初景色/はつげしき
新年


初山河/初浅間/初赤城

元日に眺める景色。日
ごろ見慣れた景色も、
正月を迎えた心で眺
めれば、瑞祥に満ちて
特に美しく見えるもの
である。


飛雀とまり鶯や初気色
光雪「大三物」


元信もいかに書かん初げしき
至「安永四年歳旦」


神路山下りてあけぬ初景色
鶯竹里「懸葵」

(きごさい)より。



初景色




わがツラも鏡の中の初景色

初孫の前歯二本や初景色

南西へ弾道ミサイル初景色

ふるさとの地震速報初景色

波郷の句碑に雀が三羽初景色

高層のてつぺんに雲初景色



初景色で一句どうぞ。