎日少しずつ悪くなっている
もう、まともに喋れない
目も開かない

たまにツラそうな表情をするのは、痛いからなのだろう

手を握ったり、髪をといであげたりするが反応がない
ほんの2、3日前には握り返してくれていたのに…
本当にこのまま、目を開けることなく逝ってしまうのだろうか

息をするだけの母を見ながら、手を握っていた
チャイムが鳴り、面会時間の終わりを告げるアナウンスが流れる
お別れの時間だ

その時、母が喋った
「…りが…」
え?
「…りがとう」

母は僕がずっと傍にいたのをわかっていたのだ
そして母は泣いていた
枕が濡れるので泪を拭ってやったが、僕の蛇口が壊れたので意味無かった

また明日も来よう
毎日来よう