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🍜 ラーメン解禁日2題・稲田堤「舎鈴」と高円寺「田ぶし」 

 

 

 

 

 

昨年の秋以来、古着禁止令およびラーメン自粛令が継続中である

 

といってもマフィアのような鉄の掟ではなく、まあ出来るだけ……というユルい掟なのだが、僕は意外とストイックな部分があるため施行以来、古着は第二次世界大戦時のナチス・ドイツ軍の短パンをひとつ購入しただけである

 

 

一方、ラーメンのほうは「禁止」ではなくあくまでも「自粛」なので週に一度は食べてもよい。という解禁日を設けている

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで僕がJR南武線から京王線に乗り換えるとき利用しているのがタイトルバック写真の新築になったばかりの稲田堤駅である

 

この稲田堤はJRと私鉄が交差しているのに乗降客の利便性などは無視して、お互いのエゴが思いっきり表出しているパターンで、交差しているくせに駅同士がかなり離れている

 

 

このパターンは首都圏の各地で見られるが、ここまでヒドイのは武蔵野線と西武池袋線が交差する秋津と新秋津ぐらいであろう

 

稲田堤と京王稲田堤も駅がかなり離れているので、乗り換える道筋が商店街になっており、地元民だけでなく乗降客も利用するためかなり賑わっているのは秋津、新秋津と同じだ

 

 

こうして乗り換えるルートが商店街になってしまうと駅同士をくっつけてしまったら、せっかく繁盛している商店街が致命的打撃を受けるため、今さら駅を移動させるわけにはいかない……という強烈なジレンマが発生する

 

したがって雨の日に傘をささず乗り換えられることは今後もないだろう

 

 

ところで何故、今回この稲田堤の商店街にやって来たのかというと、乗り換えるついでに僕が久しぶりに家系ラーメンに復帰するきっかけとなった「武蔵家」稲田堤店で、週に一度のラーメンを満喫するために他ならない

 

JR稲田堤駅を出て京王稲田堤駅に続く商店街に入ったとたんに「武蔵家」はあるが……

 

 

 

 

 

 

 

 

オーマイガッ! なんてこったい。年中無休だとばかり思っていたら、あろうことか夏休みで閉まっていたファッキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この界隈は、かつては農村地帯だったため商店街の周囲は、大丸用水関連の暗渠だらけである

 

都心部から離れた多摩丘陵のふもとなので、まだまだ現役の農家がたくさんあるため、大丸用水も現役の用水路として流れている部分が多いが、さすがに市街化したこのあたりは役目を終えた雰囲気であった

 

 

という、どうでもいい話はともかく、お目当ての「武蔵家」は閉まっていたが、こんなときは予備策として用意していた界隈では評判の老舗のカレー屋「ローレル」に向かうと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準備中だった。ファッキン! ✕2

 

うーん、他に予備策は考えていなかったしどうしよう……と、いったん京王稲田堤まで歩いてしまったところで、先ほど新築の駅舎を出たときに見た光景が甦った

 

「そういえば駅前に舎鈴というつけ麺屋がオープンしていたな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つけ麺を食べようと考えていたのに、メニュー表に出ていた「冷やかけ」という、見たことのないワードに惹かれてポチると驚いたことに冷やしラーメン、しかも氷が入っていた

 

 

いや、これはこれで悪くはないが、冷やしているのでラーメンのコクの要因である動物性油脂が使えないし、さらに氷の溶けるぶんも計算に入れなければならなず、しょっぱくはないがわりと塩辛い

 

うーん、やっぱり普通のつけ麺にしとけばよかったかも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古着禁止令のため最近は古着を買うのではなく「眺めに行ってる」高円寺に出向いた。以前は週に一度ぐらい訪れていたのに、2週間ぶりの訪問である

 

 

思えば僕が高円寺に通いはじめたのは学生時代に古書店を訪れるためであった

 

高円寺には飛鳥書店、球陽書店を筆頭に20軒ぐらい古書店があったし、純情商店街の裏手のほうには西部古書会館があり、ほとんど毎週末は古書展が開催されていたからだ

 

古書店が衰退すると今度は古着の町として足しげく通っていたのだから、人生の半分以上この町のお世話になっている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、定期的に訪れている古着屋やリサイクルショップを一通り回ったら、やはりラーメンを食べねばなるまい

 

こないだは越後長岡の生姜醤油ラーメンを食べたので、久しぶりに「田ぶし」のラーメンを食べようと店に向かう

 

 

しかし、この日もアホみたいな酷暑日で、ラーメンを食べて汗だくになりたくなかったのか、無意識につけ麺を注文してしまった

 

僕はここしばらく「田ぶし」では変わりメニュー以外、ラーメンしか注文したことがなく、つけ麺を注文したのは7、8年ぶりぐらいだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

出て来たつけ麺は、ほぼラーメンと同じ具材でスープもラーメンのテイストと見た目は変わらなかった

 

 

しかし、スープの基本ベースは同一でも、どうやらつけ麺のスープは池袋大勝軒のような煮すぎた鰹節じみた酸味が強く意表を突かれた

 

僕は正直、この煮すぎた鰹節のような酸味があまり好きではなく、だから池袋大勝軒もハマったことがなかった。もう忘れていたがそのような理由で、この店のつけ麺は僕には合わないので、ラーメンばかり注文するようになったのだろう

 

 

ということで、ここ最近のラーメン解禁日はイマイチな感じが続いてしまい、ここはやはり起死回生の一発を繰り出すしかあるまい

 

 

ーーと、固く決意したのに、その起死回生が思わぬ展開を見せることになるなどとは、このときの僕は思ってもみなかったのである

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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