新 三番勝負 1 高浜虚子

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明治七年愛媛県松山に生まれる。

第二高等学校を中退、正岡子規に兄事して俳句を始めた。
松山で創刊されたホトトギスを東京で発行する。
初め小説家を志すが、俳句一本に転向、のちに俳句界に君臨した。

句集「五百句」「六百五十句」などの他に俳論書など多数あり。



勝負の一

物どもを叱咤して去る秋の風
22才

秋の風/を擬人化した句で、秋の風は台風または野分のつもりであろうか。
物どもは者どものことで、地上の草木や動物や人間を言う。
台風(自然)の大いなる力を句のメッセージとする雄渾な一句である。

他に
風が吹く仏来給ふけはひあり

怒涛岩を噛む我を神かと朧の夜

海に入りて生れかはらう朧月


等々、若き日の精神の激しい振幅を示す作品が多く見られる。





黒髪の肌にはりつく梅雨の月





入選記録/7

テーマ:
【入選記録 】



〈2016年〉
2016-俳句界二月号
陰茎にはや初霜の降りにけり/選・夏石番矢

2016-三月
【平成俳壇】
三月号
題詠 帰り花
帰り花うすき日ざしをもらひけり/佳作
選・大輪靖宏

山茶花のこぼるる空家ありにけり/佳作
選 伊藤敬子

【俳句界】
三月号
題詠 流
流氷やいのちの音の軋み合ふ/選・大高霧海

寒雲の跨ぎて流る女体山/
選 高橋将夫

《読売俳壇》
読売新聞2016-3-21

爪立てて土佐ぼんたんの黄をひらく/選 正木ゆう子

俳句界4月号
孤高とは冬山に死す豹のこと/選 田中 陽
同 名和未知男
2016-4
によつきりと朝日拝める大根かな/佳作
選 角川春樹

入選記録/6

テーマ:
【入選記録 】
2015年



2015-俳句界十月号
鮎どきのいきいきとゆく加茂の水
選・石井いさお

草のせて痩せ細りたる夏の川
選・田中 陽

万緑をはらわたに入れ河うごく
選・夏石番矢

父の日やわれ父ならず夫(つま)ならず
選・保坂リエ
選・宮坂静生

2015-俳句界十一月号入選作
(秀)
実柘榴や地獄極楽のぞきみる
選・大高霧海

水うてばやはらかなりて石畳
選・能村研三

蟻地獄見上げる空のただ青し
選・稲畑廣太郎
同 岸本マチ子

新茶買い甘納豆も買いにけり
選・鈴木しげを

俳句界12月号
漢みな女陰に滅びる初嵐
選・角川春樹
選・夏石番矢

2015-10-5朝日俳壇
三席
難民や空いつぱいの鰯雲
選者
大串 章
長谷川 櫂