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🍚 ⑨間抜けさのおかげで青天の霹靂  

 

 

 

 

 

さて、この鶴見の散策シリーズもいよいよ終わりが近づいてきた

 

ところで、前々回の記事を書いた段階では、今回使う予定の写真の編集すら終わっていない状態であった。それでだ

 

 

写真を選んでアレコレいじって縮小したりしていると、前々回の最後に予告した「隠し玉」まで“たどり着かない”ことが判明して、予告に偽りあり。になってしまったことを最初に断っておく

 

と、言い訳が終わったところで本編に入る

 

昭和な団地テイスト全開の「下末吉町アパート」の先は、すぐに国道1号線で、そこから先は鶴見散策シリーズの最初に取り上げている

 

 

 

 

 

 

 

(2018年撮影)

 

国道1号線を越えるとすぐにMORINAGA工場と、その向かい側に残っている出桁造りの酒屋、解体されてしまった横浜市ではきわめて貴重な戦前型看板建築のあった場所に出るわけだ

 

しかし、下末吉町アパートと国道1号線までのわずかな距離の町並みもなかなか興味深い

 

 

 

 

 

 

 

 

下末吉町アパートの隣の樹木に囲まれた渋い平屋の住宅のすぐ先に、「酒の激安王 朝日屋」という、やけに大きな酒屋があった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この酒屋、一見するとRC構造の、つまり鉄筋コンクリートの建物のように見えるが、正面から写した写真を見ると、互い違いになった屋根が見えることから、大きな看板建築であることがわかる

 

不思議なのが横の部分の窓で、床の部分から大きな窓になっており、この造りから住居という線はあまり考えられず、2階も店舗になっているのではないだろうか?

 

 

しかし、僕が訪れたときはいずれも閉まっていたので、確認するすべはない

 

ストリートビューを見ると、2018年までは営業している姿が写っていたが、その後は閉まっている映像しかなく、現在も営業しているのかは微妙なところである

 

 

ちなみにGoogleマップには記載がなく、したがって、おそらく廃業してしまっている可能性が高い

 

 

 

 

 

 

 

 

その向かい側にあるケーキ屋のような屋号「アロンド フジ キムラヤ」は、どのような業種か不明だが、荒廃した雰囲気から廃業しているものと思われる

 

こちらは看板建築ではなく正真正銘のRC構造だろう。屋上にはプランターがあったようだが、長年放置されているのかプチジャングル化していた

 

 

 

 

 

 

 

 

その先には「小川屋米穀店」と「浜田屋呉服店」という渋い看板建築が並んでいるが、どちらも現役には見えなかった

 

Googleマップを見ると「小川屋米穀店」の記載はあるのだが、ストリートビューには営業している姿は、どの年を見てもまったく写っていなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

錆びついたシャッターの様子からして、現役というのは考えにくくマップの記載は、例によってタイムラグなのではないかと考えられる

 

 

 

 

 

 

 

 

小川屋米穀店が営業しているかどうか過去のストリートビューをしつこく見ていたら、あることに気がついた

 

米穀店と呉服店の左隣の建物に注目

 

 

 

 

 

 

 

 

これを発見したときは、ストリートビューの画面に向かって「うおっ、マジか!?」と、思わず声を上げそうになった

 

完全に僕の好みにどストライクな錆び錆びの平屋の看板建築があるではないか!

 

 

この建物、僕が4年前にここを通ったときには、すでに新しい建物に建て替えられてしまっていたので、ストリートビューで初めてその存在を知った

 

過去のストリートビューが閲覧できるのは、とても気が利いたサービスではあるが、このように失われてしまった過去の姿に一喜一憂している行為には、なんとなく虚しさを感じてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

国道1号線までの町並みは、上の写真の「丸木屋商店」という酒屋で終わっている。この店の前を横切るのは国道1号線で、わたってしまうと前々回の鶴見散策シリーズで取材した場所に出る

 

なので重複を避けるため国道1号線は越えずに、丸木屋商店の角を右に曲がることにした

 

 

 

わかりにくいので地図で示すと

 

 

 

 

 

 

 

 

下末吉町アパートの下の左側に丸木屋商店があるが、国道1号線は、かつての十字路を斜めに分断して通されたようで、変形六叉路のようになっており、真っ直ぐゆくとMORINAGA工場がある

 

 

丸木屋商店の角を曲がると、その通りも微妙に商店街になっており、看板建築や1階が店舗になっているビルなどがあったが、現役の雰囲気は感じられず、終わったような空気が漂っていた

 

 

 

 

 

 

 

2棟並んだ左側の看板建築には、屋号も出ておらず営業していたのは、かなり以前のことだと思われる

 

なんだか寂しげな通りだなあ。などと思いながら歩いていると、前方にこんな建物が見えてきた

 

 

 

 

 

 

 

 

ええっ、これは前々回のシリーズで盛り上がった鶴見の錆王ではないか!

 

いつものように、ろくろく下調べをしていないことが原因とはいえ、まさかこの場所に出るとは、まさに青天の霹靂であった

 

 

よくよく考えれば、この道は前々回の取材時に通っていたのだが、途中で曲がってしまったのと、反対側からのアプローチでは見える風景が全然違うため間抜けなことに、そのときの道だとは欠片も気がつかなかったわけだ

 

 

これは散策者としては、かなり迂闊な出来事であるが、どのみち予告した今回の隠し玉、クライマックスは、この先にあるので、気を取り直して先にすすもう

 

ということで、次回このシリーズ最終回。いよいよ隠し玉が登場する。期待して待て!

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

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