爽やかな朝
風は冷たい
晴れだ

母は今日の朝、転院する
緩和ケア病棟のある病院で
最期の時まで
なるべく痛みのない時間をゆっくり過ごす

僕はいつものように出社して、いつものように見舞う
今日からは別の場所だけど

母が少しは楽に過ごせるようになるかな?
なんて期待しながら、お見舞いに行く
ハズだった

11時頃メールが届く
妹からだ
無事に転院が完了したらしい

昼休み電話が鳴る
また妹
今度はなんだ?

声が暗い
感情を殺したような…

危篤状態…
医者が家族を呼べと言っていること
今はまだ母は聞くだけはできること
昏睡状態になるまで時間がないこと
言葉につまりながら話す妹が可哀想だった

もう、覚醒することはないのだそうだ

母は僕を待っててくれるだろうか