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🏡 ⑮植栽もじゃ物件とバラック平屋看板建築 

 

 

 

 

 

高円寺のメイン商店街は南口から続くパル、ルック商店街である

 

駅に近いパル商店街はアーケードになっており、しかも駅から近いこともあって、あまり古い建物は残っていないが、桃園川から先、ルック商店街に名称が変わったとたんに、中央線沿線でも屈指の看板建築の町並みに変わる

 

 

といっても常に人通りの絶えない繁盛している商店街のため、看板建築の数は徐々に減少傾向にあり、昔、前をとおるたびに「スゲエな」と見上げていた錆び錆び凸型看板建築もいつの間にかなくなっていた

 

しかし、高い建物を建てることは規制されているようで、新しい建物もせいぜい低層のマンションなどで町の景観の雰囲気は、昔とあまり変わっていない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、町並みはこのように低層の建物、しかも戦後型の看板建築が主流で、昔はどこにでもあったような昭和の雰囲気が漂う景観をとどめている

 

こちらの「凸」を半分にぶった切ってしまったようなデザインの看板建築には、以前は自転車のプロショップが入っていたような記憶があるが、店がなくなって以来放置されている

 

 

その先も戦後型の看板建築が並ぶ町並みが続いているが、以前から気になっている物件があった

 

 

 

 

 

 

 

 

どこにでもありそうな風景だが奥のほうには、やけに「もじゃ」っている一角があるのがわかるだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャレオツな店が入った看板建築の中ほどに、ハーフもじゃハウスが。蔦ではなく「植栽」によってもじゃ化された建物というのは、都内ではあまり見たことがない

 

この日は、歩いていると身の危険を感じるような猛烈な真夏日であったが、この一角だけなんとなく涼しげな雰囲気が漂う。といっても実際はクソ暑いことに変わりはないので気分の問題であろう

 

 

この植栽もじゃ物件の並びにも戦後型の看板建築が並んでいて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここが杉並区ではなく、まるで墨田区か台東区のような雰囲気の町並みが続いている

 

墨田区や台東区の同じような町並みとの大きな違いは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

並んでいる建物は戦後型看板建築や低層のビルという、同じ属性なのだが廃業している店舗はほとんどなく、しかも洒落た店が現役で営業していることであろう

 

以前はこの並びにも

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな戦後型看板建築があったが、いつの間にか取り壊されて更地にされてしまった

 

 

しかし、更地にされるという怪我の功名により

 

 

 

 

 

 

 

 

もじゃ物件の隣にあった平屋の看板建築が、じつはバラック建築だということがわかった

 

この平入切妻の平屋に店舗の出っ張りがついた様式は、主として東京の下町方面でも近年は建て替えられてしまうケースが多く、杉並区においては、まさに絶滅危惧種といってよいだろう

 

 

ここまで来れば青梅街道は目と鼻の先だが、この先はたいして見るものがないので、引き返して……

 

 

 

 

 

 

 

 

地図の真ん中あたり、駅にほど近いパル商店街の「大黒屋」「神藤商店」のところの変形十字路まで戻り

 

 

 

 

 

 

 

 

パル商店街と直角に交差している商店街を西に向かうことにする

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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