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今回は渋いよ~!

 

京急蒲田駅から国道をわたった先にあるキネマ通り商店街を抜けると、その道はかつての呑川に突き当たる

 

 

呑川だった緑道から先は、住宅街になっており、煙草屋を最後に商店街ではなくなり、町工場と住宅が続いているばかりであったが……

 

 

 

 

 

 

(*写真は前回のものを再掲載)

 

 

その先に、このようなバラックのような造りの看板建築が!

 

この周囲は、ごく普通の住宅と少し町工場があるだけの、城南地区のどこにでもありそうな風景であったが、この看板建築の並びだけ、終戦直後のような雰囲気の建物が並んでいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もはや、廃屋にちがいないが、なんとも味わい深い平屋の木造建築の住宅である。あまりにカッコいいので、10分ぐらい呆然と眺めてしまった

 

 

あっ、写真をブログに貼っていたら気がついたけど、傾いた木造平屋の建物の玄関の前に、なにかがいるではないか!

 

えっ、わからない?

 

 

それでは、ちょっと写真から切り出して拡大してみよう

 

 

 

 

 

 

 

 

ほらね。熊さんが座ってる!

 

 

 

 

 

 

 

 

うーん、現地ではまったく気がつかなかった。気づいていれば、もう少し撮影のしようがあったのに……

 

それにしても、誰がなんの目的で熊さんを座らせたのだろうか。謎は深まるばかりである

 

 

 

 

 

 

 

 

終戦直後ゾーンを抜けると、空のような鮮やかなブルーに塗装されたブリキの波板の建物があった

 

 

 

 

 

 

 

 

そのすぐ並びにも、こんな木造平屋の住宅があったが、こちらは新しい石膏ボードのような外壁でリフォームされてしまっており、なんだかよくわからない建物になっていた

 

元のままのほうが、絶対カッコいいのに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その先には、昭和30年代から、なにも変わっていなさそうな、木造アパート(?)があった

 

こちらは驚いたことに、ほとんどの部屋が木造の物干し台のままで、戦前物件さえ、アルミ製に変えられてしまっていた墨田区京島も、見習ってほしいものだ

 

 

どうでもいいけど、この建物に「麻雀」というのが解せない。こんな木造アパートに雀荘があったら、隣はうるさくてしかたないと思うのだが……

 

いずれにせよ、すでに営業しているようには見えなかったので、本当にどうでもいい話なのだけれど

 

 

 

 

 

 

 

 

その先には、わすか30メートルほどの商店街があったが、営業していたのは、この洋品店だけで、あとは廃業したのか、あるいは休みなのかよくわからない状態であった

 

この商店街のすぐ先の広い産業道路の向こう側に、個人的にとてもお気に入りの商店街がある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まんま昭和30年代の雰囲気を残した、この一連の建物の素晴らしいことは、ほとんどの店がまだ営業している。ということである

 

これぞまさに、大田区の至宝と言っても過言ではないだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今どき、めっきり少なくなった町の本屋が残っているのが素晴らしい

 

うちの近所にも昔は、このような書店が何軒もあったが、大手チェーンに圧されてほとんど壊滅してしまった

 

 

以前、友人のえのあきらとも話していたが、その手の大手チェーン書店は、コンビニといっしょで、売れ筋の本しか扱っておらず、画一的でまったくおもしろくない

 

近ごろは、そのような無個性な書店ではなく、店主の趣味が全面的に出ているインディーズ的な書店が、首都圏を中心に増えているのは、同じように、感じているひとが多いからであろう

 

 

 

 

 

 

 

 

エンジニアリングではなく「エンヂニアリング」という表記が渋いが、こちらの町工場は、とうやら廃業してしまったようだ

 

――と、素晴らしい面ばかりお見せしたが、ここで、最近の記事では恒例になった悲しいお知らせが

 

 

この商店街の梅屋敷側の並びにあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大好きだったこの看板建築が、残念ながら解体されて更地にされてしまった

 

くそう。やっぱり東京は、どんどんクダラネエ町になってくなファッキンシット!

 

 

と、怒りをぶちまけたが、さらに悲しいお知らせが……続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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