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🚑 ⑨旧・斎藤商店と板橋中央総合病院
今回のシリーズでは、旧中山道の板橋宿の散策で見逃していた分岐していた通りにある「あけぼの商店会」、そして地元民以外には、あまり知られていないものと思われる国道17号線の向こうにある「イナリ通り商店街」
以上、ふたつの商店街を散策したあとは、地下鉄都営三田線で２駅先の志村坂上まで移動し以前から見ておきたかった、かつての中山道の一里塚を、そしてその隣にある……
昭和８年に建造されたこちらの「斎藤商店」を見に行った
「斎藤商店」は、欅を扱う材木商として明治22年に創業された老舗で、国道17号線の敷設に伴い昭和８年に、この場所に建造された建物である
ご覧のように木製の引戸や２階の窓の高欄なども昭和初期のオリジナルの状態を保っているのが素晴らしい
解説板によるとＬ字に配された入母屋造りの平屋に２階の部分を合わせた複雑な構造になっているそうだが、正面から見ただけではそこまではわからない
乗っかっている２階の部分も離れたところから見ると入母屋造りになっており、神社仏閣のような重厚さを感じると思ったら解説板に宮大工の仕事と記されていた
個人的には、かつては材木置き場だったものと思われる中庭の反対側にある、こちらの下見板張りの小さくてかわいらしい倉庫も、かなりの萌え物件で、しばし見とれてしまった
そして、ここでも廃業物件にはお馴染みになってしまった政党ポスターがベタベタと貼られており、政治家に関わるヤカラが無神経で他人の痛みなどは、まったく気にしないであろうことを示唆している
「斎藤商店」は、当然のように有形文化財に指定されているので、早急に取り壊されてしまうようなことはないと思うが、ストリートビューを見ると廃業して以降は、廃業物件につきもののカーテンが閉ざされている状態であることが気にかかる
こういった建物は、ひとが住まなくなると急激に荒廃が進行するので、もし無住で放置しているのなら、区なり都なりが買い取って何らかの施設として活かしてほしいものだ
この建物のことは十数年前から知っているし、以前、車で前を通過したことはあってもじっくり見る機会がなく、なんとなく行きそびれているうちに、廃業してしまった
なので、残念なことに現役で営業している姿を、きちんと見たことがなく写真を提示することも出来ないから、ビューからキャプチャした画像を貼っておく
うーん、やはりグズグズしていないで、一度は見ておくべきだった。と、ちょっと後悔
これで志村坂上まで足を伸ばした目的は果たしてしまったので、飯でも食ってこのまま自宅に帰る……
わけがない。せっかくもう高島屋を過ぎれば埼玉県という、こんな東京の果てのような場所までやって来たのだから、何らかの機会がないかぎり絶対にしないであろう志村坂上の町を散策してみる
まずは「斎藤商店」と一里塚の横の道（一里塚通り）が、ちょっと気になったので角を曲がってみると……
ついさっき「イナリ通り商店街」で見た「コン太村」と一文字違いの「おにぎり ゴン太」という店があって、思わずニヤリと笑ってしまい誰にも見られていないか、周りを確認した
「おにぎり ゴン太」がある建物の隣には「天谷医院」という病院があつたけれど、どうやらこの通りの主役はその先の十字路にある
「板橋中央総合病院」という大袈裟な名前の病院のようで、道路の両側に建物があり、空中通路で結ばれていたので思わず撮影した
一里塚通りなどというと、いかにもやってくれそうだが「板橋中央総合病院」の先の十字路から先は住宅街になってしまったので横道に曲がり、志村坂上駅方面に戻ることにした
その十字路には「岩見沢ラーメン 冬馬」というラーメン屋かあり、ちょっと気になって調べると、驚いたことに今どきワンコインでラーメンが食べられて、しかもけっこう食わせる……
というのが売りだったようだ。でもまあ、ここでも僕の最強と言っても過言ではない「定休日を引く男」パワーが発揮されて、当然のように店は閉まっていたのだが
ということで次回このシリーズ最終回。僕にとって完全にアウェーの志村坂上の商店街を散策してみよう
続く
†PIAS†
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