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👞 ②モノレールがある繁華街の古着屋
津田沼から船橋、千葉と巡るつもりであったが、閉店時間を考え合わせると、船橋のセカンドストリートは夜10時まで営業しているから、後回しにして、まずは千葉を先に見ることにする
船橋のセカストは京成からのほうが近いが、千葉で見る予定のデザートスノー千葉店は、どう考えてもJRの駅からのほうが早そうだから総武線に乗った
時刻表を見ると先発は各停だが、ほとんどの駅をすっ飛ばす快速のほうが、結果的に早そうなので総武快速で千葉駅に
すると、乗車した位置が悪かったのか、なんだか見たことのない出口に出てしまった。千葉駅の繁華街は「そごう」の向こう側、京成と総武本線の真ん中あたりなので、かなり移動しなければならない
しかし、この見慣れない出口の隣の土地は、ビルでも取り壊したのか、なんだかインダストリアルな雰囲気の風景が目の前にあり、カッコよかったので撮影する
千葉駅は十年ほど前までは、ちょくちょく行っていたので、なんとなく土地勘があるはずだったのに、やはり都会は3年も見ないとすっかり様子が変わっているのがデフォルト。向かう方角を間違ってしまった
「あれっ、こっちに出るつもりじゃなかったのに……」
とは思ったが、そこはブロガーの性で、モノレールの架橋のある風景を撮影する
首都圏には羽田空港や大船にもモノレールがあるが、ごく普通の繁華街のど真ん中を通っているのは千葉だけなので、初めて見たときはかなり驚いたものだ
あっ、この間抜けな交番、まだありやがった
こんなの税金の無駄遣いだよなあ。てか、こんなところに勤務する警官は恥ずかしい思いをするぞ。まあ、ピーポーくん(警視庁だけど)のセンスだからな……
などと考えながら、方向修正して目的地に向かうと……
駅から徒歩5分の三越が廃墟になっていて愕然とする。たしか4、5年前にとおったときは営業していたのに、おそらく「そごう」に客を奪われたのだろう
気になったので調べてみると3年前に閉店してしまったようだ。なんとなくそのまま関連事項を検索していると、驚くべきことがわかった
この三越千葉店は、もともと寛保3(1743)年創業の奈良屋という呉服屋が前身で、昭和5年から47年まで奈良屋百貨店だったものが、三越と合併してできたものだそうだ
うーん、デパートの廃墟には、こんな秘められた歴史が……などと感慨に浸りながら三越廃墟の信号をわたった先に目的の古着屋デザートスノーがある……のだが、こんな気になる建物が
ビル街に埋もれるように、昭和丸出しなクォーターもじゃハウスの喫茶店。明かりが灯っているので現役だろう
ちょっと入ってみたくなったが、まだ回らねばならない店があるので我慢して、目の前にえるデザートスノーに入ろうとしたが、喫茶店の横の路地裏には、さらにこんな物件が
むむむっ、繁華街の一本裏の通りにあるとは思えない素敵な廃墟――などと寄り道しながらデザートスノーに向かう
デザートスノーは郡山の店が有名だが、早くから町田に進出して支店もあったのに、東京の拠点を町田から下北沢に乗りかえて、今は町田は1店舗だけ。下北沢に3店舗も構えている
そのことについて調べようとググってみたら、現在、下北沢3号店は、コロナの影響で仕入れもままならない古着屋のために、業者限定の卸し販売をしているようだ
このメインストリートのガストの上にあるのが、デザートスノー千葉店である
2階の一部だけではなく、ガストと隣の店を含めたスペースのすべてを使った巨大店舗で、千葉県では最大の売り場面積だろう
なぜ、わざわざ千葉くんだりまで遠征して古着屋に行くのかというと、ご覧のとおりの品揃え
しかもこの巨大さで、原宿にあるようなレギュラー古着だけでなくヴィンテージも充実しており、なおかつ安いからだ。その上、革靴の在庫もおそらく首都圏では5本の指に入るだろう
最後に訪れたときは、相場よりかなり安い値段で、フットソーポートのUチップを購入したので、今回もアメリカのヴィンテージ靴を漁っていたら……
前からほしかったフローシャイム・インペリアルのケンムーアが、原宿、高円寺の相場の4割引ぐらいの値段で出ていたので、迷わず購入した
この靴は、9ハーフCという細いウィズで、キツいかと思ったらその逆で、どうやら僕の足のかたちには、DウィズよりCウィズがジャストらしく
今まで履いていた同じケンムーアのDウィズのコードバンより、しっくりきてしまったのが意外だった
この細身のフローシャイムは、かなり僕の足と相性がよく、なおかつ汚れや傷が気にならない型押しレザーなので、非常に使い勝手がよく、購入したその次の日からヘビロテ靴になった
ちなみに下の写真が購入した直後、今は手入れして紐をライトブラウンに替えて履いている。こげ茶だとオッサンっぽかったけれど、明るい色にしたらかなりイメージが変わった
うーん、やっぱりケンムーアはカッコいいなあ
収穫のないことのほうが多い古着屋巡りだが、今回は靴を2足も購入してしまい、荷物が重くて大変だが、このあとさらに船橋にゆかねばならない
――が、駅チカのセカストだけ見て、さっさと帰ろうという思惑とは裏腹に、重たい荷物をか抱えて歩き回る羽目になる
続く
†PIAS†
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