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🌉 ①リノベーション物件が目立つ古い商店街 

 

 

 

 

 

ということで今回から前回の明大前からふたつ新宿寄りの駅である幡ヶ谷を散策する。逆方向から見ると新宿からわずか2駅の場所だ

 

といっても、都内およびその近郊にお住まいでない方には、何のことやらサッパリわからないと思うので比較的広域の地図で説明すると

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすぐ隣は新宿駅と西口の副都心部であることがわかるだろう

 

興味深いのは、このあたりは区境が錯綜しており、幡ヶ谷の住所は「渋谷本町」なのに、すぐ右手は新宿区、上隣は中野区、左手は杉並区(前回散策した明大前は杉並区和泉)、そして真下は世田谷区だ

 

 

京王線は「京王新線」に切り替わったので、この駅は地下にあるため、いわゆる駅舎というものはなく改札を出て地上に出ると目の前にあるのは国道20号線(甲州街道)と、頭上に覆いかぶさる首都高の高架線である

 


 

 

 

 

 

駅の入り口から甲州街道のほうを見ると右手に四角い建物のマルエツが目に入るが、その横からはじまっているのが「西原通り商店街」である

 

そして、甲州街道をわたった反対側にあるのが「六号通り商店街」「六号坂商店街」で、この「六号」というのは……

 

 

まあ、誰も覚えていないとは思うが以前の記事で散策した笹塚の商店街に「十号商店街」という商店街があったことをご記憶の方もいるかもしれない

 

この「六号」「十号」というのは玉川上水の新水路を通したさいに、そこに架かっている橋を新宿から見て何番目の橋だということを表している

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず生まれて初めて降りた駅なので土地鑑はゼロなため、目の前に見えた「西原通り商店街」から散策してみるとこにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商店街の入り口にあったマルエツの斜め向かい側、商店街に入ってすぐのところに、いきなり戦後型の看板建築を、まっ黄色に塗装している毒々しい物件があった

 

ファサードを見ると🙂マークと「スパイス マーケット」という文字が確認できるのでカレー屋にちがいない。なるほど黄色いのはターメリックの色を表現してるのか

 

 

 

 

 

 

 

 

「スパイスマーケット」の建物を、なんとなく縦の構図で撮影していると、隣にあるクリーニング店はそれよりも幅の狭い土地に無理やりRC構造4階建てにしていることに気がついた

 

土地に余裕のある地方からは考えられないことであるが都内には、このような無余地建築などはいくらでもあるが、これはかなり極端な事例だろう

 

 

などと東京の建物事情に想いを寄せていると……

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の明大前の散策で見た京王井の頭線を越えた玉川上水の下流部が見えてきた

 

まあ、見えてきたといっても、玉川上水はとっくの昔に暗渠にされてしまっているので、玉川上水の痕跡というのが正しい表現であろう

 

 

玉川上水は緑道化されてしまっているが、六号通り商店街に架かっていた橋の欄干はそのまま残されており、水路沿いには樹木が植えられているため、遠くから見るとまだ玉川上水が流れているような錯覚に陥る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「二字橋」と記された欄干の横を見ると明大前にあったような壮大なものではないけれど、かなり迫力のある導水管も残されていた

 

 

常々僕が思っているのは現代の日本がおかしな方向にすすみ国力が著しく低下してしまったのは、当然、目先の金儲けしか頭にない国賊の保守政党の無能力さが要因である

 

しかし、東京の町がおかしくなってしまったのは、郷土に対する尊敬の念など欠片もない伝統に唾を吐くような改革という名の破壊活動を行った、美濃部都知事あたりがターニングポイントだったように思う

 

 

路上の邪魔者だと都電を廃止し汚れたからと玉川上水や、その他の水路や川を埋めてしまう。おそらくこのときは、高度経済成長という目先の利益に目が眩み国家百年の計を見誤ったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

などと怒りを覚えながら玉川上水を埋め立てた緑道に視線を送ると、かなり古そうなバラックじみた建物の沖縄料理屋があった。そういえば明大前を散策したときも沖縄料理屋があったよな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつての玉川上水にか架かっていた「二字橋」をわたるとその先にも戦後型看板建築を中心とした町並みが続いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーと、ここまで見てきて読者諸賢もお気づきかと思うが、幡ヶ谷の町並みは、新宿から歩いてもゆけるようなロケーションにあるのに、昭和中期の姿をよくとどめている

 

しかし、その一方で昔のままの商売が続いているような店もあるが、冒頭の「スパイスマーケット」のようなリノベーション物件が妙に目だっているように感じた

 

 

というわけで次回は「西原通り商店街」をさらに見てゆこう

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

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