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🍖 ⑦旧車大路をスルーして大町の商店街へ 

 

 

 

 

 

今回からタイトルバックの文字が変わっていることにお気づきと思う

 

これは、タイトルバック写真の「上河原橋」の先は材木座から大町に変わるから、それに合わせたものである

 

 

このあたりは上河原という地名のようでおそらく滑川の上流、しかも小河川が合流している場所のため、かつては川原があったからだと思われる

 

しかし、現在はどちらの川も二面護岸の典型的な都市型河川に改修されてしまっており、川原らしきものは見当たらなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

上河原橋を過ぎると道は大きく左に屈曲していて曲尺手のような形状になっていた。この写真の奥を鎌倉時代には車大路という道が横切っていたそうだが、左側はともかく右側は単なる住宅の隙間になっていた

 

車大路を左に行ってしまうと由比ヶ浜方面に出てしまうため、6年前の散策との重複を避けるように、真っ直ぐ続く細い路地に入った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

路地に入るとすぐに湘南新宿ラインの踏切があり、通過する電車を撮影しようと思ったがタイミングが悪いのかなかなか電車が来なかったので、そのまま北上を続けると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな風景が目に入る。正面突き当たりの建物は、明らかに戦前物件だと思われるので、先にすすもうと思ったが、左に見えているコンクリート製の柱の建物が気になった

 

一見するとどこにでもありそうなRC構造の住宅のような建物だが、よく見てみると

 

 

 

 

 

 

 

 

1階の部分には柱しかなく、敷地のすべてが駐車場になっていた

 

これだけぶっとい基礎が入っていれば大丈夫だと思うが、なんとなく不安になるビジュアルだ。もっとも東横線の祐天寺の近くには、この柱が真ん中に一本しかない大きなキノコのような住宅があるので、これはまだ常識の範囲内だろう

 

 

 

 

 

 

 

 

その向かい側には、またしてもコジャレたカフェがあった

 

鎌倉の路地裏で石を投げたらカフェに当たるという都市伝説は真実のようで、鎌倉に来てから何軒カフェを見たかよく覚えていない

 

 

 

 

 

 

 

 

カフェを横目に見つつ出桁造り商家のほうに移動する

 

どうやら精肉店のようで軒先のクレハロンテントには「お肉とお惣菜 北村牛肉店」と記されている。単に精肉店ではなくわざわざ「牛肉」としていることから、牛肉には自信があるのだろう

 

また、こうした昔ながらの肉屋は惣菜が美味いと相場が決まっているから一瞬、惣菜が食べたくなったが、先の長い散策なので自粛した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こういうガラスのショーケースに肉を並べた肉屋は、昔はどこの商店街にも必ずあったが、徐々にその数を減らしている

 

ショーケースの下側には豆タイルが施されていて、薄いエメラルドグリーンの豆タイルのなかに、ところどころに赤いタイルが配されているのがレトロな雰囲気を醸しだしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

撮影していると近所の主婦といった雰囲気のひとが買い物にやって来た。買い物の様子から、どうやら常連客のようで手慣れた雰囲気を感じる

 

こういった店は、やはり地元民の支持により長年にわたり営業を続けているのだろう

 

 

その一方で廃業してしまう店もあるが、鎌倉においてはこちらの「北村牛肉店」の隣にある物件のように……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コジャレたカフェやギャラリーにリノベーションされている例が非常に多い

 

こういったリノベーション物件は、客がいないと成立しないため千葉や埼玉においては成り立ちにくいため、せっかくの古民家も朽ちるに任されている光景をよく目にする

 

その点、鎌倉は観光地、しかも女性に人気のある場所なのでカフェの需要があるものと思われる

 

 

東京の下町でもこうしたリノベーション物件をけっこう見かけるが、鎌倉にあるそういった物件の数は、東京を凌駕している

 

ところで、この牛肉店とリノベーション物件の斜め向かい側には

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな建物があったけれど当日は、とくに気にすることもなく完全にスルーしていた

 

このストリートビューからのキャプチャ画像を見てもらえればわかるように、のっぺりとして面白味に欠ける看板建築で、撮影する意欲が湧かなかったことを理解していただけると思う

 

 

ところが帰宅してから、これもリノベーションというか、外装を新しくしただけで、けっこう古い建物なのではないか? と、思って過去のビューで確認してみると

 

 

 

 

 

 

 

 

以前は「キク薬局」という激渋の看板建築だったことが判明した

 

ファサードの金文字や店構えの雰囲気から、昭和30年代から何も変わっていないような見るからに町の薬局といった佇まいが素晴らしい

 

 

この店、建物を見るかぎり戦後型の簡素な看板建築に見える。ということは戦後になってから創業されたのだろう。と、思ったが、キャプチャ画像の向かって左側の部分にガレージのようなものがあるのがわかるだろうか

 

いったんは建物を見てスルーを決めた僕であったが、このガレージの部分にこそ、この物件の真髄が隠されていたのだ。その真髄とは……

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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