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🍰 昭和が残る東中野駅前の飲食街をゆく 

 

 

 

 

 

今年もいよいよあとわずかであるが、クリスマスイブは仕事。仕事納めもなく、そのまま仕事三昧で来年に突入しそうな今日この頃

 

少し以前の話であるが、高円寺にゆくついでに東中野で途中下車した。この駅は新宿からふたつ先という、ほぼ都心部にあるくせに、中央線のなかでは東小金井、西国分寺に匹敵するぐらい地味な駅だ

 

 

どれぐらい地味なのかといえば……

 

 

 

 

 

 

 

 

これは駅の改札を抜けて北口の階段を降りてすぐの場所にある更地から、駅のホームを撮影した写真である

 

ここから見た駅の風景は、西武池袋線の清瀬駅よりも何もないことに驚く。もう一度言うが、新宿からふたつめの駅だ

 

 

北口でもこちらとは反対側、下り方面で降車すると駅前にドトールなどもあり、沼袋や下落合程度に賑やかな商店街になっているが、新宿寄り(上り方面)は、ご覧の有り様で、西武池袋線の地味な駅と比べても、なんら遜色のない地味さ加減である

 

賑わいという意味では新秋津と秋津を結ぶ商店街のほうが、5倍ぐらい上回っている

 

 

 

 

 

 

 

 

立ち位置を反対にして、先ほどホームを撮影した更地を見ると、ここにもタワーマンションをぶっ建てるつもりらしく、白々しい看板が立てられていた

 

つまり、僕がホームを撮影した更地は、タワーマンションをぶっ建てるための布石ということだろう

 

 

それにしても首都圏近郊は、どこを見てもバカのひとつ覚えのようにタワマンだらけで、いい加減ウンザリだ

 

こんなムダなものを建てても、チャイナが民泊に転用するか投資の対象になるだけなので、そろそろ取り締まる法的規制が必要なのではないか?

 

 

デベロッパーと称するハゲ鷹どもは、売り抜けてしまえば後は野となれ山となれで、まったく責任を負わないから、アホみたいにバンバンぶっ建てているが、その煽りを喰らって滅びた町は、取り返しがつかない

 

この国は、いつからこんなバカばかりになってしまったのだろう

 

 

と、怒りをぶちまけたところで、ガラッと話を変えて、その更地の隣にある看板「駅前飲食店会 ムーンロード」に注目!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉祥寺のサンロードが「サン」太陽ならば、こちらは「ムーン」。つまり月。雰囲気も吉祥寺と正反対なのは、並んでいる飲食店の種類を見れば一目瞭然

 

「みはる」「big river」「やたいや」etc……並んでいたのは、思いっきり夜の匂いのする商売ばかりである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飲食店会とはいえ、タワマンの煽りでかなりの部分が更地になってしまったからなのか、とくに見所もないまま、反対側の出口に到達してしまった

 

出口の看板から新宿方面を見上げると、そこにもタワマンが聳えていた

 

 

出口の左側の雑居ビルの1階には、スペイン瓦風の装飾がなされていたので、気になって表に回ってみたら、昭和そのものの自家製洋菓子、パン、喫茶「ルーブル」というレトロな店があった

 

これは純喫茶、並びに昭和レトロな店が好きな者には、たまらない店であろう

 

 

このときは、少し時間の余裕があったので、喫茶コーナーでショートケーキでも食べようかと思って、店内の様子をうかがうと店の一角に設けられた喫茶コーナー(8席ぐらい)は、満員御礼であった

 

 

このご時世に満席とは。じつは知られざる名店なのかもしれないと思って調べてみると、喫茶コーナーは東京オリンピックのあった昭和39年のオープンで、自家製ミートソースやプリンアラモードが名物らしい

 

そして、やはり予想どおり昭和レトロマニアのあいだでは、知らぬ者がいない名店のようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅前から延びる商店街は、わりと賑やかだった下り方面のものとは対照的に、半分ぐらいの店が廃業してしまった雰囲気で、まるで埼玉県の宿場町シリーズに出てくるような町並みであった

 

3階建ての地味なレトロビルがあるな。と、思って撮影した写真を、帰宅してからじっくりと観察してみると、RC構造のビルではなく、3階建ての看板建築であることに気がついた

 

 

現地では建物の後方にある、看板建築の特徴のひとつである物干し台に気がつかなかったから見逃したのだ。というか、これは肉眼では確認できず、レンズの解像度のおかげで判明したと言ってよいだろう

 

よく見るとシンプルながら、パラペットの部分の造形が凝っていたりするので、おそらく昭和初期頃に建造された戦前型の看板建築だと思われる

 

 

 

 

 

 

 

その先は変形五叉路のようになっており、新宿方面からの道路は、かなり急な坂道になっていた

 

坂道が合流している角地には、建築現場でお馴染みのスチール壁が建て回されていたので、この緑地に見える部分にもタワマンをぶっ建てるつもりなのか?

 

 

こんなバカな行為が発展だと言うのなら、そんな発展などは御免被りたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

反対側の商店街は、けっこう賑やかだったが、こちらの商店街は、徐々に寂れてフェードアウトしてしまった

 

 

しばらくゆくと、見るからに1960年代後期~1970年代のセンスのビルがあった

 

窓の角の部分が面取りされていたり、ブロック塀を組み合わせたような格子があったりと、ツウ好みのデザインに嬉しくなり、思わずシャッターを切った

 

 

この建物を見たら、一条ゆかりの「デザイナー」というマンガを連想したのは何故だろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日の散策スタイルではなく、昨日の記事に書いたハインリッヒ・ディンケラッカー(ロイド名義)を履き下ろしたときの写真を

 

 

ジャケットは、よくある丸襟のウールリッチのハンティングジャケットであるが、C&Cジップが付いた1950~1960年代頃のヴィンテージだ

 

このジャケットは、1930年代(その時代のは鳩目ジップ付き)から同じデザインのまま、おそらく1980年代頃まで作られていた超ロングセラーなので、タマ数が多く戦前の物でなければ、安く購入できるからオススメ。分厚いウールなので、ちょっとしたダウンぐらいの保温力がある

 

 

パンツは、ぶっといやつばかりの軍物では、珍しく細いオーストラリア軍のものだ

 

これも英国圏らしくイギリス軍のパクりのようなデザインであるが、腿のポケットが両方にある。新しいものは味のないツイルだが、こちらは超レアなグリーンデニム仕様である

 

 

そして、くだんのハインリッヒ・ディンケラッカー。やはり圧倒的な存在感で、どんな主役(服)も食ってしまうから、名脇役とは言いがたいかもしれないが、カッコいいから許す

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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