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🌹 ③暑すぎて旧古河庭園の洋館が撮影しにくい件 

 

 

 

 

 

「しもふり銀座」で一休みしたあと駒込の最大の見所である旧古河邸、及び古河庭園までやってきた

 

なにしろこの古河邸は元々、陸奥宗光の別邸だった場所を宗光の次男が古河電工の創業者の養子に入って古河家の持ち物になった……という経緯がある

 

 

要するに先ほど散策してきた六義園と同じように、大名屋敷だったから、このような馬鹿らしく広大な敷地を占有していたわけだ

 

 

 

 

 

 

 

 

シリーズの最初に掲載したこの周辺地図を見ると、その馬鹿らしい敷地面積の広さがわかると思う

 

江戸の町は、当時すでに人口百万人を超えパリやロンドンを凌ぐ世界最大の都市であった

 

しかし江戸切絵図などを見るとわかるように、土地の9割を大名屋敷の敷地が占有しており、その屋敷と屋敷の隙間みたいな狭い土地に人口の半数以上が居住するというアンバランスな超過密都市だったわけだ

 

 

現在、多くの大名屋敷は消滅してしまったが東京の地図を見ると、あちこちに大学や公園のような広大な敷地を占有している緑色の部分を見ることができるが、その多くは大名屋敷の跡地である

 

 

 

 

 

 

 

 

少し前からこの界隈はマイブーム(滝野川とかね)になっているので、古河邸の近くは何度も通っているが、敷地内に入ったのは2017年以来である

 

久しぶりに目にした古河邸は、ジョサイア・コンドルの傑作と言われているだけあって、見る者を圧倒する見事な建造物であった

 

 

コンドルは明治時代に多数来日したお雇い外国人のひとりで、現存しない鹿鳴館を筆頭に今も残る岩崎邸など多くの建物を手掛けているが、どれも大仰なデザインで僕の好みには合わず個人的には、この古河邸が最高傑作だと思っている

 

ところで何しろ7年ぶりの訪問だったから、詳細に撮影しようと意気込んで入園したのはよいが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は東洋文庫ミュージアムの開館時間に合わせて待ち合わせたため、ちょうど陽射しがピークに差し掛かろうかというタイミングで入園してしまったので、とにかく陽射しが凄まじい

 

Mちゃんはミラーレスを持参しておらずスマホ撮影だったから、なおさら苦労したようだ。その苦労している姿をここぞとばかりに盗撮するオレ←

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エントランスの車回しの部分を撮影しようにも、ちょっと日陰から出ると激しい逆光によるハレーションが容赦なく襲ってくる

 

 

 

 

 

 

 

 

エントランス側は逆光で話にならないため、丘陵の地形を活かした庭園側に移動する。少なくとも逆光は避けられるのでこちら側からは、ちゃんと撮影出来るかと思いきや……

 

その目論見は見事にズッコケてしまった。たしかにこちら側から撮影すると順光のポジションなのだが、あまりにも陽射しが強く数回前の取材で悩まされたような強烈な明暗差が出てしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしたもんかとバラ園の薔薇の花を撮影してみる

 

発色が見事すぎて造り物のように鮮やかな花弁。たしかなんちゃらプリンセスといったような名前であったが、忘れてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古河邸で有名なのは、こちらから見た構図で、傾斜地を活かした見事な景観を造り出している

 

シルエットは左右対象だが向かって左側には出窓を設けてメリハリを作っているところが素晴らしい。やはり個人的にコンドルの最高傑作はこの物件で決まりだ

 

 

話ながらふたりで撮影していると、4人連れの妙齢な女性グループに記念撮影をたのまれた


どうやら女子会の流れでやってきたようだ。美人ばかりというのが珍しい

 

 

いつもなら「記念撮影? いいですよ。そのかわり僕にも撮らせてくださいね♡」ぐらいの機転をきかせるのに、暑さで頭がボーッとして、そのことに気がついたのは撮影したあとのことであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はもう何度も訪れているため慣れてしまったが、初めて本格的な洋館を目にしたMちゃんは新鮮だったようで熱心に撮影していた

 

しかし、陽射しを遮るものは何もなく、とにかく暑い! これでほんとに6月なのかよファッキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず坂の下まで行って日陰に入るとホッとするが、この庭園にはあまり日陰になる部分が少なく、他の場所に移動することにした

 

じつは、こんなクソ暑くなかったら、都電荒川線まで移動して巣鴨あたりに……などと漠然と考えていたのだが、ここから都電まで移動するのも苦労しそうなので第二の選択肢を選んだ

 

 

この近辺で「しもふり銀座」と並ぶ散策して楽しい場所は、あそこしかない。そう谷根千である

 

 

ということで僕らは駒込駅に向かった。続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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