■光回線乗り換え直後の転勤
人が暮らしていくというのは、なかなか思うどおりにいかないことの連続である。
今回もそうだ。
あれだけ時間をかけて手間をかけて、25年使ったプロバイダーを乗り換えたと思ったら、久しぶりの転勤になった。

いや、普通なら転居先でそのままドコモ光を使い続ければいいだけなのだが、今回は賃貸物件の問題で、ドコモ光の移転自体をあきらめざるを得なかった。
借りたのは、戸建ての貸家だが今回は2階建て。
築浅とまではいかないが、仕様は整っており、オール電化で太陽光システム付きだった。
しかも、インターネット無料の物件である。
最近はインターネット無料の物件はあるが、だいたいは集合住宅向けで回線をシェアするパターンが多いので、通信品質、回線速度はあまり期待できない。
ただ、今回は戸建てだし、これまでの物件と同じく、光コンセントがついているタイプだとばかり思っていたので、無料インターネットを使わずに、これまでどおりドコモ光を使えるだろうと思っていた。
しかし、内見をせずに契約してしまい、建物の中を覗いてみたら、光コンセントはなかった。
代わりに部屋ごとにLANコンセントがついている物件だった。
「あぱねっと」という名前の回線だった。
これでは持ち込んだホームゲートウェイをつなぐところがない。
ドコモ光に相談すると、物件調査をして何とかするが、最悪壁に小さな穴をあける必要がある場合があるので、あらかじめ大家に了解を取っておいてほしいとのことだった。
ドコモのホームページで確認すると、光コンセントが宅内にない場合、
①エアコンダクトを使って光ケーブルを宅内に引き込む
②通信用のCD管(多くは電話線)を使って光ケーブルを宅内に引き込む
③ ①と②がダメな場合、壁に穴をあけ光ケーブルを宅内に引き込む
という手順になるらしい。

借りた戸建ての仕様は、鉄骨ユニット工法の物件だった。
これだけで、③が厳しいのははっきりしていたので、①で行けるだろうと思っていたら、エアコンダクトが露出配管ではなく、まさかの隠蔽配管。
これは①も厳しそうだ。
②はというと、電話線らしきものが2階へ引き込まれているようだが、電話のモジュラージャックは1階にある。
これでは光ケーブルの宅内引き込み自体が厳しい。
あぱねっとホームページを確認するとルーターとハブを含めた通信機器が宅内のどこかに設置されいることが多く、LANコンセントにLANケーブルを接続するだけで特に利用者側で設定作業を行うことなくインターネットに接続できるらしい。
Wi-Fiルーターの場合は、ルーターモードではなくブリッジモードで接続することが推奨されていた。
LANコンセントは、この戸建てのすべての部屋に設置されているという素晴らしい仕様。
光回線の乗り換え特典のために早めにドコモ光乗り換えたが、こうなった以上ドコモ光の移転はあきらめて、無料のインターネット回線を使うのがいいようだ。
通信料は家賃に上乗せされていると考えるのが妥当なので、割高な家賃をカバーするために無料インターネット回線を使い、太陽光で発電した電気を自家消費したほうがいいみたいだ。

やはり気になるのはその回線速度だ。
念のため、回線速度を確認してからドコモ光を解約することにしよう。
入居可能になった物件に入ってまず、Wi-Fiルーターを持ち込んでインターネットが使えるかどうか確認した。
ブリッジモードで接続したら、あっさりと開通。
スマホで回線速度を図ってみると、平日夕方で80Mbps程度。
光回線だというのに、かなり残念な回線速度だった。
それは仕方ないので、あまりに速度が出ずに支障がある場合は、ホームルーターの導入を検討することにして、とりあえずドコモ光の移転申し込みをキャンセルすることにした。
その後、iPadでスピードテストをしたところ120Mbpsぐらいはでている。
やはり、端末性能が回線速度に影響するようだ。
これしかスピードが出ていないと、もともとの回線スピードが1Gbpsではなく、上限200Mbpsの古い回線契約のままではないかという気もしてきた。

しかし数日して、再度回線速度を計測すると、なぜが400Mbpsと爆速になっている。
時間を変えてみたが、300Mbpsを切ることはなく、ドコモ光よりも高速になっている。
このとき理由がよくわからなかったが、接続されているWi-Fiが2.4Ghz帯に接続されると速度が極端に遅くなるようだ。
5GHz帯のチャンネルに接続されると十分な回線速度が出る。
これなら実行速度がどれくらいになるのか入れてみないとわからないギャンブルみたいなホームルーターを契約する必要はなくなった。
これで安心してドコモ光を解約できる。

 

■ドコモ光解約
ドコモ光の解約手続きは問題なく進んだ。
解約の理由を聞かれたが、「転居先にインターネット回線があるので」といったら、何も言われなかった。

ということで、当初の目的であったドコモ光乗換えの特典ゲットはならなかった。
もう数か月転居が遅ければ、特典をゲットできたのだがやむなし。
しかも、年間契約にしてしまったので解約手数料までとられることになった。
こんなことなら、あんなに手間暇をかけてドコモ光への乗り換えを急がず、ぷらら光のままにしておけばよかったと思ったが、回線乗り換えの前提としてメールの乗り換えをしていない状態で、転勤になっていたらもっと大変な状態になっていたので、結果としてはまあよかったのだろうと思うことにした。

とりあえず高速光回線が一応無料で使えるようにはなった。
しかし、うまいことはそうあるわけではなく、宅内に配置されているLANコンセントだが、リビングにある1か所以外はインターネットにつながらないことが分かった。
一応インターネットについてマニュアルはあるのだが、明らかに内容が古く役に立ちそうにない。
回線速度が200Mbpsとマニュアルにはあるのだが、実測で400Mbps以上出る日もあるので、おそらく回線速度は1Gbps。
築10年以上の物件なので、マニュアル自体が建築当時になっている可能性が高い。
以前に不動産管理会社に確認したところ、インターネット関係の設備まで把握していないらしく、要領を得ない回答しか返ってこなかったので何とも言えないが、LANコンセントはあるがそもそも使えない状態なのか、それとも設備機器の不具合が理由なのかははっきりしない。
とりあえず2階に置いたパソコンとはWi-Fiでつないでいるが、気にしていたほどの速度低下はなく、十分高速で快適に使えている。
元の回線が高速だということもあるが、子機の方がWi-Fi5対応の古いルーターでも、1階と2階程度だったら中継器はいらないようだ。
とはいえ、せっかくLANコンセントが各部屋についているので、可能であれば無線ではなく有線でつなぎたいところ。
夢のLANコンセントは果たして使えるのか、もう少し調べてみる。