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🐷 ⑩妙に気になる大口米店と元祖豚まん職人 

 

 

 

 

 

都内に残るかつての五街道には、いくつかの旧道部分が残されており、そのほとんどは当ブログで取材済みだが、もっとも長距離にわたって旧道が残っているのが、今回取材している中山道であろう

 

巣鴨駅の近くで国道17号線から分岐して巣鴨地蔵通りから西巣鴨を抜けて、滝野川から板橋駅を過ぎて石神井川をわたって本蓮沼まで……

 

 

ところどころ店舗が途切れてしまう箇所はあるが、巣鴨地蔵通りと仲宿という賑やかな商店街もあり、変化に富む風景は歩いていて飽きないので、散策にはかなりおすすめの道である

 

 

仲宿から上宿に入ると商店街は続いていたが、廃業してしまった店舗やマンションに建て替えられてしまった箇所が目につき、商店街としては確実に滅びに向かっているような印象が強かった

 

ところが、皇女和宮も降嫁のさいに避けて通ったという「縁切り榎」から先は、少しだけ盛り返したような雰囲気に変わり、ちらほらと現役の店舗が並びだした

 

 

そして前回の最後に紹介した戦後型の看板建築の隣には

 

 

 

 

 

 

 

 

立派な門を構えたかなり古そうな住宅があった

 

建物自体は豪華な古民家ではなく質素な感じであるが、茄子紺より少しダークな紺色の塗装が、武州ではお馴染みのラスティカラーのトタン屋根の門とマッチして、シックな雰囲気を醸し出していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その隣には、平屋の建物に大きくてペラペラの看板建築部分がくっついた僕好みの物件があり、少しテンションが上がる

 

看板建築のパラペット部分の後方には、タキロン波板の屋根を備えた広々とした物干し台があるので、クリーニング店のような印象を受けるが、建物の隅のほうに「米」と記された小さな看板があるので、どうやら精米店のようだ

 

 

屋号を記した看板などは出ておらず廃業してしまっているように見えるが、少し開いたシャッターからは店の什器が覗いており、まだ現役で頑張っているようだ

 

念のためGoogleマップで確認してみると、やはり現役で「大口米店」という屋号で口コミの評判も良好であった

 

 

営業している姿を掲載したかったので、ストリートビューをキャプチャしようかと思ったけれど、もしかして……と、思い7年前のアーカイブを探してみたら

 

 

 

 

 

 

 

 

営業中の風景をバッチリ撮影していた。グッジョブ俺!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大口米店」の隣には「元祖 豚まん職人」という気になる店と「茶 双葉園」という茶舗があるが、どちらも営業しているようには見えない

 

過去のビューを見ると「茶 双葉園」は2009年を最後に営業している姿が写っておらず店舗前の自販機も撤去されている。そして「元祖 豚まん職人」はシャッターが閉まっている姿しか確認できなかった

 

 

個人的に「豚まん」という食べ物が大好きなので豚まん職人というのは、非常に気になるキーワードである。そういえば551蓬来の豚まんを2年ぐらい口にしていないので誰かください

 

 

という話はともかく「茶 双葉園」の隣には、見るからに古い建物を取り壊し地上げしたはいいけど捕らぬ狸の皮算用になってしまい、そのまま放置してます……

 

といった感じの更地(駐車場)があるのも気になる点である

 

 

なので、いつものストリートビュー頼みと思ったが、以前に散策したときのアーカイブを探してみたら

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだ。ちゃんと撮影してるじゃないか。グッジョブ俺その2

 

しかし、撮影した2017年の段階で屋号を記した看板などは一切見当たらず、すでに廃業して放置されている雰囲気だったので、ビューで年代を遡ってみると

 

 

 

 

 

 

 

 

かつては居酒屋チェーンの「養老乃瀧」がテナントに入る看板建築だったことが判明した

 

 

建物の構造を見ると明らかに職住一体型の看板建築なので、当初から「養老乃瀧」だったとは考えにくい。おそらく個人経営の店が廃業した跡地を「養老乃瀧」にしたが、それも廃業してしまった……

 

そして、再びテナントを募集したけれど入居する者はおらず、結局、地上げされて解体されてしまった……といった建物の変遷が見て取れる

 

 

 

 

 

 

 

 

その先にもけっこう店舗が集まっており、左手に見えるかなり古そうな看板建築にもきっちりとテナントが入っている

 

その奥に見えているオーバーパスが、旧中山道を分断している東京の大動脈である環状七号線だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

環七の手前の建物に「カミヤ」という、やけにかわいいフォントの屋号が記されていたので何かと思って上を見上げると、昭和な雰囲気満点の薄汚れた雑居ビルに「もつ焼 カミヤ」という袖看板が出ていた

 

 

雑居ビルの隣には平屋建て看板建築に二階建ての住宅が後ろから衝突したように見える奇妙な建物があり、思わずギョっとする

 

後ろから衝突されたような平屋建ての看板の部分には、ほとんど塗料が剥落してしまった(赤✕黄)の派手なクレハロンテントのファサードがあり、かろうじて「クリーニング」の文字が読み取れた

 

 

じつはこの物件は、7年前の散策のときも撮影していたのだが、すでに真っ暗だったため普通の平屋建て看板建築だとばかり思いこんでいて、まさかこんな奇妙な建物だとは思ってもみなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

こういった細部がよく見られるのは明るい時間ならではで「もつ焼 カミヤ」のほうも、そのときの散策では味わい深い昭和なビルだとはわからず完全にスルーしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのすぐ先にあったこちらの平屋建て看板建築に、二階建ての住宅がくっついた青梅スタイルの建物は畳屋で、こちらは印象が深かったのでハッキリと記憶していた

 

 

 

 

 

 

 

 

これがそのとき撮影した写真である

 

コンクリートの土間がいかにも畳屋の仕事場といったで、久しぶりに写真を見ると我ながらよく撮れていると感心した。グッジョブ俺その3

 

 

 

 

 

 

 

 

畳屋のすぐ先は「きら星銀行」のビルがあり、その前を横切っているのが東京の重要な幹線道路、環状7号線だ

 

僕の持論に「広い道路は町を分断して結果として滅ぼす」という格言があるけれど、さすがにかつて日本の大動脈だった中山道はしぶとく、この先にも商店街は続いている

 

 

ところで7年前に散策したときは、あいにくの雨だったが、どうやらスナップ写真の神様が降りてきていたようで、この交差点で信号待ちをしていたら

 

 

 

 

 

 

 

 

たまたま三つ子が通りかかるという、かわいくて身悶えしそうな奇跡的な瞬間に出会うことができた

 

しかし、身体の大きさはほぼ同一だが、左端の女の子だけ赤いレインウェアを着ているので、もしかしたら三つ子ではなく双子+妹(あるいは姉)の可能性も考えられる

 

 

などと、いささか話が横道に逸れたところで……続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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