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🍣 ⑨跡形もなく消えた新丸子ストアーの記憶 

 

 

 

 

 

中原街道の曲尺手を曲がった先には、かつてキッコーブンザンという醤油を醸造していた出桁造りの石橋醤油店が残っている

 

この店は、街道の面影がほとんど消え去ったこの通りに残る数少ない昔を偲べる建物だったが、2棟並んで残っていた土蔵が取り壊されてしまい、大いに風情を失ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

このだらしなく拡げられた道が中原街道で、奥に見える房総スタイルの三角形の屋根が石橋醤油店である

 

写真を撮影している交差点の僕の立ち位置の左は、新丸子駅前から続く商店街の外れにあたり、この交差点を曲がってすぐのところに

 

 

 

 

 

 

 

 

一目で廃業しているとわかる、こんな激渋なバラック建築がある

 

たしか以前は定食屋だったような記憶があるので、例によって過去のストリートビューでたしかめてみると2009年まではお食事「陣屋丁」という店であったことが判明した

 

ちなみに、次の2014年の時点ではすでに廃業している

 

 

「陣屋丁」の並びには、老舗の材木屋があったけれど現在はマンションになっている。今回こちらのほうに曲がったのは、その隣にある物件が見たかったからであるが、果たして残っているのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よかった。予想では解体されてマンションにでもされているかと思ったら、現在もかろうじて残っていて胸を撫で下ろす

 

こちらの飲食店が入居していた三軒長屋のモルタル物件は、もう十年ぐらい前から廃屋のまま放置されている

 

 

こちらの物件も真ん中の「金寿司」は2009年の段階では営業していたが、次の2014年には廃業しており、どうやら「陣屋丁」と同じような時期に店を畳んでしまったようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

向かって左の「さとみ」というパブかスナックのような店は、さとみさんという女性がママだったのだろうか。まあ、どうでもいいけど

 

居酒屋「オリーブ」は、2009年の段階では、すでに廃業しているのにも関わらず何故かGoogleマップに記載がある。でもこの状態で営業していたら、とんだ幽霊屋敷であろう

 

 

この三軒長屋のモルタル物件の向かい側には「田原屋」という酒屋があり、通りに面した新しい店舗の横に旧店舗がそのまま残されている

 

 

 

 

 

 

 

 

この田原屋旧店舗の隣は、現在は更地にされており何やら工事をしているが、昨年までは……

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな渋い工務店が残っていた

 

この向かい側にも房総スタイルの似たような平屋建ての元商家があり、ストリートビューは更新されていないので、まだその姿を見ることができる

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらがビューでは「現在」のこの場所ということになっているが、リアルな現在では、どちらの建物も跡形もなく取り壊されてしまっていた

 

この路地のさらに路地裏は、戦後のドサクサ期のままの区画がそのまま残っていて、ストリートビューのカメラが入れない裏路地が存在している

 

 

ところが、再開発著しい武蔵小杉の周辺なので現在は外周から取り壊されて更地化が進行中で、その区画は近い将来、この地上から消え去ってしまうだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらが、そのビューの撮影車も入れない裏路地である。錆び錆び波板物件も古そうだが「質 いいだ」というのもかなりの老舗なはずだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通の質屋ならば、ロレックスの時計とかヴィトンの鞄などが並べられているショーケースには、なんだかよくわからない品物がごちゃごちゃと積まれているのでインパクトは抜群である

 

この極細の裏路地は以前は商店街になっていて、ほんの7年ほど前には……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように美容室やクリーニング店などがあった

 

左側に緑色の軒先テントと、その屋内にシャッターが確認できるが、この建物は以前は僕の大好物のマーケットになっていた。しかしこの写真を撮影した時点では、コインランドリーが1軒残るだけになっており、他の店舗はシャッターが閉ざされていた

 

 

 

 

 

 

 

 

手前にあるクリーニング店も、このような渋いブリキ波板物件であったが、取り壊されて現在は面白味の欠片もない建て売り住宅が建っている

 

この一角もどうやら区画整理されてしまうようで、表通りの戦後型看板建築が並んでいた町並みも……

 

 

 

 

 

 

 

 

ご覧のように更地化され、跡地にはどうでもいい建物が建っている

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの渋い「東洋堂靴店」は、解体こそ免れたが1階の部分に入り口が並ぶアパートに改装されてしまった

 

その先に見えている軒先に赤いクレハロンテントのある建物が、先ほどの内部のシャッターが閉ざされていたマーケットである

 

 

 

 

 

 

 

 

クリーニング店のクレハロンテントには、まだ「新丸子ストアー」という文字が残っているのが悲しい

 

 

こちらのマーケットには思い出がある

 

この近所に自宅兼仕事場を構えていた祖父の家にゆくと、等々力緑地(現在のフロンターレのスタジアム)に遊びに行くとき「近道だ」と言って、このマーケットを抜けて等々力方面に向かっていた

 

 

というのも、このマーケット内で履物店(記憶不確か)を経営していたおじさんが、祖父の知り合いで挨拶がてら通っていたからだ

 

 

現在のフロンターレスタジアムのある区画の向かい側は、くだらないテニスコートになっているが、当時は道路に面した湿地帯がありホームレスが勝手に建てた掘っ立て小屋が、妙に存在感を示していたことを何故か覚えている

 

 

と、なんだか曖昧な昔話をしたところで……続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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