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🍅 ④旧中山道板橋宿・仲宿中心部にある廃物件 

 

 

 

 

 

板橋駅を降りて千川上水跡の道をすすんで「あぶきん」のところで旧中山道と合流。首都高が頭上にかぶさる国道17号線を越えると旧中山道・板橋宿に入る

 

旧中山道に入ってすぐのあたりは、明治時代に建造された洋館医院建築「宮歯科医院」、看板建築の「阿部耳鼻咽喉科」や数棟の古民家が残っていたが、その背後には覆いかぶさるようにマンションが迫っていた

 

 

マンションは背後の国道沿いだけではなく中山道の道筋にも確実に侵食していて、記憶にあったいくつかの建物が跡形もなく消え去り、見覚えのない町並みに上書きされつつあった

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、王子新道との交差点からはじまる中山道・仲宿の商店街に入るといきなり有形文化財「板五米店」が残っている

 

それまでは賑やかというには微妙な雰囲気だった旧道の商店街は、仲宿のアーチをくぐったとたん“賑やかな商店街”に変わった

 

 

 

 

 

 

 

 

「板五米店」の隣には大好物のひとつである平屋建ての看板建築があった

 

向かって右側は「マのくちぐせ おはマツキン」のキャッチフレーズが、1970年代テイストでインパクトがある。個人的には「やったねパパ。明日はホームランだ!」という大昔に流行った牛丼の吉野家のCMを想起した

 

 

マツキンの隣には「地粉手打ちうどん 哉(ちか)」という店があったが、どうせありがちな讃岐うどんの店だろうな。と、完全に無視していたが帰宅後「地粉」の部分が気になってググってみると……

 

なんと、僕の大好物の武蔵野うどんの店で驚く。まあ、どうせこの日は飯時ではなかったから入ることはなかったにせよ、武蔵野うどんならばいつの日にか食べねばなるまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「板五米店」から先は、全国チェーンの店とローカルな個人商店が混ざる、商店街の見本のような町並みが続く

 

「フレッシュランド ベジマル」はトマトのイメージキャラクターまで設定して、かなりやる気のある個人商店と見た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その向かい側には雑居ビルを活用した「MARUFUKU」というマーケット形式の商店があったが、休みなのか向かって右側の店はシャッターは閉ざされている

 

 

気になるのは帯広名物「豚丼 白樺」という店だ

 

というのも、以前から向ヶ丘遊園のブックオフの並びに帯広豚丼の店があり、いつか入ろうと思っているうにちクダラナイ再開発で町並みごと消失してしまい、帯広豚丼というものを食べ損ねた経験があるからだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「星野家具店」の横の路地の奥から旧中山道を撮影しようと思ったら、かなり古そうな塀を見つけた

 

 

これはあくまでも僕の個人的な見解だが、古い建物の塀を見ると大まかにいつ頃その塀が造られたのか、なんとなく見当がつく

 

この写真の土台の上にコンクリートと鉄の枠組みのやつは、かなり古いもので昭和初期~戦後すぐまで、大谷石がやはり昭和初期~昭和30年代、ブロック塀は大まかに昭和30年代以降で、凝ったデザインほど古い

 

 

これは、もちろん何の根拠もなく、今まで見てきた多くの建物から導き出した経験則にすぎないから、あまりアテなならないけど

 

その経験則から推理すると、こちらの物件は昭和初期に屋敷が建てられたが、戦後になって主屋が建て替えられてしまったものと類推できる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その先に「よしやセーヌ 仲宿店」という名前は聞いたことがないが、大型のスーパーがあった。向かい側に縦線を基調としたやけにモダンなデザインの白い店があり、なんの店だろう?

 

と、思って覗きこむと何のことはないパチンコ屋でガッカリした

 

 

このあたりから旧中山道は、本格的に賑わう商店街といった雰囲気になり、板橋区内では大山と双璧を為すほどの人通りで、隣接する北区滝野川の寂れた雰囲気とは対照的な風景である

 

しかし、そのような賑やかな商店街の真っ只中に、突如として目を疑うような異物が目に入った

 

 

 

 

 

 

 

 

それまでのカラフルな町並みの対極にあるような黒ずんだベージュ色のモルタル外壁、かつては店舗の入り口だった部分には、出入り出来なくなるぐらい自販機が並んでいた

 

これは典型的な廃業した商家の姿を示唆している。ちなみに初めて僕が旧中山道を散策した2015年の段階で、すでにこのような状態だったので、最低でも9年間はこのままの状態で放置されていることになる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物は間口が狭くやけに奥行きのある典型的な宿場町の地割になっており、店舗、住居、物置小屋(?)という順番で建物が並び老舗と見て間違いないだろう

 

しかし、2階の窓はすべてブリキの雨戸でふさがれてしまっていて、無住になっていることは明らかだ

 

 

ということで次回はこちらの物件を正面から見てみよう

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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