終わった
母と過ごした時間が終わった

母は待っててくれた

最期のお別れの時間をくれた

危篤の報を受けたすべての人の到着を待って静かに息をひきとった

僕が着いたとき、母は目を開けてくれた
久々に瞳を見た
だいぶ濁っていたし、白眼の部分はまっ黄色、目の焦点は合っていない
口はパクパクして手は何かを掴もうとしているのか宙を漂う

苦しみの程度の違いはあれど、父の最後と同じだった

最後は眠るように、ゆっくりと…

穏やかな顔をしている
うっすら笑っているようにも見える

2014年1月17日
18時16分




僕は病気と戦う母の姿を残したかったのではない
自己満足の記録をしたかった訳でもない
少したった後、母はいかにして死んでいったのか、その時交わした言葉はなんだったのか、思い出したかった
母との思い出を残したかった
成人後に亡くしている父との闘病の思い出は忘れてしまった
とても密度の濃い時間を過ごしたのに
細かいやり取りを忘れてしまった

少したった先、少し落ち着いた時に
また、読み返してみよう
家族で闘った、この1ヶ月とちょっとの時間を…