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🍊 ①サイバーパンクな板橋本町駅前の風景 

 

 

 

 

 

ここ最近のマイブームは旧・東京市滝野川区の一帯である

 

滝野川は東京都北区と板橋区にまたがる地域で、かつては種苗が主産業の農村地帯であった。発展したきっかけは赤羽や滝野川、板橋のあたりに軍事施設が次々と設けられたことによる

 

 

そんな滝野川の近辺において江戸時代から町並みを形成していたのが中山道の板橋宿だ

 

滝野川からはじまった旧中山道の散策は巣鴨地蔵通り商店街、西巣鴨、滝野川、板橋宿と完全に踏破したが、たったひとつやり残した部分があり、今回はそのやり残した部分を歩いて完全コンプリートする所存である

 

 

 

 

 

 

 

 

今回向かったのは都営三田線・板橋本町駅で、僕の住む川崎からは東急線の直通があるため乗り換えなしで行ける便利な場所だ

 

板橋本町駅から地上に出るといきなり頭上に覆いかぶさる首都高の高架道路に驚く。首都高の下道は新しい中山道の国道17号線、そして目の前を環状七号線が横切るという、まさに交通の要衝である

 

 

 

 

 

 

 

 

首都高の高架線の下には、なにやらゴンドラ状の作業スペースのような物が設置されており、出来損ないのサイバーパンクな風景を造り出していた


 

 

 

 

 

 

 

環七と国道17号線という、どちらも近年になってから敷設された新しい道なので、何も期待していなかったが、その交差点には驚いたことに昭和30年代頃の建造物だと思われる古い看板建築が4棟並んでいた

 

角地にはやはり古そうな低層ビルがあったが、その周囲はすっかり近代的なビルに取り囲まれてしまっており、そのことがなおさら看板建築を目立たせていた

 

 

交差点から国道をわたって環七を数十メートル北上すると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回のシリーズで歩いた旧中山道にぶつかる。つい最近歩いたばかりなので、もはや見慣れた風景である

 

このドラッグストアの少し先、目障りな巨大マンションの少し手前の右側に、前回のシリーズで気になっていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旧中山道から北西方面に分岐している鋭角な交差点があり、その路地を曲がったところから商店街がはじまっているのだ

 

街灯を見ると「あけぼの商店会」と記されており、ということはおそらく旧中山道の商店街とは別の商店街組織なのではないかと思われる

 

 

前回のシリーズからかなり間隔が開いてしまったので、念のため地図で説明すると……

 

 

 

 

 

 

 

 

「あけぼの商店会」は、ご覧のように中山道から鋭角に分岐していて、その交差点は五叉路になっている

 

そしてよく観察してみると「いた金」という屋号の店のある十字路で交差している路地も商店街の一部のようなので、まずはそのあたりから攻めてゆこう

 

 

 

 

 

 

 

 

商店街に入ってすぐのところにある細い路地を見るとえらく渋い木造平屋建ての住宅があった

 

これなどは板橋区というよりも墨田区京島あたりを彷彿とさせる風景だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あけぼの商店会」は、繁栄しているようには見えなかったけれど、かといって滅びかけているわけでもなく、東京の郊外にはよくあるような少し斜陽気味な商店街といった空気が流れていた

 

 

軒先のクレハロンテントがすべて消失して骨組みだけになっているのにも関わらず、絶賛営業中の精米店があった。地図によるとどうやら「わたなべ」という屋号のようだ

 

店先では、白髪のご婦人が何やら作業をしていたので、いい風景だと思って撮影したがそのまま忘れていて、帰宅後に写真を見たら奥から男性が出て来る瞬間が捉えられていて度肝を抜かれた

 

 

というのは、常々書いているように僕はカメラのモニターなどは確認せずブラインド撮影をしているため、現地ではこの男性を認識しておらず、帰宅後初めてその存在に気がついたからである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の交差点に「いた金」という屋号の青果店があった

 

昔はどこの商店街にもあったようなごく普通の店であるが、今となっては懐かしさを感じさせる風景に少し和む

 

 

ところで前述したように地図を見ると、この「いた金」の前で交差している通りも商店街の続きのようだったので、とりあえず角を右に曲がってみると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「理容 なかにし」という、通常なら窓になっているはずの部分が水槽という、かなりハードインパクトな床屋があり思わず瞠目する

 

普通なら床屋というのは、採光性を重視しているためなのか窓面積を広く取っている印象が強いが、窓の代わりに金魚が泳ぐ水槽とは恐ろしく大胆な発想だ

 

 

ということで次回は、このインパクト抜群の床屋のある横道を見てみよう

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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