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🏠 ①再び北里通り商店街を訪ねる  

 

 

 

 

 

前回のシリーズでは、僕のブログで初めて港区を散策した

 

その前のシリーズで夕暮れの「キラキラ橘商店街」を取材したところ都内の商店街は夜でも明るいため、暗所に弱い僕のカメラでも、予想していたより良い風景が撮影できたのに気をよくして、

 

「よし、ここは一丁、港区でも」と、調子に乗って取材したところ、白金高輪商店街は、キラキラ橘商店街よりも道幅が広かったため、残念な写真ばかり連発してしまった

 

 

けっこう期待していただけに悔しさもひとしおで、今回は昼間のうちに撮影して、リベンジを果たすつもりである

 

ところでタイトルバックの写真は、営団地下鉄南北線の白金高輪駅から、エレベーターで上がったところの出口にある歩道橋から国道1号線を撮影したものである

 

 

国道沿いには何の面白味もないビルが並ぶだけの殺伐とした風景のように見える……が、画面の左、ビルとビルのあいだに少し植物が繁っているのが見える

 

その部分を、ズームで寄せてよく観察してみると……

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと、驚いたことにビルとビルの狭間の崖下に、入母屋造りの大きな屋根が見えるではないか!

 

このような大きな(したがって重そうな)屋根の家屋は、だいたいが戦前物件なので、かなり気になる建物である

 

 

今回の取材は、前回のシリーズで上手く撮影できなかった北里通り商店街を取材したあと、いったんこの場所に戻って同じ港区の三田一丁目を訪ねる予定なので、この建物は北里通り商店街を取材したあと見にゆくことにして……

 

とりあえず前回の取材では、暗くてロクな写真が撮れなかった出桁造りの商家に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

--向かった。といっても、

 

この建物は地下鉄の出口から5分程度の場所にあるので、あっという間に到着した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

間口は四間の切妻平入、出桁造りの典型的な東京の商家である

 

2階の戸袋が銅板葺きで、亀甲紋様が施されているのも東京の下町ではお馴染みのパターンだ。よく見るとシャッターの上には、すっかり色褪せた軒先テントも確認できる

 

 

屋号などはどこにもなく、このいい天気の、しかも真っ昼間から雨戸が閉ざされていることから、隣の更地を鑑みるとこちらの建物も無駄な道路拡幅工事の犠牲になってしまうのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出桁造りの建物の付近には、まだ多少昔の面影は残っているけれど、あからさまに戦前物件なのは、この建物ぐらいで……

 

 

 

 

 

 

 

 

あとは、都内のどこにでもあるような風景が続いている

 

通り沿いには、かつて商店街だったような面影が残っているが、その背後に大きなマンションが圧迫するように建っているのは、商売をしていなかった土地は取得が容易だったせいだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

ところが代替わりなどによって、商売をやめてしまった店舗が多くなると商店街を形成していた町並みにも、このような大規模な開発が押し寄せてきた

 

というのが、現状に対する僕の推理だ

 

 

 

 

 

 

 

 

この通り(都道305号線)は、おそらく古くからの道筋だったようで、見るからに古刹のおもむきを漂わせた寺院があった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらのモルタル外壁の建物も、以前は何らかの商売をしていたような造りであるが、先ほどの出桁造りの商家と同様に、屋号などは記されておらず、2階の雨戸が閉ざされていた

 

 

 

 

 

 

 

 

少し歩くと、ほどなくして三光坂に差し掛かった

 

坂の上には服部セイコー創業者の洋館がある高級住宅街の三光坂は、もともとは三鈷坂という仏具のような名称から訛化したらしい

 

 

セイコー創業者の服部金太郎にちなんでキンタローハウスと呼ばれた邸宅は、もともと米沢藩の下屋敷だったそうで、戦後米軍に接収されたのちにセイコーの社有地になったが、現在は海外の土地デベロッパーが所有しているようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

三光坂をあとにして曲尺手状に曲がった場所を過ぎると、右手前方に大きなビルが見える。それが通りの名称の由来になった北里大学研究所病院である

 

名称のとおり北里病院の先からはじまるのが北里通り商店街だ

 

 

ということで、次回から前シリーズでは上手く撮影できなかった北里通り商店街の古い建物を紹介しよう

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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