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🏠 ④煙と消えた路地裏のバラック風景  

 

 

 

 

 

四ツ木駅から立石方面に向かう渋江商店街は、4年前に訪れたときに比べて現役で営業している店の数を確実に減らしていた

 

1年前に訪れたブロ友さんですら、変わったと言っているぐらいなので、このままゆくと商店街ですらなくなってしまうかもしれない

 

 

僕が勝手に渋江商店街のランドマークにしていた木造商家の廃屋や、やけに間口の狭いダークグレーの看板建築も跡形もなくなり、まるでオモチャのような新建材の住宅に建て替えられてしまっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

商店街から路地裏に入ると、そこでも4年前に見た木造平屋建てのバラックじみた建物は、ほぼ一掃されてしまっており、変わって日本全国どこにでもあるような無個性な建物が並んでいた

 

こちらの路地は比較的古くからの姿をとどめており、銭湯や床屋が残っていたが、斜め向かいにあった元商家の看板建築は解体され、向かいの看板建築も廃業しているようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでも床屋は寂れに強いことを証明するように「理容マスカワ」という現役で頑張る床屋があった。着色ガラスの扉とガラスブロックが昭和のテイストである

 

店の前はきれいに掃き清められプランターもきちんと手入れされている。隣は銭湯なので床屋で散髪したあと風呂に入ってビールを……という三丁目の夕日的な風景が容易に思い浮かぶ

 

 

この向かいにあった看板建築は、4年前に見たときも廃業しているような佇まいであった。すでに屋号を記した看板などは撤去されており「たばこ」と記された袖看板とタバコの自販機が、かつては店舗だったことを物語っていた

 

その先で4年前には通らなかった路地に曲がると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっ、またしても猫。前回の記事にコメントをいただいたが、ここ最近、散策した先であまり猫に出会わない

 

 

かつては猫だらけだったような印象がある東京の下町ですらそうなのだから、山の手などはなおさらである。町猫はいろいろ過酷な目にあうため寿命が短くかわいそう……

 

と、野良猫の里親を探してを保護する運動がある。これに対して文句を言うつもりはまったくないが、もし僕が猫だったら「余計なお世話だ。オレは自由に生きるからほっといてくれ」と、断固拒否すると思うし、自由気儘な猫を見ると、彼らにはその気高さがあると感じている

 

 

 

 

 

 

 

 

こいつもなかなかふてぶてしい目付きをしているが、玄関先の車の屋根を居場所にしているから飼い猫だろうか?

 

そういえば近所の家のフェラーリを居場所にしている強者の猫がいたなあ

 

 

 

 

 

 

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それにしてもフェラーリの放置車というのも珍しい

 

そういえば、ふた昔ほど前に、青山通りのある歩道橋の下に珍しいイタリアのバイク、MVアグスタの350が放置されているのを、一緒にとおりかかった漫画家のえのあきらと発見して、持って帰ろうか相談したことがある

 

結局、盗難車の可能性が高いだろう。と、そのまま放置してその場をあとにした。当時でも三桁近い値段のヴィンテージバイクを捨てるとは考えられないからだ

 

 

もっとも、以前環八の用賀交差点付近に、1970年代後半に鈴鹿8時間耐久レースに、単気筒エンジンで挑んだロードボンバーという歴史的に貴重なレーシングモーターサイクルが、雨ざらしで放置されているのを見たことかあるが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えらく複雑な構造の住宅があった。無骨な物干し台や、その横にある屋根、2階部分の後ろ側を片流れで増築しているところなど、見所満載の物件である

 

すべての窓には頑丈そうな格子がつけられており、まるで要塞のような佇まいが渋い

 

 

その隣は不自然な空き地(公園風)なので、おそらくバラックを取り壊した跡地だと思われる

 

 

というのも、かつて東池袋に、今なら違法建築間違いなしのバラック多発地帯があったが……

 

東京都はこれを徹底的に撲滅したかったようで、高齢者の住民が他界すると、次々と更地にして小さな公園(ポケットパークというらしい)をたくさん作ったという例があるからだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのすぐ近くには、まだ取り壊されずに残っているバラックが2棟残っていた

 

十年ぐらい前に、この地域を散策したブログや東京DEEPというサイトを見ると、その当時はこの界隈には多くのバラックや倒壊寸前の木造家屋が残っていたようだが、今は、ほぼ淘汰されてしまっていて、この2棟以外ほとんど見かけることはなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは4年前に撮影した、そうした戦後ドサクサの雰囲気が漂う木造物件である

 

上の写真のブリキ波板平屋物件は、探してみたが見つけることはできなかったので、おそらく解体されてしまったものと思われる

 

 

 

 

 

 

 

 

京成の踏切を越えて、駅の反対側に移動する

 

電車の線路位置がやけに高いのは、四ツ木駅が高架化されたため、住民の反対でなかなか高架が実現しない隣駅の四ツ木との高低差の辻褄を合わせるためだろう

 

 

そんな四ツ木も、ランドマークと言える呑んべ横丁も解体される無意味な再開発が行われており、先日とおりかかったとき呑んべ横丁の周囲は、すでに重機が入って取り壊している場面に出くわした

 

 

 

 

 

 

 

 

踏切を越えると、かつてこのあたりの重要な物流ルートだった曳舟川に関係していると思われる暗渠があった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗渠を辿って住宅街に入ると、古い建物の解体現場に出くわした

 

 

このすぐ先は、散策をスタートした渋江商店街とは反対側の駅前に出る。そして、その先にあるのが、かつては葛飾の銀座と呼ばれた商店街の末期的な姿だが、4年前とどう変わっているのか、不安しか感じないが果たして……

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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