「赤めだか」 立川談春 | ちっぴのブログ☆CHIPILOG

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『赤めだか』 立川談春


今日、読み終えた本の話。


うちのママちゃんにくっついて、一度だけ落語を聴きに行ったことがある。 2007年の「志の輔らくご in PARCO」。ママちゃんがあんまり落語にはまっているから、モノは試しで出向いてみたら、落語、あれは素晴らしい日本の芸ですね、すごいビックリマーク面白い!! ためしてガッテンの立川志の輔さんは、こんなに面白いのか目


その後、落語を聴きに行く機会はなかったけれど、先日、出勤前の目覚ましテレビで、落語家 立川談春がとりあげられていて、私のアンテナが反応した。なんでも、「赤めだか」っていうエッセイの評判がいいそうだ。…立川談春、知らないねえ…でも、ビビッときたの!むしょーーに興味をそそられ、会社のあと本屋へ直行。


この勘、正しかった宝石赤 

さすが落語家、面白いのは噺だけではないのです。書いても、面白い。

ハードカバーに投資した価値あり。



彼、立川談志一門だって。師匠 談志、兄弟子 志の輔、そして弟弟子の談春、という流れ。今はもうベテラン談春の若き日々の回想記録。談春が惚れ込んで、惚れ込んでついていった談志師匠って、世の中に物申すって感じの、偏屈オジサマだと思っていたけれど、本当はあたたかくて凄い人なのね。談志のカリスマ性が、よーーくわかった。見る目が変わった。安易にも、いっきなり、あの恐ろしいオジサマを好きになってしまった。



落語家が集まると、どれだけ粋で面白い会話が飛び交うんだろう。そのエピソードが無茶苦茶で、電車の中で一人にやつき、苦笑し、ときに母のように微笑んだ。その上、ほろりと涙ぐんじゃうんだから、やられたよね。真剣勝負の話を聞くから、涙が出そうになる。本を閉じて、反芻する。



食事、睡眠、いろんな欲求を制してまで、師匠に付いていった人にだけ見える世界がある。その世界が、私にも覗き見できる。ありがたい話じゃないのぉ、おまえさん。


ああ、まずは、談春さんの落語を聴きに行ってみなくっちゃ走る人

この本の後じゃ、笑いもひとしおに違いないオバケ