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👘 ⑤長屋門的な廃店舗と写し損ねた店舗 

 

 

 

 

 

タイトルバックの写真は前回の記事にて取り上げた雰囲気バツグンの錆び錆びの波板物件「中華 ふじよし」である

 

残念ながら廃業してしまっているが、この建物の周辺には古い建物が固まって残っており、向かい側にも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平入切妻の武州スタイルなのに奇妙な造りの平屋建ての商家があった

 

何が奇妙って、建物のバランスを見ると明らかに二階建ての造りなのに、その2階の部分には窓など一切の開口部がなく、店舗が2軒入居した棟割長屋になっているが、その真ん中あたりに謎の空白部分があるのだ

 

 

この特殊な造りは長屋門を店舗に改装したように見えるが、裏側に邸宅があるわけでもなく独立して存在しているところが不可解である

 

建物の右側を見るとやはり長屋門にしか見えず、もしかするとかつてはこの物件の裏側には長屋門に相応しい住宅があったが、何らかの理由で取り壊されてこの物件だけが残されたのかもしれない

 

 

この建物を見て思い出したのは……

 

 

 

 

 

 

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(2015年10月撮影)

 

横浜の白楽にあった門の真ん中が私道になっていた元は神奈川宿にあったミラクルな長屋門だが、昨年久しぶりに訪れてみたら大規模な再開発で解体されてしまっていた。ファッキン!

 

 

という話はともかく、こんな不可解な建物に、どのような店舗が入居していたのか気になったので、細部を観察してみると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

波板の部分には、ほとんど遺跡のようになった「Sprite」のステッカーが貼られており、足元を見ると何故か「コカ・コーラ」の看板がドブの蓋のように使われている

 

こちらも先ほど見かけた「コカ・コーラ」の看板と同様に「Enjoy」ではなく「drink」であることから、かなり昔から放置されているのではないだろうか

 

 

これらのアイテムから、こちらの物件も酒屋だったのではないかと類推できるが、いちばん古い2012年のストリートビューを見ても、すでに長年のあいだ放置されているような雰囲気であった

 

「中華 ふじよし」の周辺にある古い建物は、これだけではなく道の先にも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元は商家、あるいは自宅で仕事をする居職の職人の仕事場だったような木造二階建て平入切妻の武州スタイルの建物が2棟並んでいた

 

 

向かって左側の建物は、薄い破風に妻側から桁が出ている昭和30年代頃に流行った建築様式だが、右側の建物は、破風が太く妻側の真ん中から桁が少し出ている典型的な戦前スタイルで、おそらくこの通りには昭和初期頃から商家が並んでいたのだろう

 

ちょっと目を惹いたのは、向かって右側の古い建物の端のほうに……

 

 

 

 

 

 

 

 

「煙突」ならぬ「臭突」が空高く突き出していたことで、このことから水洗ではなくボットン便所だと思われることだろう

 

そのわりに、臭突の脇にエアコンの室外機が置かれているのが、新旧対比のおもむきがあって興味深い

 

 

こちらの臭突物件から先は並んでいる建物と風景を見るかぎり、今でこそ住宅街になっているが、おそらく往時は田圃や畑が広がる田園風景だったことが容易に想像できたので、広大な駐車場のあるローソンの交差点まで引き返すことにした

 

というのもローソンと交差点を挟んだ向かい側にも

 

 

 

 

 

 

 

 

「小池屋呉服店」という創業143年と誇らしげに記された戦前型の出桁造りの建物に、波板製の大きなファサードを建て回した現役の商家が残っていたからだ

 

 

その「小池屋呉服店」の奥には、先ほど話に出した広大な駐車場のあるローソンが写っているが、過去のビューでたしかめてみるとこの駐車場は思ったとおり4軒ほどの古い建物(そのう2棟はおそらく商家)を取り壊した跡地であった

 

この一事を持ってしても妻沼の衰退は明らかで、熊谷の中心街と同様に商店街は“更地病”という不治の病に冒され徐々に歯抜けになっていることがわかる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでこちらの「小池屋呉服店」を撮影してるときも赤城颪の強烈な冷風のため、カメラのシャッターが機能不全になり、シャッターボタンを押してから0.3秒ほど遅れて切れるという状態に陥っていた

 

僕は現場で撮影した写真を確認したりしない(そもそもモニターは見ない)ので、帰宅後に撮影データを確認してみると下の写真のように、建物の上部も写したはずなのに、上の部分は見切れて住居部分の門が写っていてガッカリである

 

 

おそらくこれは、シャッターを押したときにはシャッターが切れておらず、カメラが被写体からズレた後、時間差で切れたためだと考えられる

 

なので、前回の記事と同様に、やむを得ずストリートビューからキャプチャした画像を貼っておく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらがビューからキャプチャした「小池屋呉服店」の建物だが、ぶっとい破風やその下の梁などから戦前物件であることがわかる

 

その隣には「新井米店」という戦前物件の並びにあるには不自然なプレハブ小屋のような精米店があるが、いかにも仮店舗といった雰囲気であった

 

 

こちらの物件は古い建物を取り壊した跡地に間に合わせで建てたような雰囲気が気になったので、過去のストリートビューを見てみると意外なことが判明した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

驚いたことに「新井米店」は、以前はこんな仮店舗のような建物ではなく“通りを挟んだ反対側”に、立派な出桁造りの店舗を構えていたのだ

 

店舗の隣には倉庫のような建物もあり、これだけ立派な商家が現在はプレハブ小屋のような店舗で営業を続けているのが謎である

 

 

ちなみに、かつての店舗の跡地は半分が更地に、残り半分にはオモチャのような新建材で造られた建て売り住宅が建っている

 

「新井米店」の過去を調べるついでに過去のビューを見ていたら、「小池屋呉服店」の並びにも……

 

 

 

 

 

 

 

 

以前はこじんまりとした出桁造り商家を魔改造した店舗があったことが判明したけれど、この画像をキャプチャした2012年の段階で、すでに向かって左半分は住居仕様に、そして右半分はファサードの看板が壊れて骨組みが見えているという悲惨な状態になっていた

 

そして次の2017年のビューでは跡形もなく取り壊され、この地上から消え失せてしまっていて、現在も更地のまま放置されている

 

 

しかし、この向かい側には個人的に第二のクライマックスとでも言うべきファンタジスタな物件が残っていたのである。その物件については次回の記事で

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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