■前触れはオプションサービスの廃止


NTTグループの再編の影響で、ぷらら光の新規加入が停止になり早3年。
フレッツISDNの時代からぷららを使っているが、既存利用者はサービスを継続して利用できていた。
しかし、全てのサービスが未来永劫使い続けられるとは考えておらず、そろそろ何らかの動きがあるんじゃないかと思っていたら、やはりあった。

 
 

 

ぷららはかなり豊富なオプションサービスを用意していたのだが、その大半が2026年3月までに廃止となる。

このうちIP電話サービス「ぷららフォン for フレッツ」については、ほとんど使っておらず、ユニバーサルサービス料を数円とられているだけで、ぷらら光電話があるので全く支障はない。
困ったのは、「フリーチケットの廃止」と「複数メールアドレスの有料化」だ。
ぷららには昔からフリーチケットという制度があり、ISPサービスを契約していると、毎月1200円分(税抜)のオプションサービスがつかえるフリーチケットが付いてきた。
さまざまなオプションサービスに使えるのだが、自分の場合はメールアドレスの取得に全て充当していた。
このフリーチケットと複数メールアドレスがぷららの最大のメリットだったのだが、それがなくなってしまう。
今さらメールアドレス1つに月額220円も払っていられないので、実質無料だという理由で増やしすぎたメールアドレスの整理も兼ねて、プロバイダーとは別に有料のメールアドレスを取得することにした。

今回大半のオプションサービスは終了してしまうものの、メールサーバーの更新が行われるらしいので、基本サービスである接続サービスとメールサービスはしばらく継続されると考えていた。

■ぷらら光、ドコモ光(OCNインターネット)へ統合

しかし、12月を目前にして、ぷららからの突然のアナウンス。

 

 

来年の5月からぷらら光がドコモ光(OCNインターネット)に順次統合されるとのこと。
統合ということにはなっているが、実質はぷらら光の廃止に伴うドコモ光(OCNインターネット)への強制移行である。
2027年の3月までに統合が完了し、2027年4月以降はぷららが提供していた接続サービスもメールアドレスも完全に使えなくなる。
来年の5月からドコモ光への統合が始まるので、猶予期間は半年間ということになるのだろう。

メールサーバーが更新されるので、ぷらら光のサービスが継続されるものと安心していたが、甘かった。
今回統合の対象となるのは、コラボ光としてのぷらら光のみであり、プロバイダーとしてのぷららは当面継続されるようだ。
すでに移行期間は終了しているものの、ドコモ光+ISPぷららという形でのサービスは継続されるらしい。
まあ、それならメールサーバーの更新も意味があるだろうが、ぷらら独自サービスのほとんどが利用できなくなるので、ぷららを継続する意味はあまりない。
当面ぷららのメールアドレスが継続して使えるくらいか。



■ぷらら光の乗り換え先

ぷらら光の新規加入が停止になったときから、こんな日が来ることを想定していたので、ぷらら光の乗り換え先も検討はしていたが、その日が意外と早く来てしまったという感じだ。

ここで改めてぷらら光の乗り換え先の条件を整理してみる。
現在利用しているぷらら光はいわゆるコラボ光である。
事業者がフレッツ光のサービスを仕入れて、独自のサービスとして提供している。
通信だけではなく、フレッツ光におけるひかり電話相当のぷらら光電話も利用している。
これは0ABJ系のいわゆる固定電話で、引っ越しをすると電話番号が変わる可能性がある。
今回は引っ越しをするわけではないから、現在使っているぷらら光電話を継続して利用したい。
そうなると、自ずとコラボ光ということになる。

フレッツ光でPPPoEではなくIPoE方式のデータ通信を提供するようになって、プロバイダーによる通信品質の差は少なくなっているが、それでも事業者によって通信品質に差があるのは事実だ。
通信速度自体も重要だが、混雑時に極端に通信速度が落ちてしまうことが問題で、高速かつ安定的な通信が確保されていることを重視したい。
特に、テレビで配信動画を見ることが多くなったので、動画が止まることはないにせよ、4Kテレビで見ているのに、通信速度低下の影響を受けて、画質を勝手に落とされるのはたまったものではない。
自分の住む地区で、ネット回線の実行速度を調べるというのは案外難しい。
報告数がある程度多く、時間帯によるばらつきは調べようがないから平均速度であたりを付けるしかない。

