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*某月某日・下北沢

 

久しぶりに下北沢に行った。まあ久しぶりといっても先月も行ったような記憶があるので世間一般的には、これを久しぶりとは言わないであろう。古着屋を情熱的に回っていたころなどは、下北沢、高円寺、町田などは毎週行くところだったので、そういった世間一般からすると異常な行動をしていた身には、久しぶりというだけの話である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで、以前から不定期に経過を見守っていた「下北駅前マーケット」が、ついに終焉を迎えようとしている。この前訪れたときには、まだ何軒かの店舗が営業していたが、この日訪れてみると、一軒の飲み屋を除いて、すべての店舗が閉鎖していた

 

カウンターだけの狭いその店は満席で、入りきらない客が通路のすみっこで地べたに座って痛飲していた。そのうちの誰かのスマホから、イーグルスのホテルカリフォルニアが流れていた。間奏のギターのフレーズが妙にしみた

 

 

マーケットの入り口にあった店のシャッターには、サヨナラの詞が貼りつけてあった。道行く人びとが一瞬立ち止まっては、その詞に視線を送ってゆく。しかし、これでまた闇市の流れを汲む飲食街が、東京から消えてゆくのは、なんとなくさびしいものだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*某月某日・立川

 

乗り換えなどで頻繁に訪れる立川。いつもはどこのラーメン屋に行こうか迷い、結局ラーメンスクエアなどでお茶を濁すのが常だが、この日は、どうしても焼きそばが食べたくなり、駅の構内にある「長田本庄軒」に入った

 

この店は、駅の構内という立地にあるため、いつもは満席で入る気がしないのだが、この日チラッと横目で見たら席が三つぐらい空いていたので思わず入ってしまった。注文したのは「ぼっかけ」というメニューである。筋肉とコンニャクを柔らかく煮付けたものがトッピングされていて、これがなかなかよいアクセントになっている

 
それにしても多摩モノレールが出来て立川の駅の周りは、いきなり未来的な景色になってしまった。昔からモノレールがある浜松町から羽田にかけては、ちっとも未来的に見えないのに、地方都市である千葉や立川のほうが未来的に見えるのはなぜだろう
 
 
 
 
 
 
 
 
 

*某月某日・豪徳寺

 

​​​​​​小田急線を使って帰宅するときは、たいていもう遅い時間なので、経堂で途中下車して、夜の11時まで営業しているドトールに立ち寄っていたが、いつも同じパターンではおもしろくないので、豪徳寺で途中下車してみた

 

豪徳寺には、以前「歴史読本」の探求本を百円で掘り出した古書店があるので、期待して商店街を世田谷線のほうに向かったら、まだ夜の9時過ぎだというのに、閉まっていてガッカリ。そのかわり、なにも期待していなかったブックオフでは、探していた本を2冊も百円コーナーで見つけて、なんだか得した気分である

 

しばらくウロウロしたが、残念ながら豪徳寺には、遅くまで営業しているカフェはなく、駅の構内にあるサンマルクにて翌日のブログ記事を書いた。この店は夜10時までの営業だけど、電車が来るたびに、改札口から通勤者の流れが吐き出されるのがおもしろかった

 

 

 

 

「テキトー雑記あるいは日記のようなもの」おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

 

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