まぁ!なんて綺麗!たまには雪も風情があっていいものね
…なんて明日が撮影でなかったら言えるのに…。
通常は撮影前日はリースした食器を車でピックアップし、食材を買い回り、翌日、車でスタジオに入るんだけど、
今日は昼過ぎからの雪の積もり方を見て、ノーマルタイヤで車なんて運転できる訳ない…。って事で
電車で青山のリース屋に行き、翌日も凍結等で運転出来ない可能性が高い為、そのままタクシーで制作会社に荷物を置きに行って明日の撮影当日は電車で入る事に決めたのです。
しかし!予想はしていた通り、タクシー会社に電話してもアプリを使っても、流しのタクシーを待っても全くタクシーなんて捕まえられず。
でもタクシーが捕まえられないなら仕方ない、外苑前から茅場町の制作会社までこの荷物を持って電車で向かったのです…
最悪な事に乗り換えもあるし、階段を昇り降りするのはかなりの苦行…。
なんとか茅場町に着いたのですが、あまりの重さに数メートルごとに立ち止まりながら最後の階段に着くと、その時のアナにはエベレスト以上に感じられる程の長〜い階段で…
くじけちゃダメ!1メートル進めば1メートル目標地点に近づく訳だし、それを繰り返せば到着しちゃう訳だし、夜明けの来ない夜はない訳だし…。
…と折れかかった心を鼓舞し、数段ずつ登っては休み、登っては休みして、荷物を持ち上げると…
一番重い炊飯器の入った紙袋の取っ手が千切れてしまいました
泣きっ面に蜂とはこの事…
泣いて本当に事態が好転するならば号泣も厭わない状況…。どうしたらいいの??
…とその時、後ろから二人連れのサラリーマン風の男性が来て
「大丈夫ですか?上まで持ちますよ」
…ちょっ!あなたたち…天使なの
「いえ、大丈夫です、少しずつ登るので。」
とあまりに悪いのでお断りしたんだけど、
「いや、この重さ!男でも心折れるから!」
と言うと2人の男性はアナから荷物をもぎ取り、千切れた取っ手を結んで補修し、長ーい階段を登って上まで運んでくれました
しかもその後も
「どっちに行かれますか?同じ方向なら僕たち持って行きますよ」
なんて…。ねぇ、天使なんでしょ??
天使にしてはちょっぴり太ってたけど
でもそれはあまりに申し訳ないので一生懸命お断りして、なんとか制作会社に荷物を預けられました
寒い雪の日に見ず知らずの方のあたたか〜い心に触れてなんだか心も身体もあったまった気がしました
その後はなんとこの豪雪の日に22時からの打ち合わせ
雪で電車がエライ事になっていたので帰れるか不安でしたが、近くまで車で送ってもらい、つい先ほど無事帰宅する事ができました!