「そうか、もう君はいないのか」 城山三郎
私くらいの年齢の人は、この本を手に取るのだろうか。イメージ的には、もっと年配の方を惹きつけるタイトルのような気がするが、どうだろう。
事実、この本は、先月実家に帰った時に見つけたもの。うちの両親くらいの年代の人のほうが、気になる本だと思われれる。
-五十億の中で ただ一人 「おい」と呼べる妻へ-
本のタイトルと、帯のこのフレーズだけでぐっときて、拝借してきた。癌で亡くなった奥さんとの半生の回想。直木賞受賞作家の著者、城山三郎氏もこのたび初めて知った。
うちのおじいちゃまとおばあちゃまは、かれこれ50年を越えて今なお結婚生活を続けているが、どんな夫婦にも永遠の別れは来る。連れ合いとの別れをリアルに感じるのは、我々の年代ではまだ早いのかもしれないが、別れのときは誰しも必ずに来るんだなぁ…と思った。22歳で結婚した城山氏の奥さんは、68歳で亡くなった。最期の日々の回想と、夫婦の娘さんが書いたあとがきは、とにかく泣ける。
大いに涙を誘うこの本はとてもいい本であったが、朝の通勤にはまったくもって向かなかった。電車でもホームでもところかまわず涙がでるし、会社に着いたって、朝っぱらから名残哀しい。この夫婦が仲良しで、楽しい思い出話を垣間見たからこそ、二人の別れがひどく哀しかった。
感想![]()
とにかく、私たちは毎日を楽しく過ごさなくては嘘だ
フツウの日常を楽しまなくちゃ損だ![]()
お茶の一杯、おやつの一口、お酒があればより楽しい食事。一発ギャグ、ちょっと高級な入浴剤、映画のレイトショー。ちょっとしたことで、案外簡単に日常はちょっとスペシャルで楽しくなる。「特別」だけを待っているには、人生は短すぎる。
パートナーがいるなら、パートナーと一緒に、日常を楽しまねば
完全にノロケだと聞き流していただきたいが、お陰様でワタクシも、そのうち結婚することになった(たぶん近々、たぶんね)![]()
そして、相方とのフツウの二人暮しは大変楽しい
問題も多々あるものの、ほのぼの楽しくやっている。
ちなみに昨日、E子ちゃんとご主人がうちに遊びに来た
去年のクリスマスにAおばちゃんからいただいたシャンパンを開け、赤ワインが続くこと4本。食べて、飲んで、何をあんなに盛り上がって話していたのか、うろ覚えであるが、それはそれは楽しい夜でありました
こういう楽しいことが、たくさん続きますように。。。

