今日は仕事を終えてから観たかった映画を観に日比谷へ。

その映画というのは実話を元に作られたレスリングスポ根ムービー、「ダンガル きっと強くなる」なんですよね


レスリングには全く興味のないアナなんですけど、この映画の主人公にしてインドボリウッド界の大スター、アミール・カーン出演の作品だったのと、以前彼が主演した「きっとうまくいく」のDVDを観てインド映画の面白さに開眼したって事がこの映画を知って即、観に行こうと思った理由なんですよね。


↑以前にブログに書いた「きっとうまくいく」のレビューです。良かったら読んでください

(たぶん「きっとうまくいく」の大ヒットに気を良くした配給会社が今回も副題に「きっと強くなる」とつけたと思われるのです。)

アミール・カーン主演作ってこともさることながら、志半ばでレスリングの道を諦めた元インドの全国チャンピオンのマハヴィルが夢を託そうとした息子に恵まれず、娘ばかり授かって、とある事件から娘2人にレスリングの才能を見いだし、特訓の日々が始まる…という設定(実話なんですけど)も十分興味を惹かれるものでした。


最初は嫌々朝5時からの走り込み、筋トレなどをやるギータ&バビータ姉妹なんだけど、友人の結婚パーティーに出席して父の逆鱗に触れ、涙ぐむと

「14歳で顔も知らない男の元に嫁がされて子供を産むだけの人生を強制するうちの親よりもお父さんはあなた達の未来を考えてくれてるわ」

と花嫁に諭されるんですよ。(ここはインドの社会問題になっている幼年婚についても斬り込みます)

父の思いに気づいて練習にも身が入った2人は徐々にその頭角を現し始め、長女ギータは州大会で一番強そうな筋肉隆々の男子選手に善戦の末、負けてしまうんだけど、悔しくて眠れない夜を糧にして練習に打ち込み、メキメキと強くなって全国チャンピオンを経て遂にナショナル強化チームに入団。


星一徹バリに厳しい父の管理下を離れてお年頃なりの楽しみを覚えたり、ナショナルチームの自由な空気に触れて父のやり方を一度は古い教えと切り捨てるギータなんだけど、

選手の特性を無視して自分のやり方を押し通すナショナルチームのコーチのせいでスランプに陥ってやっと自分に必要なのは誰なのかを思い知ることになるんですよね。

こうして迎えた念願の金メダルを獲得する一戦で最大の難敵にあたるんだけど、予選で自分の指示と真逆の父マハヴィルの指示通りの戦いで勝利したギータに怒ったコーチは

決勝で父マハヴィルが指示を与えられないように父を鍵付きの部屋に軟禁してしまうんですよ。

父の指示無しで難敵に立ち向かう事になったギータはもう後がない位に追い詰められるんだけど、残り10秒で幼い時に父から話だけで聞いていた、リスクはあるけど決まれば大逆転になる幻の大技に賭ける決心をする…これがこの映画のハイライト


レスリングには全然興味のないアナでも一瞬も気をそらす事なく、ストーリーに引き込まれて、父娘の絆に涙・涙の161分、全く長さを感じませんでした

観に行って本当に良かったです

ギータ&バビータの幼年期、青年期を演じた4人の女優さんがレスリングは全くの未経験で全レスリングシーン、スタントなしで自ら演じていること、

父を演じたアミール・カーンがレスリング現役時代のムキムキ体型から引退後のでっぷり体型までをロバートデニーロもびっくりの増減量(70kg→97kg→70kg)で演じきった事にも驚きを禁じ得ませんでした

「ダンガル」っていうのはインドの言葉で一般には「レスリング」を表すんだけど、広義では「情熱に溢れたファイター」や「人間の尊厳」までも表し、闘い続ける者達を讃える言葉でもあるらしいのです。

このお話の舞台はもともと男尊女卑の思想の強いインドにあって、更に最近は国内でも禁止の動きのある幼年婚があったりと男尊女卑がかなり色濃く残る田舎の小さな村。

この映画はそんな村の中で村人の嘲笑や非難と闘いながら娘達をいくつもの壁を乗り越えて一流の選手に育ててる父の闘いでもあり、厳しい訓練に耐えて立派な選手になり、ヤジを声援に変えて村の女の子にも未来への希望を示す姉妹の闘いでもあるのです。


種目は違えど闘う者達に魅了される方にぜひ観て欲しい作品なんですよね。


もうすぐ終わっちゃいそうなので興味のある方は急いで