本番試験でこの問題で大きく失点してしまったので、自己学習を兼ねてIPAの解答に合わせて解説を作成しました。

自己解答はこちら

 

令和4年午後1

問3保険申し込みシステムの再構築

設問1同じ提案書番号で保険条件が異なる印刷物がないようにしている理由は?
(業務上の観点から)

解答:申込書と基になった提案書の内容が不整合にならないようにしているから
解説:問題文の1章(4)に「申込書の基になった提案書の内容と不整合にならないようにしている」とあり、
申込書と提案書を提案書番号により紐づけるようにしている。業務上の観点とも合致するため、これが解答となる。
ひっかかりやすいのが、問題文に「提案書を作成する際、一意となる提案書の番号を現行システムが付与する」とあり
これを解答にしてしまう答えをネットで散見した。
しかし、設問は「業務上の観点」とあるので、これは解答にはならないので注意。


設問2
(1)ペーパレス手続から書面手続に切り替え可能な申込ステータスを全て答えよ。


解答:ペーパレス手続き選択済、申し込み確認済、申込書入力済
解説:問題文の2章2項番目に「告知書に署名した後は切り替えられないようにしてほしい」とあるので
告知書に署名する前のステータスを表1から全てピックアップする。
表1は文字が多いので、漏れなくピックアップするために、マークしておく必要がある。


(2)改ざん検知を考慮した設計が必要な新システムの機能を全て答えよ。
解答:申込書入力、告知手続
解説:問題文の2章3項番目に「顧客控え書類に改ざん検知の仕組みを導入」とあるので
表1から「顧客控え書類を作成している」機能を探す。
「顧客控え用の〇〇を作成し、保存する」という記述が申込書入力、告知手続の2機能のみあるので
この2機能が解答となる。


(3)責任者が書類の不備をチェックする不備対応の時間短縮を考慮して設計した新システムの機能を答えよ。
解答:申込書確認、申込書入力、告知手続、取扱報告書作成
解説:表1から「入力する際に入力内容をチェック」という文言が入っている機能をピックアップする。

考慮した内容は?
解答:入力内容をチェックすること
解説:入力のタイミングで内容をチェックするため、不備対応のタイミングで指摘される不備が少なくなり、
不備対応の時間短縮になると考えられる。
(この問題で時間を浪費。時間ないので機能を省略。すべて答えろ問題は時間がかかる・・・)

(4)手続の順番を把握するための機能とその内容は?
解答:ペーパレス手続きメニュー 内容:次に実施すべき作業メニューだけ活性化すること
解説:表1の機能から答える問題なので、一つ一つ機能を慌てず確認すれば見つかる。
しかし、私は見落としてしまい失点!これが正解できれば合格だった!!笑い泣き

 


設問3
(1)当月に申し込み手続業務が完了した申込の手続所要時間の算出方法は?(表1の字句を用いて)

解答:払込方法選択日時が当月である申込書データの、払込方法選択日時と申込日時の差

解説:表1の時間に関する字句を探すと、申込日時、申込確認日時、払込方法選択日時、承認日時、連携日時などがある。
ここまでで何度も表1から回答する問題があったが、「〇〇日時」に意識がないとマークしていない。
そのため、〇〇日時をピックアップするだけでも一苦労である。

まず「当月に申し込み手続き業務が完了した」データを把握する必要がある。
何をもって申込手続き完了とするのかが問題文に特に記載されていない。
お客が入力する最後の機能は払込方法選択となるため、これが完了した日時である払込方法選択日時が申込完了と考えられる。
当月という指定があるため、当月の払込方法選択日時を絞り込む必要があり、解答の前半部分となる。
(SQL文のWHERE句のイメージ)

次に「申込の手続所要時間」を考える。
申込の最初の日時は、申込日時であるため、申込日時~払込方法選択日時までの期間が申込の手続所要時間となる。
このことから、解答の後半部分である「払込方法選択日時と申込日時の差」となる。


(2)当月に契約管理システムに連携が完了した申込の申込書到着所要時間の算出方法は?(表1の字句を用いて)
解答:(1)と同様に所要時間を解答するため、表1から申込日時、申込確認日時、払込方法選択日時、承認日時、連携日時などの字句使用する。
当月に完了した連携の申込を絞り込む必要がある。
(1)と同様に考え、(2)は連携なので、連携日時を使用する。
申込開始の日時も(1)と同様となるため、解答となる。
(1)が正解できた場合、(2)がボーナス問題となっているようだ。

しかし、表1は14機能あり、2ページに小さい文字でびっしりと記載されており、
時間との闘いになる。