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👻 ⑧かつての銀座はゴーストタウンに  

 

 

 

 

 

相変わらずタブレットの調子が悪い。しかし、修理をたのもうにも例のコロナ騒ぎ以降、あの手の店はすべて予約制という手抜きを覚えて、そのまま継続しているため、不規則な仕事の僕にはなかなか行くことが出来ない

 

顧客サービスを最優先しない販売系の仕事のやり方をするような企業はロクなものではなく、早晩経営は悪化するであろう

 

 

おかげで、いまだにいいねを返そうと誰かのブログを開くと、すぐに画面がフリーズしてイラっとしっ放しである

 

という話はともかく……似たようなサブタイトルが続いているが、それはしかたのないことだ。というのも、この町に関しては“そのような感想”しか出てこないのだ

 

 

 

かつては葛飾の銀座と呼ばれるほど賑わっていた「まいろーど四つ木商店街」は、高速道路の高架が頭上にかぶさる荒川と綾瀬川の土手のところから、唐突にはじまっていた

 

これは唐突なのではなく荒川放水路が新たに造られたためで、昭和の以前は墨田区の八広と地続きだったわけだ

 

 

初めてこの町を訪れたとき商店街の入り口に、いきなり出桁造りの和菓子屋があって驚いたが、おそらく荒川放水路が出来る以前、もしくは出来た直後の建造なのだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、このまいろーど四つ木商店街は、4年前に訪れたときよりも確実に更地化が進行していた

 

それは町並みのなかに更地がある。という状況ではなく、更地のなかに建物が点在している……という、末期的な症状を呈していた

 

 

4年前の写真を見ると、この「マツオ」の隣には現役の床屋があったけれど、今はご覧のとおり更地が広がるだけになっている

 

 

 

 

 

 

 

 

このV字路のところで商店街は2つに別れていた。右側の立石に向かう道は、拡幅工事のために、すでに建物が取り壊されて道路の左側に、一直線の更地が出来ている

 

繰り返すがこの道は荒川放水路と綾瀬川に突き当たるだけで、川向こうの八広にはつながっていない。そんな行き止まりの道を拡げて何の意味があるのか、まったく不可解としか言い様がない

 

やがて奥戸町と繋がり奥戸街道が広くなっても、行き着く先は、綾瀬川と荒川放水路で、そこに橋は架かっていない。もちろん商業施設もないし、どこかに抜ける道もない行き止まりである

 

 

という話はともかくGoogleマップを見るとV字路の右側が、まいろーど商店街の続きのようだが、そちらはすでに建物のほとんどが取り払われており、商店街の体をなしていない

 

現在も商店街の姿をとどめているのは、左手に行く道のほうだ。この左手に続く商店街は、単なる商店街ではなく江戸時代より以前からある日本を代表するような道と繋がっている

 

 

その道は千年もの歴史を持ち、現在の地図にも表記が残っている

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、この「まいろーど四つ木商店街」は、「古代東海道」にぶつかり、その部分は古代東海道も商店街の一部になっているのだ

 

鎌倉時代の頃などは、まさにこの商店街の道筋が、日本の大動脈とも言える重要な交通ルートとして使われていたことになるが、現在の様子からは、まったく想像がつかない

 

 

 

 

 

 

 

 

なにしろ、このとおりほとんどの店舗にはシャッターが下りていて、手前の看板建築も軒先のクレハロンテントのビリビリ具合から見て、定休日というより廃業してしまっているとしか思えなかった

 

シャッター街といえば、寂れた地方都市に特有の現象だと思ったら大間違い。東京の葛飾区にもこのように廃墟のような商店街が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの戦後型看板建築などは前述のとおり、2階の窓を見ると障子は破れカーテンすらなく、廃業どころか廃屋といっても過言ではない荒れた佇まいである

 

おまけに下町方面ではお馴染みの「店舗跡をガレージ」に……といった状況は、とっくに終えてガレージですらなくなっていた

 

 

下の写真の「河内屋金物店」の建物は、もはや廃屋以外のなにものではないだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周囲の店も定休日で閉まっているようには見えず色褪せた軒先テントや、薄汚れた外壁から荒廃した気配が濃厚に漂っていた

 

スクラッチタイルに似た雰囲気の陶器のタイルが張られた看板建築には「赤トンボ 入口」という袖看板があるが、入口という表現のとおり、この看板建築の横にある細い路地の奥には……

 

 

 

 

 

 

 

 

めちゃくちゃ昭和な雰囲気の「サントリーパブ 赤トンボ」という渋い店があった

 

店先にはきちんと手入れされたプランターが置かれているから、おそらく現役のパブスナックなのだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商店街の裏手は住宅街なので、チラホラと通行人はいるが、とても商店街といった雰囲気ではなく、ちょっと前に散策した房総半島の茂原のような寂れ具合であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これだけズラリと看板建築が並んでいるのに、まいろーど四つ木商店街の古代東海道に繋がる部分を、Googleマップで見てみると営業していることになっている店舗は、わずか7軒しか記載されていなかった

 

 

マップによると「(資)四つ木フードストアー 味正」と、上の写真の「お茶・のり・鰹節 山本園」は記載があったけれど……

 

ビリビリの軒先テントの河内屋金物店や、山本園の隣にある「あげたてのさつまあげ やわたや」は記載されていないので、廃業してしまったものと思われる

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに4年前の散策のときに、定休日ではない四つ木フードストアー 味正を撮影した写真がこれだ

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、古代東海道との交差点には、クライマックスとも言える物件が残っている

 

こちらの「地酒専門店 杉浦酒店」である

 

 

この日はたまたま定休日だったが、前回の散策では営業している姿を見ているし、Googleマップにもしっかり記載されている

 

ということで次回はこの杉浦酒店から先を紹介する

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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