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🔨 ③内容とは関係なく定休日を引く男 

 

 

 

 

 

巣鴨地蔵通りは、東京およびその近郊に育った者ならば一度ぐらいは行ったことのあるメジャーな場所で、僕も幼い頃、祖父に連れられて行ったり、その後も何度も行ったことがある

 

そのさい高台寺は、駅からけっこう歩いたような記憶が残っていたが、どうやらそれは地蔵通りだけではなく、駅からそこまでゆく過程も含めての記憶だったようだ

 

 

というのも巣鴨のメインストリートである「地蔵通り商店街」に入り昭和なテイストの店を眺めていると、わりとすぐにとげぬき地蔵「高台寺」に着いてしまったからである

 

ご存知のように当ブログは神社仏閣はスルーの方針なので

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとなく神社仏閣の門前町だなあ。という雰囲気が感じられるような写真を数枚撮影して先にすすむことにする

 

老舗っぽい店舗が閉まっていたので「定休日を引く男」の本領発揮かと危惧されたが、どうやらそうでもなさそうで、このあたりの店舗はだいたい営業中のようでホッとする

 

 

 

 

 

 

 

 

いかにも「とげぬき地蔵」の門前町らしい雰囲気を漂わせた、金太郎飴の専門店を見て思わずシャッターを切る

 

 

そういえば金太郎飴は子どもの頃に食べたことがあるが、どうも僕はあの飴というものに特有のネチネチした食感が苦手だったようで、もらってもあまり嬉しくなかったような記憶がある

 

大人になってからも飴全般が苦手で、喉がイガイガしてのど飴を購入しても使いきったことがないので、買うのをやめてしまった。やっぱり喉には龍角散だよね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

などと、どうでもいいことを考えていると、高台寺のすぐ先にある巣鴨で最大規模の衣料品店「越後屋」が閉まっていた

 

ムムム、こんな店が廃業するわけないし、なんでだ? と、疑問を感じてググってみると……

 

 

「越後屋呉服店」は昭和8年創業の老舗で、どうやらモンペ、半纏などで知られていて、衣料品全般を扱い生地なども置いている文字通り総合衣料品店のようだが、その説明のところに「不定休、休みは月1回」という文字が!

 

うーん、なんと月に1回しかない定休日を引き当てるとは、別にこの店に用事があるわけではないが、やはり「定休日を引く男」の異名は伊達ではなさそうだ

 

 

余談だが「巣鴨 越後屋」で検索すると……

 

巣鴨には「越後屋」という店は複数あり、駅の近くにはカレーパンで知られる「カフェ・ド・越後屋」、また同じく昭和初期に創業された「ゑちご屋」という呉服店、炭火焼干物食堂・越後屋、さらに墓石、霊園紹介という業態の「越後屋」まで存在していた

 

このうちカレーパンの「カフェ・ド・越後屋」のカレーパンは、スティックタイプのちょっと変わったカレーパンで、僕はカレーパンが大好きだから事前に知っていれば……と、ちょっと後悔した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「越後屋呉服店」の向かい側にあった路地を覗くと「クリーニング」という看板を掲げたアパートのような建物があったので、気になって路地に入るが、どう見てもクリーニング店には見えない

 

 

うーん、なんでこんな場所に……と、訝しく思っているとベランダにおばさんが姿をあらわして、おもむろに洗濯物を干しだしたのでやはりクリーニング店だったのか

 

と、反射的にカメラを向けようとしたら僕の殺気を感じたのか、おばさんと視線が合ってシャッターを切るタイミングを失う

 

 

この距離で僕の殺気を感じるとはタダモノではない。普通のおばさんに見えて、クリーニング屋というのは表向きで、じつは忍者とか古武術の達人にちがいない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリーニング店の全貌を暴くことを断念して地蔵通りに戻り再び歩き出す

 

「越後屋呉服店」は休みだったが、やはり洋品店などの衣料品関係の店が目立ち品揃えを見ると、おばさん向けな印象が強くこのあたりは、いかにも「おばあちゃんの原宿」のイメージどおりだった

 

 

まあ、なかには「肉のハナマサ」とか渋い金物屋などもあるが、やはり全般的にやや高い年齢層を狙った店が多い傾向にあるようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

ところが意外だったのが、この日は縁日ではなかったせいなのか見かけるのは、20~40代ぐらいの女性のひとり歩きが多かったことで、いわゆる“おばあちゃん”は、たまにしか見かけなかったことであろう

 

しかも見かける女性は主婦ですといった感じの雰囲気ではなく、コジャレたカフェが似合いそうなスタイルの方が多く、どうやら僕は「おばあちゃんの原宿」といったキャッチフレーズに惑わされていたようだ

 

 

とげぬき地蔵高台寺を過ぎてしばらくゆくと、次第に賑わいが失われて、どこにでもあるような商店街といった雰囲気に変わってきたが、町並みとしての風情なら僕はむしろこっちのほうが好みである

 

 

ここからさらにすすむと前の滝野川シリーズで、わざわざ寄り道して取材した西巣鴨の「お岩通り商店街」に続く通りに出るはずだ

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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