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🏠 次々と出現する出桁造り商家(平屋含む)
さて前回の記事にて紹介したこの見事な巨大看板建築……
(写真は再掲載)
その先、この喫茶店のような雰囲気のフレンズという店がある建物からは、それまでポツリポツリと点在しているだけだった古い建物が、しばらくは町並みとして残っていた
フレンズの隣にあった出桁造り商家は、1階の店舗部分が、ちょっと残念な改装をされてしまっていたが、そのすぐ先には
居酒屋に改装されてしまった店と、その隣には廃業して住居仕様にされた2棟の出桁造り商家があり、その先に……
木製の引き戸がそのまま残された大きな商家があった
こちらも立派な出桁造りであるが、首都圏近郊の商家のほとんどが採用している切妻屋根ではなく入母屋造りのところが大変珍しい
川越の風景を思い出していただけばわかるように、関東圏に残るこのような出桁造りの古民家は、たいてい平入りの切妻屋根というのがデフォルトなのに、この物件は主張の強い入母屋屋根
どうしてこの物件だけが入母屋なのかわからないが、とにかく珍しいものを見せていただいた
店舗部分は残っているが、よくあるパターンで屋号を記した看板はどこにもなく、ガラス戸はカーテンで目隠しされていた
よく見ると「セ」という商標のようなものと「長谷川啓次郎商店」という、目立たない表札だけが残っていた。建物からは、すでに廃業して久しいような雰囲気が漂う
その隣は建物が解体されてしまった更地(駐車場)なので、1軒置いたその先にも今度は普通の出桁造り商家が
こちらの物件は、埼玉県でよく見かけた横から見ると「凸」のかたちをした造りで、コレを見ると、やはり埼玉県に多かった片流れの出桁造り商家は、凸型から発展したように思われる
こちらの物件は、隣が解体されてしまったせいで、本来見えないはずの建物の横の部分がすべて晒されてしまっており、そこには東京の下町の建物と同じように、ブリキの波板が張られていた
しかし、この物件は放置か住居仕様に改装されるのがデフォルト設定の国府津には珍しく、手作りな雰囲気のカフェ&バーに、リノベーションされているようであった
その先には渋い平屋の商家が。平屋といってもよくあるバラックに毛が生えたような簡素なものではなく、凝った仕上げの出桁造りである
ということは、こう見えて戦前から残っている平屋の商家なので、神奈川県ではかなりレアな物件といってもよいだろう(横浜にもあったけど)
この日は休みだったが、現役の洋品店があった。この業種もなぜか寂れて町にも残っている確率が高く、とくに埼玉県はその傾向が強くて、小川町などは洋品店ばかり残っていた。さすがシマムラの発祥地
東海道に残る商店街は、わりと車の交通量が多いわりに、車で立ち寄れない店か多く、それが衰退の原因のひとつのように思える
そして、寂れて更地ばかりになって、ようやく駐車場があちこちに出来るという矛盾が生じてしまった。というのも駐車場はあっても、訪れる店のほとんどが廃業しているからだ
ということで次回は、さらなる驚愕の物件が!
†PIAS†
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