また接続する機器の問題もある。
NTT系のコラボ光でひかり電話利用、回線速度は今と同じ1Gbpsという前提条件ならば、現在使っているHGWとOCNバーチャルコネクト対応のWi-Fiルーターはそのまま使えるだろう。



■乗り換え先候補その1:ドコモ光+OCNインターネット

ぷらら光の統合先でもあるが、NTT系のコラボ光ならこの組み合わせは候補の筆頭に上がる。
統合にあたって、ぷらら光ユーザーへの優遇策があるのかと思っていたら、ほとんどなかった。
来年5月からドコモ光への統合が始まると、費用はかからないものの、優遇策は全くない。
その前にドコモ光に乗り換えれば、コラボ光の事業者変更で受けられる通常の優遇措置はあるようだ。
よくよく考えたら、ぷららはドコモの子会社になったので、ぷらら光からドコモ光に乗り換えたとしても、事業者変更に該当するかどうか微妙なところだが、一応別会社ということで事業者変更に該当することになるのだろう。
ただし、優遇を受けられるのは「ドコモ携帯電話契約者」に限定される。

今使っている携帯は、ワイモバイルなんだよな。
改めてドコモの料金プランを確認したが、少容量ユーザー向けのプランはドコモminiくらいしかなく、割引前の基本料金が高すぎるので、各種割引を最大に適用させても他社と同等か、むしろ割高になり、何のメリットもない。

その利用頻度から考えて、通信品質にこだわりたいのは固定回線の方であり、光回線においてプロバイダーにOCNというのはやはり安心感がある。
ぷらら光の時代からすでにIPoE通信を利用していたので、接続先はとっくにOCNになっていた。
ただ、OCN本家ではないため、時間帯によってはやや速度が落ちるときもあったが、それでも300Mbpsを切ることはなく、通信速度は安定している。
ドコモ光+OCNインターネットだと、平均の通信速度が500Mbpsを超えるという調査結果もある。
利用料金の方もぷらら光が5280円/月だったのに対し、ドコモ光+OCNだと5720円/月と、携帯電話の割引がないとしても、そんなに大幅な価格アップにはならないので、通信品質への期待感を考慮すると、そんなに悪い選択肢ではない。



■乗り換え先候補その2:ソフトバンク光

現在利用している通信キャリアがワイモバイルなので、固定回線とのセット割を考慮すると、ソフトバンク光も有力な候補となる。
ソフトバンク光といいながら実態はNTTバックボーンのコラボ光なのだが、0ABJ系の固定電話はソフトバンク独自のホワイト電話も利用することができる。
ソフトバンク光の基本料金は、5720円/月とドコモ光+OCNと同じ。
しかし、そこはソフトバンク、しっかりとトラップを用意してくれている。
ワイモバイル側で固定回線とのセット割引を適用させようとすると、例の「指定オプションへの加入」が必須となっている。
この「指定オプション」というのが、オプションパックで、内容は3つのオプションのセットで月額550円となっている。
・ソフトバンクBBユニットレンタル(IPoE方式のIPv6通信のため必須)
・Wi-Fiマルチパック(BBユニットでWi-Fiを利用するためには必須)
・ホワイト電話またはBBフォンまたは光電話(N)+BBフォンの電話オプションのいずれか

この3つのオプションがセットになって月額550円なのでそれほど悪くはないのだが、OCNではホームゲートウェイのレンタルは無料、IPoE通信も追加料金なしで利用できるのに、ソフトバンク光だとIPoE通信を利用としようと思ったらソフトバンクBBユニットをレンタルするほかないので、最低でも550円が別途必要となる。
自分の場合は、ぷらら光電話を利用しており、その基本料金として同額を支払っているので、総支払額としてはドコモ光+OCNと変わらない。
光電話を利用しておらず、自前のWi-Fiルーターを使っている人にとっては、IPoE通信のためだけに、オプション料金を支払うことになるので、固定回線とのセット割のうまみが薄れてしまう。
自分の場合は、ぷらら光電話でつかっている電話番号を継続して利用したいので、電話オプションの中では、光電話(N)+BBフォンを選択することになるだろう。
なお、ホワイト電話は、ソフトバンク回線を使った0ABJ系の光電話であり、現在使っているぷらら光電話の電話番号が変わってしまうので、こちらを選択することはない。

