誰かの病気が治ってほしいと願うとき、まわりの人間は何ができるか。
先月、友達と二人で考えた。そして、とても古典的なところに行き着いた。
千羽鶴、作ろうか
そういえば、小学生の頃、クラスメイトが入院して、クラス全員で千羽鶴を作ったことがあったわねぇ。
授業中、机の下でこっそり鶴を折って、先生に怒られた子の姿が目に浮かぶ。友達が早く良くなりますようにという思いか、いや、単に早く鶴を完成させたいという単純な思考にすりかわったような気もするが、友達のために一生懸命やって、怒られてしまったあのシーンを思い出すと、私、いまだに切ないの…
発案者の二人と、ごくごく近しい人に声を掛け、期間一ヶ月、5人で1000羽の旅は始まった。
そして、シルバーウィークの札幌にて、大阪・東京・札幌・室蘭、出身地の異なる鶴1000羽は、無事合体。
ブログに載せるのもどうかと思うが、正直、ものすごく達成感があったので、写真載せさせていただきます![]()
完成図を実際に見ることの出来なかった製作者の皆様も、どうぞご確認くださいませ。
単純計算で、一人200羽。色々考慮して、それぞれの担当数に差はあったが、いずれにせよ、千羽というのはそう簡単なことではない。家族や同僚の協力があって、なんとか完成した
これくらいやらないと、願いは通じないということね。
それにしても、千羽鶴用の折り紙を見て驚いた![]()
色という色、あらん限りの色を1000枚セットにして販売するのは、いかがなものか
色、数限りなく使う必要はなかろうに…
いつ、なんどきも、美的センスは大切でしょう
ましてや、このたび千羽鶴を捧げる人は、大変お洒落な人である。
目指したのは、アーティスティックな鶴。テーマ、missoniのような千羽鶴。
得意の刺繍で、製作者の名前と、「早く良くなってね」というメッセージの短冊も作って、鶴に添えた。
最近、刺繍を習ってよかったなぁとしみじみ思う時があるが、今回もまた然り。黙々と刺繍をしている間に、色んなことを念じられる。気持が伝わるような安心感がある。
が、しかし![]()
入念な確認を怠って刺繍を始めたら、英文を間違ってしまった![]()
それもご愛嬌と、受け容れてくれた皆様のお心の深さに感謝、感謝。
鶴を折り続けた一ヶ月の間に、病気が良くなってきてるという嬉しいニュースを耳にした
我々の気持ちが少しでも通じたならば、ありがたい。
今後も、治療がうまくいきますように。
病気が治りますように。
ご本人も、ご家族も、辛いときを乗り切れますように。
千羽鶴が完成した今も、回復を祈っています。

