🍜🍜👞🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜
👞 続々・最近食べたものと着た服とか行った場所
ということで長い記事のあとは恒例の読み切りシリーズを……
タイトルバックのシュールな風景は、下北沢の路地裏に新しく出来たセカンドストリートのヴィンテージ専門店が入居するビルから、向かい側にある古着屋を撮影した構図である
ヴィンテージ専門と鳴り物入りで開店したのはよいが、オープン2日めに訪れたら、たしかに古着に特化してはいたけれど別に大したヴィンテージ古着があるわけでもなく、ガッカリさせられた。これなら高円寺店と原宿店のほうがまだマシというものだ
それにしても今から十数年前の伝説の草加店は凄かったよなあ。なんたってセカストのくせに並みのヴィンテージ古着屋を凌ぐ品揃えで、リーバイス501XXなんて高さ30センチぐらいの山がいくつもあったし……
なかでも昔、古着屋で一度見ただけの501XXのオーバーオールがあったのには驚愕した。たったの55万円+税だったから、借金してでも買っておけば5000000円ぐらい儲かったのに惜しいことをした
という、どうでもいい話はともかく……
下北沢でラーメンとなると僕が評価しているのは、アバンギャルドなラーメンの代表格「麺と未来」、そして家系ラーメンで修行したのに、アッサリ醤油ラーメンの店を開いた「てつや」ぐらいしかない
しかし以前から気になっているラーメン屋が改札を出て徒歩2分ぐらい、京王井の頭線のホームの真裏に存在していた
気になっていたのに食べたことがなかったのは、いつも行列が出来ていたからで、食べ物屋の行列に並ぶのは僕の美学に反するからだ
ところが、どういうわけなのかこの日は並びはゼロで、店内もガラガラではないか
このチャンスを逃したら食べる機会はないかもしれないので、初めての店で必ず注文する基本的なメニューを券売機でポチり、さっそく店に入ってみた
この店の売りは、豚骨ではなく牛骨と魚介類の「貝」を出汁に使用しているということだが、貝を使用しているわりには臭みはまったくなく、牛骨の濃厚なベースにホタテ貝など
の貝出汁が旨味を加えていた
麺にはさほど特徴はないがスープとのマッチングは良好で、レアな火加減のチャーシューも平均値を越えた仕上がりだ
ただひとつ気になったのは、おそらく臭み消しなのだろうが、薬味に紫タマネギを使用していることで、これを薬味にしている店は紫色を主張するためなのかザク切りにしている場合が多い
正直、このアッサリ系のスープには、このザク切りタマネギの歯ごたえは邪魔にしかなっておらず、タマネギの風味を加えたいのなら、八王子ラーメンのように普通のタマネギを細かく刻んだほうが食感もいいし臭み消しとしても有効だと思う
とはいえ牛骨と貝の組み合わせは悪くはなく今まで食べたことのない味わいは、リピートする価値は十分ある内容と言えよう
じつは地元の川崎市中部で贔屓にしているラーメン、およびつけ麺の店は少ない
なので新規開拓をしようと思っていたところに、新潟県でもっとも客入りの多いつけ麺屋の支店を、自転車でゆける距離のJR南武線・武蔵中原駅付近に見つけたので行ってみた
麺は新潟県らしく米粉でも入っているのか、ツルツルのピカピカで非常に美しい
つけ汁は濃厚魚介豚骨のダブルスープという、もはやオールドスタイルのもので、そこに長ネギとタマネギのダブル薬味に、海苔と魚粉という定番の組み合わせだ
麺はちょっと新鮮味があったけれど、つけ汁は悪くはないが、あらゆるタイプの濃厚つけ麺がしのぎを削る首都圏のレベルと比べると多少見劣りしてしまうのは、やむを得ないと言えよう
ただしランチタイムの時間に訪れると近頃は千円越え当たり前のつけ麺が吉野家のつけ麺の価格で食べられるのは、かなりインパクトのあるアドバンテージで、ランチタイムなら十分「アリ」の店であった
ということで後半はいつもの最近のスタイルだが今回は、かつてイギリスで最高峰と称えられたヘンリーマックスウェルのビスポークシューズをテーマとした
こちらは珍しくジャケパンスタイル。といってもビジネスではなくカジュアルに寄せた
ジャケットはサルトフィニート船橋氏がミラノ時代に仕立てたサルトリア・イプシロンのものである。氏の提唱するやじろべえ理論により完璧なバランスで仕立てたジャケットは、カーディガンよりも軽い驚異的なフィッティングである
各部の仕上げも服にうるさいイタリアの着道楽を納得させただけあり、一点、非の打ち所もない。手縫いのフラワーホールやボタンホールなどはため息の出るような美しさだ
インナーはサンスペルのハイネックカットソー、ボトムは1970年代のリーバイス519、そして合わせた靴が今回のテーマである
まだ家族経営だった1960年代、ドーバーストリート時代のヘンリーマックスウェルのフルブローグである
この時代のマックスウェルは、ジョンロブ・ロンドンを上回るプライスだったが、それも納得。この世のものとは思えない革質、とてつもなく精密な出し縫いやアッパーの仕上げ。どれを取っても比類なきレベルで造られている
数々のヴィンテージやビスポーク靴を見てきたが、これと並ぶのは1960年代のピール&コー、コークストリート27番地時代のジョージ・クレバリー、アンソニークレバリー在籍時のニコラス・タックゼックぐらいしか思い浮かばない
願わくばもう1足この時代のジャストサイズのマックスウェルを入手出来ないだろうか
などと思っていたら……
なんと奇跡的に2足めのジャストサイズを手に入れることが出来た
上が先ほどのフルブローグ、そして下のエプロンフロントダービーがドーバーストリート時代の2足めの靴だ
ジョージ四世の時代にロイヤルワラントを取得したマックスウェルのインソックには、誇らしげに「By Appointment」の文字が記されている
インナーにピッグスキンを使うのは、耐久性を重視した当時の英国アッパークラスの定番仕様である
チャールズ国王を見ればわかるように彼らは非常に長持ちにこだわるため、たとえばヘンリープールやアンダーソン&シェパードでスーツを仕立てるときも裏地にキュプラなどの高級生地は使わずナイロンだったりするのだ
エプロンフロントダービーは別名ノルウェージャンオックスフォードと言われるが、この靴はかたちだけではなく、底付けもノルウェージャンウェルトでなされているが、もちろんマシンではく手縫いによるものだ
つまみモカも精密な仕上がりで、たとえばパラブーツなどの倍ぐらい細かいステッチで仕上げられ、爪先のスキンステッチなどは縫い目がまったく表に出ない超絶技巧で縫われている
(エドワード・グリーンのドーバーを見ればわかるように普通は糸の痕跡が表面に出る)
こちらはジャケパンスタイルなどではなくユーロヴィンテージに合わせてみた
墨黒のキャンバスのパーカーは、1979年製造の旧ソビエト連邦軍のアイテムだが、いまひとつ用途不明のもので、おそらく戦車兵のための夏用パーカーではないかと思われる
ボトムは1930年代フランスのコットンリネン混紡のインディゴ染めワークパンツで、テーパーのない極太シルエットが気に入っている
軍人や労働者向けのソビエト、フランスの上下に上流階級向けのイギリスの靴を合わせるミスマッチも古着の醍醐味と言えるのではないだろうか
†PIAS†
🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜👞🍜🍜