固定回線側の料金は、ドコモ光+OCNと変わりないのだが、ワイモバイル側の固定回線セット割「ワイモバイルおうち割」は、我が家の場合だとシンプル2Sのままで月額1000円の割引が2回線分適用になるので、額としてはかなり大きい。
ただ、現在はシンプル2S+家族割引(1回線分)を適用させているので、その差額は月額1000円にとどまる。
プラン変更をしない限り、シンプル2Sを継続して利用することは可能だが、プランをいったんシンプル3Sに変更してしまうと、シンプル2Sには戻れなくなる。
シンプル3Sは基本料金が上がり、ワイモバイルおうち割を適用させないと割高になるという囲い込み施策の典型になっているので、とても悩ましい。
現状のワイモバイルの通信品質と料金には満足しているのだが、月額1000円のために後戻りのできない囲い込みの中に飛び込むことになるので、そこが引っ掛かっていたのだが、シンプル2Sのままおうち割の適用があるのでその点はよかった。
なお、ソフトバンク光は何となくキャッシュバックが多いイメージがあるが、それは新規での契約の場合であって、事業者変更の場合キャッシュバックはないようだ。
まあ、それでも月額基本料が3か月無料になるようなので、特典が全くないわけではない。

■固定回線を優先するか


携帯電話のプランは本当にころころ変わる。
ワイモバイルになってからもう何回プランの変更があっただろうか。
シンプルプランもすでにバージョン3で、どこがシンプルやねんというツッコミを入れたくなるほど複雑になっている。
固定回線本体ではなく、携帯電話の方に割引がつくのが主流になっているので、携帯会社を以前のように気軽に乗り換えられなくなっている
そのことを考えると、いったんドコモ光+OCNにしてからソフトバンク光に乗り換えることも可能なので、ワイモバイルのプランを今のまま続けられるうちは、まずはドコモ光+OCNにしておいてもいいかなと思える携帯電話の料金差である。

固定回線の乗り換えで問題になるのは、固定電話だ。
0ABJ系の固定電話はナンバーディスプレイが有料で、基本料金は月額550円と安くともオプション料金が基本料金と大差ない月額440円もかかってしまうため、トータルではそんなに安くはない。
引っ越しの際に、固定電話の電話番号が変わるなら、0ABJ系の固定電話をやめて、基本料金及びナンバーディスプレイ料金のかからない050IP電話にしてしまおうかと考えていた。
ただ、個人向けの050IP電話サービスを提供している事業者が少なく、そういった意味ではいまだにBBフォンを提供しているソフトバンクは貴重である。
現在使っている固定電話の電話番号を捨てて、BBフォンにしてもいいのなら、ソフトバンク光が有力な選択肢になる。
ソフトバンク光の平均速度もドコモ光+OCNと同等のスピードを期待してもよさそうだ。
しかし、各方面に固定電話番号を登録しまくっているので、なかなか固定電話の電話番号はかえづらい。
光電話を継続しようと考えていること、Wi-Fiルーターは自前のものを使いたいということを考え合わせると、いったんドコモ光+OCNにしたうえで、引っ越し時に乗り換えを検討するというのが、いいかもしれない。
それと、これからの引越し先として想定されるのが自分の実家で、実家には光回線がないので、新規工事費用の割引をその時まで温存しておきたいということもある。

■ドコモ光+OCNインターネットにするならば


ドコモ光+OCNにするならば、手をこまねいて何の恩恵もないまま統合されるのを座して待つのではなく、強制的に移行させられるまでにドコモ光+OCNに乗り換えて、優遇策の恩恵を受けたいものだ。
優遇策に恩恵にあずかるなら、ドコモユーザーになるほかないのだが、新規で回線を契約するほかに方法はないものか。
そういえば、母が使っている携帯は自分名義で契約していることを思い出した(料金の支払いは母)。
昔のガラホのプランのまま使っているのだが、これでも「ドコモの携帯電話」にカウントされるのだろうか。
仮に対象外だったとしても、メールアドレスの移行作業の期限が大幅に前倒しになるくらいで特にデメリットはなさそうだから、試してみる価値はある。
事前に相談してみるか。

(つづく)