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🐴 続々・最近食べたものと着た服とか行った場所
さて今回も恒例の手抜き息抜きクッション記事である
ガラクタのようなものが並べられたタイトルバック写真を見て賢明なる読者諸賢におかれては「?」と、さぞや訝しく思ったことだろう
これはガラクタではなく代々木公園のフリーマーケットの光景である
かつては広い代々木公園の隅々まで出展者で埋め尽くされ、一回りするだけで2時間以上かかった歴史あるフリマも、30分もあれば会場を回れてしまう規模での開催だ
かつて東京のフリマは、週末ともなれば代々木公園にかぎらず、あの大失敗に終わったオリンピックのおかげで潰された明治記念公園や、大井競馬場、味の素スタジアムなどで、大規模に行われていた
それが例の馬鹿ばかしいコロナの自粛騒ぎのおかげで、どこのフリマも中止が相次ぎ騒ぎが収まった頃には、すっかり規模が縮小されてしまった
あの馬鹿騒ぎも終わってみれば窓に映る影を幽霊だと恐怖に怯えるかのような、間抜けな空騒ぎだったことは明らかで、陰謀説があとを絶たないのも宜なるかな、だ
過去の記事を見るとわかると思うが、僕は騒ぎの初期段階から、馬鹿ばかしいと一貫して言ってきたし、事実そのとおりの経緯をたどり、もたらされたものは自粛による経済状況の更なる悪化だけという経緯をたどった
という話はともかく古着禁止令の絶賛発動中なのに、フリマに行ってどうするという意見もあろうが、あくまでも古着を見るのは更なる知識の蓄積が目的で、決して購入が目的ではない。と、言っておこう
そして、じつは他にも出向いた理由がある。今回のフリマには、2回前の古着フェスで知り合いになったアツシさんという、凄まじい古着コレクターが参加しているので、ちょっと挨拶しようという目的があるのだ
なぜか悲しげに見える馬がいた。これがリラックマなら危うく購入してしまうところだ
以前は、東京フリマには住み分けのようなものがあり、大井競馬場は骨董屋、リサイクルショップなどの業者、明治記念公園はシロウト出展者と業者が半々、代々木公園はシロウト出展者という傾向が強かった
ところが、前述の馬鹿ばかしい騒ぎ以降、シロウト出展者が減ったのか、あるいは業者の商売が厳しいのか、よい品物を持ってきているのは、古着屋や古着バイヤーなどのプロが目についた
プロは商売が基本なので当たり前だが、シロウト出展者のような無茶な安値を付けることはなく、値札を見ただけで「ケッ」と、その場を立ち去ることが多く幸いなことに、何も買わずに会場をあとにした
いや、まあ、禁止令があるので無茶な安値以外では買えないのだが……
フリマのあとは、高円寺の古着屋を回ったが、とくにめぼしい古着はなく、かくして古着禁止令は無事に遵守された
ところで古着屋を回るときは、店員にナメられないように、なるべく珍しい古着を着用することにしている
この日は代々木公園のフリマ、高円寺と多少のレア古着を見ても驚かない連中と顔を合わせるので、そんな古着にスレたやつですら、一度も見たことがないであろう米軍のN-1デッキジャケットのテストサンプルを着用した
これは、総アルパカ製のボディにジャングルクロス(コットングログラン生地)の袖がついたジャケットと、ジャングルクロスのベストを合体させるとミドル丈のN-1デッキジャケットになるという変態的なモデルである
ジャケット、ベスト共にクラウンのスプリング・カムロックのジッパーが付き、取り外しができるアルパカ製の襟にもクラウンジッパーという贅沢な仕様で、とくにベストに付いた特大のクラウンジッパーは、知り合いのバイヤーも見たことがないと驚いていた珍品だ
合わせた靴は、ラルフローレンのハイエンドライン、パープルレーベルのカレルというハンドメイドによるノルベジェーゼ製法のシルバノサセッティ製造のセミブローグである
このなんとなく田舎っぽい風景は、埼玉県の越谷駅前のバスロータリーを写した写真である
なぜ散策以外で、越谷くんだりまで出掛けたかというと……目的は2つ
ひとつは以前、古着を売却するときに、いつもお世話になっていたセカンドストリート(当時はジャンブルストア)のW氏の後輩が、越谷で古着屋をやっており、また、その店でインスタのフォロワーさんがバイトしているので、久しぶりに会いにゆくことだ
この日はテストサンプルではなく、生産型のN-1デッキジャケットを着用した
といっても、これはただのデッキジャケットではなく、元の持ち主、つまりこれを着ていた兵士の名前がチャーリー・ブラウンというところがスペシャルなアイテムである
さらに、チャーリー・ブラウンの服を手に入れたのは、古着マニアとして知られるオーベルジュのブランドオーナー小林学氏で、つまり僕は3番目の所有者という入手経路がスペシャル
話を元に戻す。そして、2つめの目的が……
久しぶりに埼玉県に展開しているラーメンショップ、通称「ラーショ」から派生した「青木亭」のネギラーメンを食べることだ
「青木亭」は、基本的にロードサイド系と呼ばれている店舗形態、要するに郊外のバイパス沿いなどに店舗があり、なかなか食べる機会がないのだが、この越谷店は、珍しく駅から徒歩2分の場所にある貴重な店なのだ
いつもはネギラーメンの一択なのだが、正月ということでネギチャーシュー麺を奮発した
こんな豪華なのに千円しないのだから、やはり「青木亭」は偉大な店である。出来れば都内にも展開してほしいところだ
ということで、今回のクッション記事はこの2回で終わり……
ではなく次回は《続々・最近食べたものと着た服とか行った場所》とは違う、とあるDEEPな物件を見に行った読み切り記事の予定である
†PIAS†
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