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🏠 ⑨白金の昭和な商店街と半もじゃ物件 

 

 

 

 

 

白金高輪のメインストリートは北里通りで、駅から徒歩20分ぐらい歩いた恵比寿駅との中間地点あたりは、北里通り商店街という比較的賑やかな商店街を形成していた

 

しかし、この町には、もうひとつ「白金商店街」という商店街が存在しており、北里通りから麻布方面に横に延びていた

 

 

この商店街は前回の散策のとき見つけて気にはなっていたのだが、あまり賑やかな感じではなかったため、夜間撮影は厳しいだろうと思い横目で見てスルーしていた

 

今回は足を踏み入れたが、その直感は間違いではなく商店街としての体裁は残っていたが、住宅やマンションに建て替えられてしまっていたり、更地にされている部分が目についた

 

 

商店街の中ほどには、かつて郵政省宿舎があり、今も建物は残っていたが、工事用フェンスで封鎖されてしまっていて、荒廃した気配が漂っていた

 

どうやらこの場所にもファッキンなタワーマンションが建つようで、もういい加減にしてほしい。と、ウンザリした気分になった

 

 

郵政省宿舎は凸型の不自然な敷地になっており、その凸型のへこんだ部分には

 

 

 

 

 

 

 

 

とても港区にあるとは思えない、昭和30年代からタイムスリップしてきたような「四の橋市場」という、今や絶滅危惧種、僕の大好物のマーケットがあった

 

いくつも個人商店が集まったこの手のマーケットは、かつては東京およびその近郊のどこでも見られた商売の形式であるが、大型スーパーやコンビニなどに客を奪われ、店主の高齢化などもあって、一部を除き壊滅寸前である

 

 

それが白金高輪に今も現役で残っている。というこの事実だけで、奇跡的といっても過言ではない。おそらくこの四の橋市場が都心部に、もっとも近いマーケットであろう

 

ちなみに四の橋市場の四の橋は、この商店街を抜けたところを流れている渋谷川(古川)に架かる橋の名前である

 

 

 

 

 

 

 

 

四の橋市場の先にも、同じような妻入の商店があったが、現役かどうかは微妙な雰囲気だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北里通りから入ってすぐのあたりは、住宅やマンションの侵食が激しく商店街といった雰囲気が希薄だったが、四の橋に近づくにつれて、店舗密度が上がって商店街らしい感じになってきた

 

しかし、写真をご覧になっていただくとわかるように、訪ねた曜日や時間帯が悪かったことを勘案しても、お世辞にも賑わっているいるという状況ではなかった

 

 

おまけに3枚目の写真を見ればわかるように、かろうじて店舗は残っているが、新しい建物に建て替えられてしまっているパターンが多く、そのことが商店街の雰囲気を、さらに希薄にしている

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、港区に残ったこの昭和の雰囲気が残った商店街の無事を祈らずにはいられない

 

郵政省宿舎に建つタワマンに住む予定のひとが、ナショナル麻布マーケットや紀伊国屋には行かず、是非ともこの商店街を利用して、活気を取り戻してほしいものだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの店舗は、ボロボロの軒先テントの様子から廃業物件かと思ったら、よく見るとボロボロテントにぶら下がっているライトはピカピカである

 

こういった平台の上に野菜や果物を並べるような店は、細かい体裁を気にしない場合が多々見られるので、こちらの物件も現役かもしれない

 

 

このボロボロ軒先テントの店の先は、住宅やマンションの侵食が激しくなっているので、あまり散策する気にならず目についた路地に曲がってみると……

 

 

 

 

 

 

 

 

商店街の建物の裏手に土蔵を発見した。建て替えが進行してしまい、古い建物は皆無であったが、どうやらこの商店街も古い歴史があるようだ

 

この路地を曲がったのは正解だったようで、土蔵の先に足をすすめると、驚くような一角が目に入ってきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わわわ、なんじゃこりゃ。なんと、墨田区京島あたりで見かけそうなブリキ波板の平屋群である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その半分ぐらいは放置されついるのか、半もじゃ化しており、なんとなく荒廃した雰囲気が漂っている

 

ブロック塀には、廃業した店舗や無住になってしまった住宅に、ハイエナのように群がる政党ポスターがベタベタと貼られていることから、この建物は廃墟なのか?

 

 

気になったので、よく観察してみることにすると……

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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