台風の影響で、今朝の中央線は約3時間ほど止まり、会社にたどり着いたのはお昼過ぎ
通勤だけでぐったりきた。
他のルートで会社まで出向く元気もやる気もなく、しびれを切らして止まった電車から次々と降りていく人を横目に、ただただじーーーっと電車の中にとどまった私。空いた座席にどかっと座り、本読んだり、居眠りしたり、そんなことをややしばらく繰返しているうちに、頭痛発生
へんな寝方はするもんじゃないね~
そういえば、先日の飲み会で、赤ワインとチーズとチョコレートに頭痛をもたらす成分が含まれているらしい、という話を聞いた
吐くほどの偏頭痛に見舞われるというSちゃんの調査結果である。
昨日、そのSちゃんにお借りした本を読み終えた。
「夜露死苦現代詩」 都築響一
私が本屋さんに行っても、この本を自分の意思で手に取る事はまずなかった。だからこそ、貸してくれてありがとうとお礼を言いたい。本の貸し借りの醍醐味って、こういうことよね![]()
詩人、業界人と呼ばれる人が、難しい言葉を並べるよりも、到底、詩人とは呼ばれることのない人たちの言葉にこそ、リアリティがあるという例が挙げられていた。例えば、認知症の老人の言葉。例えば、死刑囚の俳句。
そして、暴走族の特攻服の背中に刺繍してあるフレーズ。「刺繍の詩集」と題されたこの章に、特攻服の背中の刺繍も他人のフレーズをパクることはご法度で、オリジナルを目指して研究していると書いてあった。ほっ、ほ~。私が思いついた「刺繍の詩集」とはテイストこそ違えど、やっぱ方向性としては同じかしらね…。完全なるオリジナルって難しい。
読み終えた本は他にもある。
「蛍川・泥の河」 宮本輝
宮本輝の作品は、「錦繍」しか読んだことがない。ストーリーも今となってはおぼろげだが、夫婦の切ないすれ違いの話にぐっときたから、だいぶ前に、同僚のN子ちゃんにお貸ししたことがあった。
「錦繍」を読んだN子ちゃんが、今度は私に「蛍川・泥の河」を貸してくれた。なんて、知的で素敵な連鎖![]()
たった二冊しか読んでいないけれど、宮本輝の書くものは、悲しい余韻が残ると思った。
そして、今日、電車で読み終えた一冊。
「シズコズ ドーター」 キョウコ・モリ
自ら命を絶った母・静子の娘の成長を描いたこの作品もまた、切なさと悲しさが充満していた。それでも、この娘の10代の成長はみずみずしくて、最終的に希望があるから、後味は悪くない。
希望![]()
最近、私が一番繰返したい言葉。だから、この本は好き。
頭痛のこだまがあるにも関わらず、なぜかパソコンに向かってしまった。こんな根性、必要なかろうに…![]()
さ、明日の宴会に備えて、早く寝よう。
