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🏡 《年間ベストショット2021》【4月】 

 

 

 

 

 

なぜ今回は4月だけの総集編なのかというと、端的に言ってしまえば本庄の取材をしたからだ

 

本庄は、川越、小川町に次ぐ古民家の宝庫だったから撮影枚数は千枚におよぶぐらい物件が豊富で、どんなに絞っても絞りきれず、4月と5月にまたがってしまうことになった

 

 

 

--と、前ふりをしたので本編へ

 

蘇我駅を出て房総往還をしばらくゆくと房総スタイルの古い商家が残るエリアに出たが、町はそこで終わったような感じで、そこから先は建物もまばらになり、時おり見かけるのは昔から住んでいそうな大きな農家ばかりであった

 

 

しかし浜野駅が近づくと次第に建物が増えて住宅街になり、茅葺きトタン張りの古民家なども見られた……が、もっとも度肝を抜かれたのはこの物件である

 

 

 

 

 

浜野

 

 

 

 

なんとビックリ。木造下見板張りの旧生濱町役場である

 

この建物は房総往還から微妙にズレた位置にあり、しかもその場所は曲尺手になっているから、房総往還を散策したブロ友さんは見落としてしまったそうだ

 

僕もたまたま踏切を通過する電車の写真を狙いにゆかなければ、同じように見落としていたことであろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらが浜野に残っていた茅葺きトタン張りの古民家である。兜造り屋根の大きな物件のほうは、台風で屋根のトタンが飛ばされてしまったため、ブルーシートによって補修されていた

 

旧町役場から先はかつての中心地だったようで商店街になっており、戦前型の看板建築を含む懐かしい雰囲気の風景が続いていたが、ここにも驚愕すべき物件が残っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

後年の増築で見えにくくなっているが、銅板葺きの凸型看板建築である。千葉県は銅板葺き看板建築の本場・東京の隣にあるわりには、銅板葺き看板建築が少ないため貴重な発見だ

 

現在、僕の把握している千葉県内に残る銅板葺き看板建築は6棟だが、まだ見ぬ物件があるかもしれない

 

 

以前は本納と茂原にも有形文化財レベルの見事な銅板葺き看板建築があったが、今は跡形もなく更地にされている

 

千葉県は古民家が売りの佐原と、ネズミの国のおかげで財源豊富な浦安を別にすると総じて古民家には冷淡で、船橋などは文豪に愛された有形文化財の旅館を解体してしまうという、あり得ない暴挙を行っており、まさに犯罪的行為と言ってよいだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

という話はともかく

 

こちらの茅葺きトタン張りと思われる古民家の先で、いったん昔からの町は終わるようで、郊外的な風景に変わるが……

 

 

 

 

 

八幡宿

 

 

 

 

 

八幡宿が近づくにつれて、再び戦前型を含む懐かしい風景がはじまった。こちらの木造下見板張りに見える看板建築は、元は銀行だったと何かで読んだことがある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わりと古民家が多く残る八幡宿のなかでも特選物件は、房総往還沿いではなく駅前商店街にあった「理容カネコ」であろう

 

おそらく昭和初期頃に建造された入母屋造りの見事な建物だが、廃業して無住化して長い年月が流れているようで、崩壊寸前といったあんばいであった

 

 

 

 

 

本庄

 

 

 

 

そして、いよいよ恐ろしいほどの撮れ高だった埼玉県の本庄である

 

この散策は*NON*さんというブロ友さんと一緒に回ったのだが、いきなり大宮駅で乗り換えホームを間違えて遅刻するという失態をおかしてしまった

 

 

そんな間抜けな僕を笑って許してくれた彼女は、心根が美しいだけではなく驚くほどの美女なのだが、残念ながら顔出しはNGである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつての本庄は、埼玉県北部では深谷と並んで栄えた町のため、古民家が散らばる範囲が広く、予定では午後2時頃には深谷に移動するつもりだったのに、果たして1日で全部見られるの?

 

というぐらい豊富に古民家が残っていた。が、しかし……ここでもお約束の再開発があるのか、あちこちで古民家は解体されており(とくに駅前付近はひどい)、このままだとせっかくの古い町並みが壊滅するのではないかと心配になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは看板建築の本場東京でも数えるほどしか残っていない、大規模な7軒長屋という素晴らしさ。パラペットの下の丸窓と全面スクラッチタイル張りが最大の特徴だ

 

建物の角のタイルが壊れていたので、必死に破片を探したが当然見つけることはできなかった

 

 

余談だが先日、ブロ友🍊なつみかんさんを川越に案内したときもスクラッチタイルの門柱のタイルが壊れているのを発見したが、やはり破片を見つけることができなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深谷には、かつての色街の名残が残っているが、4枚目の写真を見ればわかるように、残念なことに大部分が破壊されて更地にされてしまっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらも衝撃的だった廃墟化した「ニシザワ写真館」2棟並んだ看板建築は、有形文化財レベルの建物なのに、あまりにもヒドイ扱いに憤った

 

 

 

 

 

 

 

 

その並びにはマンサード屋根を備えたハーフティンバーの見事な擬洋風建築の床屋があり、こちらは寂れに強い床屋の特性どおり、現役で営業しているようで心強い

 

と、こんなに紹介しているのに、この程度の量では本庄の“さわり”に過ぎない。ということで、次回も本庄!

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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