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🍜 ⑧十棟固まった豪農地帯から橋本の棒杭へ 

 

 

 

 

 

この界隈で旧町田街道が残っているのは、相原駅を挟んだわずかな距離で、そのわずかな区間に、大きな豪農屋敷と青木医院という、ほぼ江戸時代の姿を保った屋敷があった

 

(旧町田街道が現在の町田街道と合流したあとも天然理心流二代目宗家・近藤三助の眠る清水寺の前の細い道も旧道かもしれない)

 

 

町田街道は、清水寺の少し先で旧国道16号線と合流しており、その交差点から南側が、かつての大山道のようで国道を曲がってすぐの場所には、牛久保家長屋門があった

 

牛久保家の隣にも巨大な入母屋屋根の主屋があり、おそらく上級農家の末裔だと思われた

 

 

 

 

 

 

 

 

視線を南のほうに向けると青木医院からは小さく見えていた橋本のタワーマンション群が、視界を邪魔するように大きく迫っている

 

牛久保家の斜め向かい側にも立派な門構えの旧家があったが、その旧家の向かい側にも、この界隈では定番化している屋根付きの黒板塀が続いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒板塀をたどると真ん中あたりに、またしても立派な門がありその奥には土蔵のような建物の一部が見えているが、植栽があるため主屋はよく見えなかった

 

そこで国道の反対側にわたって、FUJIのEXR 200のズーム端の100mmで、黒板塀越しに主屋を撮影してみると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやらこの屋敷の主屋もかなり古そうな入母屋屋根の建物であることがわかった

 

さらに、入母屋屋根の建物を撮影した僕の立ち位置の少し先にも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな立派な門構えの入母屋屋根の主屋の豪農屋敷があった

 

 

これで相原駅を降りて相原停車場線から旧町田街道、新しい町田街道の区間に豪農屋敷がなんと10棟もあったことになる

 

前回の記事で説明したとおり武州の多摩地域は、幕府の直轄地が多く、さらに農耕に適した土壌の上に、比較的年貢が軽かったこともあり裕福な農家が多い傾向にあったが、さすがにここまで豪農クラスが集まる場所は、あまり見た記憶がない

 

 

他に比肩する場所を記憶のなかから探してみても、砂川家のある砂川地区ぐらいではないだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし橋本駅が近づくにつれ、大きな農家が並ぶ独特の風景から、どこにでもありそうな郊外の風景に雰囲気が変わってしまう

 

町並みが郊外によくある風景に変わる場所のすぐ先で旧国道16号線は、八王子バイパスに繋がる新しい国道16号線と合流しているが、その合流地点の少し手前は、かつての大山道が2つに分かれる追分であった

 

 

その追分にあった道標が、何度か話に出てきた「橋本の棒杭」である

 

この散策をした時点では、まだ「橋本の棒杭」という道標があることを知らなかったので、その地点の写真はテキトーに撮影しただけであるが、階段の左横の植栽の陰にある石柱が、どうやらその棒杭のようだ

 

 

無意識に撮影した写真にのに偶然「橋本の棒杭」をフレームに収めるとは、ナイス俺。と、誉めてやりたい

 

という、どうでもいい自慢話はともかく、上記の旧国道16号線と新しい国道16号線の位置関係が、文章だけではわからないと思うので、参照のため地図を貼っておくと

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の歩いて来たコースは「清水寺」「日東国際学院」の下を左から右に横切る《47》と記された道で、これが町田街道(都道47号線)である

 

そして、地図を縦に貫いているぶっとい道が新しい国道16号線、その少し先の「牛久保家の長屋門」があるのが旧国道16号線だ

 

 

このまま新しい国道16号線のほうに向かってもタワーマンションが林立する再開発地区に出てしまい、風景としては面白味がないので地図上の「東山だんご」があるほうに曲がる

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらくこの道も古道のはずだが、橋本駅の町としてすっかり開発されてしまっており、日本全国どこにでもありそうな郊外の町並みが続いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曲がってすぐのところには、一見して蕎麦屋とわかる建物があった

 

ショーウィンドウのなかには蕎麦屋のメニューを思わせるディスプレイは一切なく、また屋号も記されていないことから廃業しているものと考えられる

 

 

この道を東方向に向かうと、ほどなく橋本駅の北口の駅前通りに出てしまう。つまり、市街地のど真ん中に出てしまうわけだ

 

 

 

それでは散策として面白味がないのではないか? という疑問点が当然浮かぶと思うが、じつは、橋本駅の繁華街の外れを抜けたあとにこそ、今回の散策におけるクライマックスが待っているのだ

 

 

そのクライマックスとは……続く!

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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