🎤🎤👠🎤🎤🎤🎤🎤🎤🎤🎤

 

 

 

 

 

 

🎤 ②唐突にある白日夢のような歓楽街 

 

 

 

 

 

前回の記事の最後に掲載したこの写真に、まるでコザのAサインバーのようだ。とのコメントをいただいたが、まさに本質を突いた鋭い洞察である

 

かつて敗戦によって日本に進駐したアメリカ軍の基地がある町には、たいてい特殊飲食街があった。三沢、福生などはアメリカ軍の基地があったことによって、ある種のカルチャーすら生まれている

 

 

大瀧詠一は福生のスタジオで音楽を作り、村上龍は限りなく透明に近いブルーを上梓した。福生のアメリカンハウスは、お洒落な人種がこぞって居を構えるステイタスシンボルと化し、入居待ちの状態が続いている

 

しかし、それはサブカルチャーの領域の話で、そのようなプラスがある一方、故国を離れ任務に就く兵士の性欲を処理するための特飲街という、アンダーグラウンドなカルチャーをも生み出している

 

 

大和の近くには座間や厚木など米軍施設があるため、当然のように歓楽街が発生して、その名残は今でも濃厚に残っており、今回の目的は、その歓楽街を散策することである

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の記事に掲載した巨大な中華料理屋のすぐ先には小田急江ノ島線のガードがあり、そこを越えた先にも昭和中期頃の雰囲気の町並みが続いていた

 

と、それだけならば、首都圏のどこにでも見られる典型的な郊外の風景にすぎない

 

 

 

 

 

 

 

 

ところが、この地図の右上あたりの「やきとり COCCO (コッコ)」の少し先の十字路を、駅とは反対方向に曲がったとたんに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで福生のような飲み屋街が姿をあらわす

 

どこの町にも飲み屋街というのはつきもので、高級住宅街の国立や、文教都市を標榜する浦和にだって、ちょっとした飲み屋街のようなものは存在している

 

 

しかし、この大和にある飲み屋街は、そのような「カタギ」な雰囲気の安全で健康的な、言い換えれば「毒気」のない飲食街とは、明らかに異なる淫靡な空気があからさまに漂っていた

 

それは赤線とか特飲街などに興味のないひとが見たとしても、こちらに曲がるのはやめておこう……と、瞬間的に判断できる濃厚で怪しい雰囲気

 

 

 

 

 

 

 

 

このような町の特徴として、センスオブワンダーな「けったいな屋号」「やけに派手な看板」という二大特色があるが、この町は見事にその条件を満たしている

 

「スナック フレンド」「やきとり 鳥福」「スナック 葵」あたりは、まだどこの町にもありそうな、当たり障りのないネーミングであるが……

 

 

 

 

 

 

 

 

このあたりから、だんだん怪しくなってきて

 

 

 

 

 

 

 

 

「ファッションヘルス おしゃれ泥棒」「カラオケ カンカン娘」あたりから、濃度が一気に増してきて、あまり健全とは言えない雰囲気にかわる

 

 

 

 

 

 

 

 

この妙に魅力的な隙間にある「パブ 舞夢」などは、常連以外の客を、かたくなに拒絶するかのような空気が漂い、店の入り口にたどり着くまでには、かなり勇気を振り絞らなければなるまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半もじゃハウスの怪しい看板建築には「スナック 燃ゆる」という、店名の由来を聞きたくなるような怪しげな店が入居していた

 

このような飲み屋街の店には、何故か紫を多用する傾向があるように思える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その先も首都圏近郊では福生ぐらいでしか見られない、圧倒的な怪しい雰囲気が漂っている

 

まだ昼間なのに、こんなに怪しげな空気が漂っているが、夜になると、どんな感じなのか、気になってしかたがなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

などと、大和の夜の姿を想像していたら、夜の空気をまとった女性が、僕の横をとおりすぎた。これから出勤だろうか?

 

 

ということで、次回もこの怪しい飲み屋街を歩いてみる

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

🎤🎤🎤🎤🎤🎤🎤🎤👠🎤🎤