🚧🍶👓💊💈🐟🚧🍶👓💊💈

 

 

 

 

 

 

🚧 ⑤やっと古民家が並ぶ町並みに出る 

 

 

 

 

前回の記事の最後に掲載した工事中の交差点。交差点の先に見えるカーテンが閉まった店は、Googleマップにも店名の記載があり、それによると洋品店のようだ

 

記載されているので現役だと思われるけれど、この日見た感じでは、どうにも現役のようには見えなかった

 

 

この工事現場のあたりは、旧大網駅から中心街のこの道に出るふたつの道のひとつで、前回、前々回で取り上げた駅前商店街と対をなす道なのだが、ストリートビューを見ると、こちらは商店街だったような形跡は完全に払拭されてしまっていた

 

だが大網のかつての中心街がこのあたりであることは、この先に並ぶ建物で容易に察しがついた。というのも、交差点を過ぎてすぐのところに……

 

 

 

 

 

 

 

 

現役の酒屋があり、その並びにはこんな見事な出桁造りの商家が!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

房総というより武州によく見られる典型的な平入の出桁造りだが、建物の正面の部分の壁面には漆喰が塗られていて、塗込出桁造りのようになっているのが珍しい

 

こちらの物件も店舗の部分は住居仕様に改装されてしまっており、ずいぶん前に廃業してしまっているようだ

 

 

こちらの物件は、見慣れた様式の建物だったから、少し感心したぐらいであったが、注目すべきは向かいにあったこちらの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

房総スタイルの見事な建物であろう。これには思わず脳内で「うわっ」と叫び声を上げてしまった

 

全体的な形状を見ると正面から見たときに、方形屋根に見えるように造られた典型的な房総スタイルの古い商家の造りであるが、通常の廚子二階建てではなく、屋根がちょこんと乗っかったような造りになっている

 

 

これはさらに古い茅葺き屋根の造りであるが、それにしては屋根が小さすぎるので、茅葺き屋根そのものを改修してしまったか、あるいは茅葺き屋根に似せて建てられたのだろう

 

いずれにせよ、こちらは今まで見てきた昭和初期の建造物ではなく、明治時代までさかのぼる物件なのではないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

振り返るとこんな感じ。じつは房総スタイルの商家の斜め前で道路工事をしていて、邪魔な作業車などがあり、撮影には苦労した

 

似たようなアングルが続くのは、工事用車両や作業員を画面から排除するためだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その先には、思わず「おおっ」と唸るような凸型の看板建築が!

 

建物の袖にある「佐藤薬局」と記されており、シャッターは真新しい。向かって右の出窓の部分は、かつてはショーケースだったのだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全体的に荒廃している印象は受けず、廃業し無住になって、そのまま放置されているように見える

 

しかし、マップを見るとしっかり「佐藤薬局」と記されているから、もしかしたら定休日という可能性もあるが、少なくともひとの気配は一切感じなかった

 

 

佐藤薬局の横は、行き止まりの路地になっていたが、奥のほうには……

 

 

 

 

 

 

 

 

入り口のオレンジ色の着色ガラスと、カフェー建築のようなデザインが昭和レトロな「東京美容院」という店があった

 

こちらは周囲にチリひとつ落ちていない感じに見えるので、現役の美容院であろう

 

 

それにしても角にアールがつけられているファサード、入り口横の青いタイル、オレンジ色のガラスドア。すべてが素晴らしい

 

ひとつ文句をつけるなら、手前に止まってる車を、パジェロミニではなく三菱コルトにしてほしかった

 

 

 

 

 

 

 

 

などと言っていたら、その斜め向かいにはこんな素晴らしい平屋の看板建築があった

 

これには正直、小声で「えっ、マジかよ」と呟いてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファサードの屋号は消されているし、こちらも廃業して完全に放置されている印象だが、まだ保存状態はよく、あまり荒廃した雰囲気にはなっておらず、レストアすれぱ使えそうな建物だ

 

入り口のドアが安っぽいアルミ製に変えられてしまっている他は、魔改造もされておらず見事に昭和30年代の雰囲気をとどめており、こういった建物こそ有形文化財にして、後世に伝えてほしい

 

 

それにしても、これだけ広い間口なのに、入り口のドア以外は高い位置に全面的に窓……造りはクリーニング店のようだが、どんな商売をしていたのだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

驚いたことに、その並びには、またしても間口の広いこんな

平屋の商家があった

 

こちらの物件も、真ん中に入り口のドアがあり、あとはやや高い位置に窓が並んでいるという造りで、いったいどのような商売をしていたのか見当がつかない

 

 

もしかしたら、どちらの建物も廃業に伴い店舗部分を住居仕様に改装……いや、それだと不自然だから違うな。などと、無駄に頭を悩ませる物件である

 

こちらの物件は、店舗の横に立派な鉄扉を備えた門があり、どうやら奥には住居がありそうな雰囲気ではあるが、庭のなかは、もはやジャングル化しており、まったく見ることができなかった

 

 

ということで、今回は並んでいる建物に驚いているうちに終わってしまった

 

登場した物件は、どれもレベルが高かったけれど、こんな高レベルなのに、驚いたことに、この程度では次から登場するボスキャラの前座に過ぎなかったのだ

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

🚧🍶👓💊💈🐟🚧🍶👓💊💈