うちの父は昔からジャズ好きだ。
ものすごい量のCDやレコードを所有している![]()
が、そんな彼が近くにいながら、母も娘もこんなにジャズに興味を持たなかったのは、むしろ珍しい現象かもしれない。
私が実家にいた頃、父の部屋からは大音量のジャズが聞こえてくるので、隣りのリビングでテレビを見たい我々女子チームは、ただただ
「ボリューム、もうちょっと下げてくれない?テレビの音が聞こえない
」
と、ジャズに対して、それくらいの感想しか持ち合わせなかった。
それが先日、たまたまテレビをつけたら、坂本龍一と名前は忘れたが中年男性のジャズピアニストが、なにやらジャズについて語っている。
身近なジャズフリークからジャズの手ほどきをうけたことはなくても、あの坂本教授がレクチャーすることは、ふむふむと聞いてしまう。
なるほど、チャーリー・パーカーっていうのと、マイルス・デイヴィスっていうのは、主従関係にあったのか。
チャーリー・パーカーの死後、マイルス・デイヴィスは「Kind Of Blue」というアルバムで花開いたとか![]()
そういえば、かれこれ前に父からマイルスのそのアルバムのコピーをもらったことがあったような気が…。
CDケースを探してみたら、やっぱり出てきた、私と同じような筆跡で「Kind Of Blue」と書かれたそのCDが。
まさか、こんな何年越しで日の目を浴びるなんて、誰が想像しただろうか。
中年の思春期真っ只中の父にそのことをメールしたら、CDをあげたことさえ忘れていたと言う。そうね、もう5年以上前にもらったはずだもん、忘れちゃうわよね。
娘のほうは今さらながら、ジャズっていうのもいいものだと感じたりしています。無意識とはいえ、子供の頃から接していた音楽は、馴染みがいいとでもいうのかしら。
「Kind of Blue」というタイトルも素敵です。
今日、FMで小耳に挟んだが、5月26日は今は亡きマイルス・ディヴィスの誕生日だとか。
どおりで最近、マイルス・ディヴィスが特集されているわけだ。
ちなみに、このアルバムには「So What」という曲が入っている。
何たるタイミング、今私が一番言いたい一言が、まさにこれ。
So What?
だから、なんだ
それで、どうした
なんだっつーーんだ![]()
極めて前向きな私にも、日々沸き起こるネチネチがあるわけです。
今宵、ハズバンドにさんざん愚痴って、二人でワイン一本飲み干しました。