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📖 ⑦あばれ神輿の路地には戦前物件の廃墟 

 

 

 

 

 

もはや恒例となった、かつて埼玉県北部(西羽生)の住民だったみぽぽんさん(以下敬称略)との埼玉県北部の宿場町散策である

 

しかし、さすがの彼女も妻沼の町は友達の車で訪れたことがあるだけで、散策したことはないとのことで今回は加須や羽生の場合とは異なりガイドは出来ないため、完全にゲストということになる

 

 

ところで、この日は抜けるような青空で暑くも寒くもない……といった天気なので絶好の散策日和かと思いきや、思わぬ伏兵が潜んでいた

 

それは一見よさげな“どピーカンの天気”と“赤城颪”だ。あまりにも強い陽射しは撮影した写真は問答無用で「明るいところは白飛び」「暗いところは真っ黒」というハイコントラスト仕上げにしてしまう

 

 

そして最大の問題が赤城颪であった。熊谷市は土地に起伏の少ない関東平野のど真ん中。せっかくの晴れなのに、強烈な冷風は指をかじかませるだけでなく、カメラのシャッターが誤作動してしまうのだ

 

どういうことかというとシャッターを切ったはずのタイミングではシャッターが切れておらず、撮影したと思ってカメラを被写体から外すタイミングで、つまり0.3秒ぐらい遅れてシャッターが切れるため建物が半分しか写っていない……

 

 

という失敗写真を十数枚連発してしまった……という言い訳じみた長い前振りのあとは本編に戻ろう

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の記事の最後に掲載した「あばれ神輿」の様子を描いたポスターは、メインストリートから細い路地に曲がったところに掲示されていた

 

その路地に何故に足を踏み入れたのか、その理由は判然とせず長年培ってきた古民家レーダーが発動したとしか説明できない

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の記事にて紹介した「洋品の三木屋」の斜め向かい側の路地の角にあった建物のエントランスには、何故か天井から金色の「瓢箪」がぶら下がっていて、思わずみぽぽんと「???」と、顔を見合わせてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

その路地からメインストリートを見た構図。画面の右側にある波板の壁面に「あばれ神輿」のイラストが掲示されているのが見える

 

写真を撮影した位置から路地の奥に15メートルほど入ると左手に驚くべき物件が出現して、何の期待もせず入った路地だったため大袈裟ではなく驚愕した

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと、屋根は破れ壁面の漆喰は崩れ、ガラス戸が外れかかった倒壊寸前の古民家、それも明らかに戦前物件の建物である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物は木造厨子二階建て(もしくはやたらと天井の高い平屋)平入切妻の典型的な武州スタイルで、構造的に見て三軒が入居していた棟割長屋のようだ

 

武州においては、こういった様式の建物はたいてい通常は二階建てなので厨子二階建てというのは、かなり珍しい

 

 

真ん中の部分にだけ後から増築したような部分が付け加えられていて、増築部分から突き出している真っ赤に錆びついたブリキ波板の屋根の下には大きな井戸があった

 

 

こういった町中で見かける井戸は、マンホール程度の土台の上にポンプが設置されているパターンが大多数だが、こちらは楽勝で人間が飛び込めるような大きなヒューム管が地面から生えている

 

ヒューム管には誤って子どもが落ちたりしないように、金網で封鎖されていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物の正面に回りこんでみると先ほどは三軒長屋と書いたが、現代の基準では五軒ぐらい入りそうなやけに横に長い建物だとわかった

 

どうやら無住になって久しいようで誰かが立ち入ったりしないよう柱を立てて針金が張ってある。こんなのは突破しようと思えば楽勝な装備だが、いたずらされたような形跡はなく、不届き者の多い都会とはそこが大きな違いだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

路地を抜けたところには昭和30年代的な木造平屋建ての渋い建物があった

 

入り口こそアルミサッシに換えられてしまっていたが、建物の窓は木製のサッシのままで建物の一部が祠のようになっており、何やら地蔵のようなものが祀られていた

 

 

おそらくかつては田圃か畑の畦道に地蔵がポツリと佇む場所に、この建物を建てたためこのような状態になっているものと考えられる

 

なんだか町内会の施設みたいだな……と、思ってGoogleマップを見ると思ったとおり「妻沼仲町自治会館」と記されていた

 

 

足を踏み入れた路地が突き当たる自治会館のある路地には、他に見るべきものはなさそうなので、メインストリートに戻ると

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐに戦前物件を戦後になってから改装したような「酒 中島屋」という店があったが、そこは「定休日を引く男&女」の最強コンビは伊達ではなく店は見事に閉まっていた

 

しかも、ここでも僕のRICOH GR digital Ⅲは見事に誤作動を起こし、シャッターを切ってカメラを下ろしたタイミングで切れていて、建物の上半分が見切れてしまっていたファッキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

なので遺憾ながら、またしてもストリートビューからキャプチャした画像を貼っておく

 

そして、このあたりからまるで冷凍倉庫から吹きおろすような赤城颪は、ますます猛威を奮い出しカメラが誤作動を連発し斜めになった地面とか、道路標識の付け根など意味不明な写真を量産した

 

 

 

 

 

 

 

 

その先にあった戦後型の、おそらく出桁造りの建物を戦後になって簡素な看板建築に改装してしまった物件も、ご覧のように隣の更地をメインに撮影したような間抜けな写真になっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの画像も、やむを得ずストリートビューからキャプチャしたが、先ほど見かけたラスティカラーの「BOOKS」という看板建築は、かなり以前に廃業していたのに対して個人経営の町の書店が生き残っているというのは、かなり希な例と言ってよいだろう

 

 

こうして寄り道した路地からメインストリートに戻ったわけだが、この先でさらなる古民家ラッシュを迎えることになる

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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