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せっかく涼しい夏だと思ったら、昨日から猛暑がぶり返し、今日の東京は35度というファッキンな予報が出ている

 

雨はこりごりと言ったが、そんな気温になるのなら、土砂降りのほうがマシ、ってか、雨降れ!

 

 

 

という話はさておきーー西武池袋線の踏切を越えて山手線の線路の方向に向かうが、このあたりは線路沿いに歩くことができない

 

そこでしかたなく、なるべく線路から離れないように、やや離れた住宅街をジグザグに歩いていると、前回紹介した不思議なブルーの商家の先で、ようやく山手線の線路脇に出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左のフェンスの向こうが山手線の線路。奥のほうに偶然通りかかった西武池袋線の黄色い車両が写っている

 

 

このあたりは、かつては商店街だったような雰囲気が残っているが、現在も営業を続けている店舗は2軒しかない

 

僕がこの近くの会社にいたころは、他にも店が残っていたような記憶があるのだが、空き店舗になっていて、なんの商売だったのか、さっぱりわからなくなっていた

 

 

ところで現在も残っている店は、一般的な商売ではなく、ともにちょっとユニークな業種である

 

 

 

 

 

 

 

 

そのうちの1軒は「BARO」という古着屋で、池袋では東通り商店街にある有名なヴィンテージショップの影に隠れて、あまり知られていないが、良質な古着を揃えている老舗である

 

 

まあ古着屋は都内では、さほどユニークな商売とは言いかねるが、隣にある店は、見た目からしてユニークだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらもお洒落な美容室か古着屋のような外観だが、この店は靴の修理屋なのだ

 

僕がまだこの近くの会社にいたころは、こんなに洒落た外観ではなく、おそらく改装する費用がなかったようで、廃業してしまった店の看板だけ変えた安上がりというか、テキトーな感じで、店先に古いアメリカの靴がディスプレイされていたことを覚えている

 

 

修理代はとてもリーズナブルで、そのうち靴の修理を依頼しようと思っているうちに、勤務先が変わってしまい、それっきりになってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その先にも、元は商家だったような雰囲気の家があったりするが、幼稚園のすぐに先で池袋の繁華街の外れに出る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥に見えているビルの向こうは、池袋の市街地で、勤務していたころは、この先にあるローソンの喫煙所で、同僚とよく煙草を吸ったものだ

 

そしてローソンを右に曲がったところが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有名な池袋の「びっくりガード」である

 

このびっくりガードは、JRと西武池袋線のふたつの陸橋をくぐっているためとても長く、ガードの途中に信号と横道があるという、ユニークな構造である

 

の横道は、雑司ヶ谷散歩で触れた弦巻川が造った窪地だろうか。余談だが、ここを曲がったすぐ先に、以前友人が住んでいたので、僕には馴染みの場所だ 

 

 

ところで、なぜこのガードが「びっくりガード」と呼ばれているのか、Wikipediaで調べてみたら……

 

 

 

 

 

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「びっくり」の由来については諸説があり、のちの時代(例えば自動車が普及した後)に追加されたと思しきものもある。

  • 電車通過の轟音に、人が驚いたり、馬が暴れたりした。
  • 立体交差自体が珍しく、驚いた。
  • 一本道と思ったらガード下に交差点があって、横道からの人車に驚いた。
  • 道幅が狭く、自動車はすれ違いが難しく、対向車が来ないかおっかなびっくり、来るとドキッとした。
  • 排水が悪く、ガード下が池のようになっていることが多かったから。

などであり、いろはかるたの説明プレートでは轟音説が紹介されている。

その他の説として、戦前、東口側の出口はクランク状になっており、その近くに馬車の操車場(運送会社)があった。当時は馬車の交通が激しいにもかかわらず、道幅が狭く、馬車1台と人がやっと通れる位の道幅だった。戦前の鉄道のガード下は鉄道(汽車)が通るたびに大変な騒音と焼けた石炭が落ちるため、歩行者は走って駆け抜けていた。ところが、出口の見通しが悪かったため、馬車の鼻面としばしば鉢合わせをすることになった。これが「びっくり」の由来とされる。

 

 

 

ーーと、結局なんだかハッキリしなかった

 

 

ちなみに戦前は、池袋駅の西武デパートを挟んでこちらと反対側、川越街道(国道254号線)には、ガードがなく踏切だった。開かずの踏切として有名で、江戸川乱歩の明智小五郎シリーズにも登場する

 

 

びっくりガードを抜けたら、その目の前にあるのが、ジュンク堂書店である。その横にある細い道が、前回の散歩のスタート地点である池袋東通り商店街だ

 

そちらはすでに紹介したし、今回はそちらには行かず、ジュンク堂書店の裏道を左に曲がり、さらに裏道を抜けてサンシャイン方面に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

サンシャイン通りに出る手前で偶然、先日ラーメン記事にて紹介した「麺処 花田」の支店を見つけたので、お腹が空いていたから入ってみた

 

店内は御徒町の店舗と同様に、ちょっと狭い感じだが圧迫感を感じるほどではない。こちらの店舗も人気があるようで半端な時間にも関わらず、けっこう混んでいた

 

 

そして御徒町のときと同じ濃厚味噌ラーメンを注文してみると

 

 

 

 

 

 

 

 

出てきた味噌ラーメンは、なんだか盛りつけが雑である

 

食べてみると御徒町との違いがわからない美味しさだし、僕はどちらかというと「食べちゃえば一緒」と考えるタイプではあるが、同系列の店で盛りつけに差異があるのは、ちょっとどうかと思う

 

 

でもまあ、味には満足したので、店を出るとサンシャイン方面に向かった

 

麺処花田は、水窪川の源流と言われている「美久仁小路」の真ん前にあるが、あたりはごちゃごちゃした飲食街で、とても川の源流があったとは思えない景色だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5分も歩くとサンシャインの真横に出る。首都高速5号池袋線が図上でトグロを巻いている光景は、なんだか現実離れしていた

 

雑司ヶ谷は、この写真の道をまっすぐ行って右手だが、今回は東池袋の散策なので、まっすぐ(正確にはまっすぐではないが……)行って左手に曲がる

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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