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👞 続々・最近食べたものと着た服とか行った場所
すっかり定着した長い記事のインターバル企画をお届けする
このシリーズは少しずつタイトルを変えながら、もうずいぶん書いているので、過去の記事を合計すれば百ぐらいはあるかもしれない
といっても内容といえるほどのものはなく、タイトルにあるとおり最近食べたもの(ほとんどがラーメンである)とか着用した服や靴をテキトーに並べているだけの記事だ
ところで昨年以来、「古着禁止令」および「ラーメン自粛令」のおかげで、古着やラーメンを目当てに頻繁に出向いていた高円寺にあまり行かなくなってしまった
というのは、古着が目的ではなく単純に町を散策するだけなら、どこに何があるのか把握している高円寺や下北沢は、倦怠期というか、正直、飽きてしまっているからだ
その点、荒川区や足立区、葛飾区などの僕にとってアウェイの東京アッパーイーストサイドは、把握している場所はごく限られた一角だけなので、何の目的や用事もなくただ歩いているだけで、ちょっとした冒険気分が味わえる
ここ最近どハマりしていた北区や板橋区も同じくアウェイなので、知らないことだらけで新鮮なことこの上ない
だがしかし、高円寺にゆく目的は古着だけではない
というのは「お気に入りのラーメン屋」というファクターが大きいからだ。自粛令は禁止令ではないので週一度はラーメンを食べてもよいという、エスケープゾーンがあるためこの日は、久しぶりにとあるラーメン屋に向かった
おそらく地上げ攻撃に直面しているものと思われる、周囲のすべてが更地にされてしまった片流れの看板建築などを横目に眺めつつ古着屋を回る
幸い今は商品構成がサマーシーズンに偏っているため、店頭に並ぶのは、まったく買う意欲が起こらないTシャツなどばかりで、今回も何も買わず禁止令を遵守することに成功した
何年も以前から吊るされたままの謎のスニーカーを見つつ喫煙所でリトルシガーを一服
この私設喫煙所は、高円寺の古着屋を回る古着フリークのオアシスになっており、いつ行ってもたいてい誰かが一服していて、この日は4人ほどまったりとタバコを吹かしていた
私設喫煙所から桃園川が造り出した緩やかな河岸段丘を高円寺駅方面に20メートルほどゆくと……
この日、わざわざ高円寺まで出向いた目的であるラーメン屋、越後長岡ラーメンの「生姜醤油 麺屋かむい」という店がある
そうそう、これこれ。見た目は東京のアッサリ系醤油ラーメンのようだが、微かに甘味のある醤油ベースのスープは、辛味を感じる直前で寸止めした生姜が効いており、クセになる美味さだ
そしてノーマルの設定でもかなりの量のチャーシューが乗っていて、あえてチャーシュー麺にしなくとも満足できる加減が素晴らしい
このすぐ近くには、武蔵野うどんの名店や勝浦タンタン麺の有名店もあり、そちらも捨てがたいけれど、やはり僕にとってのソウルフードは、醤油ベースのラーメンだと再認識させられた
ということで、後半はいつものスタイル記事なのだが……
まだ7月の頭だというのにクレイジーな猛暑になってしまったため、お洒落よりも身の安全を最優先させた「暑くないスタイル」を強いられるので今後はTシャツに短パン、サンダルという格好ばかりになりそうだ
ーーか、そんなファッキンな暑さでも襟のついたシャツのコーディネートを
こちらは僕が所有する、ほとんど唯一のアロハシャツである
僕は基本的にアースカラー(というかハッキリ言うと軍モノのオリーブ色)の服がコーディネートの中心なので、毒々しい原色が多いアロハシャツはもっとも苦手なアイテムのひとつだ
が、こちらは1950年代の本当のヴィンテージなのにも関わらず、まるで1980年代のデザイナーブランドを彷彿とさせるシックなグレーベースなところが気に入っている
こちらは洗いざらしの白シャツを羽織って「エセ爽やか」を気取ったスタイル
穿いているのはかなりヤレた1960年代のリーのデニム・ペインターパンツ91Zなので、汚く見えないように白シャツとドレスシューズを合わせることにより、上手く中和できたと思う
この日は雨降りだったのでナイジェルケーボンのベンタイル・スモックを羽織った
アロハシャツのコーデでも穿いている短パンは、1960年代のベルギー軍のヘリボーンパンツをカットオフしたもの、足元は濡れること前提でGramicciのサンダルを履いた
最後に最近履いた靴を……
最初は1950年代のアメリカの高級靴エドウィン・クラップのアリゲーターのVチップである
僕は爬虫類がキライなので、アリゲーターの靴なんて絶対に履かないぞ。と、思っていたが、この靴に一目惚れしてあっさりと趣旨がえした記念すべき1足だ
Vチップというアメリカ特有のデザインは、ヴァンプの面積が広く平面なので、アリゲーターなどのエキゾチックレザーとの相性は最高だと思う
逆に言うときっちりと揃った模様にするには、通常より広い面積のクロコダイルの革が必要になるため、高価格にならざるを得ずエドウィン・クラップは、それを得意としていたようだ
アメリカ靴ついでに所有するもっとも古いアメリカ靴を紹介しよう
こちらはなんと1936年というから昭和11年に製造されたウォークオーバーのフルブローグである
ウォークオーバーといえばエドウィン・クラップのような高級靴ではなく、リーズナブルな大衆靴なのに、とてつもなく艶やかでキメの細かい革が使用されている
僕は靴を鏡面磨きするのがポリシーであるが、正直、この年代の靴にはまったく不要で、指でペタペタとワックスを一度だけ塗って磨いただけなのに、こんなに光ってしまうのだから現代の革の品質は、当時と比べて絶望的に落ちていると言えよう
ヴィンテージが続いたので、最後は現代の靴を載せて終わる
こちらはエドワード・グリーンが新工場に切り替わって設定された、流れ作業ではなくひとりの職人が造るベンチメイドのトップドロワーという最上級ラインである
しかも当時のエドワード・グリーンは、トップドロワーでの個人別注は一切受け付けていなかったのだが、ある筋より無理強いして造ってもらった唯一無二のトップドロワーMTOなのだ
さすがにトップドロワーでの別注だけあって、現代のイギリス製の既成靴でこれ以上のものは一度も見たことがない
しかし、無理いって造ってもらったのはよいが、ビスポーク用の最高品質の革で造ったのが失敗で、革がデリケートすぎて普段気軽に履くのは不可能
よって、靴棚に飾って年に数回だけ足を入れるオブジェと化している
ということで、このシリーズ、ラーメン自粛令のため、あまりネタがたまらないので久しぶりの更新であった
続く
†PIAS†
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