━━あと2回で終わりのはずが、まだ写真を紹介しきれていない。申し訳ないが、とびとびで今回を含めてあと3回続きます━━







さて前回、二ヶ領用水最大の見所である久地円筒分水を紹介したが、今回は二ヶ領用水が多摩川から別れる、JR南武線登戸駅付近から宿河原駅辺りまでを紹介しよう







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これが多摩川から別れた直後の二ヶ領用水だ。一昨年までこの場所には、水底にウィード(水草)がびっしり生えていて、何匹か大きなブラックバスが居着いていて、いつもルアーマンが狙っていたが、川崎市が水草をすべて撤去してしまい、今は鯉しかいない







川底の水草を刈られたあとは、川底にまるで月の表面みたいな、何もない荒涼とした光景が広がっていた。どうして除草したのか、水草があると何がいけないのか、僕にはさっぱり理解できない。というより税金の無駄遣いとしか思えない







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登戸の周辺の二ヶ領用水には、川沿いには桜が植えられ、遊歩道が設けられていて散歩には最適だ。ただし南武線の鉄橋は、桁下が1メートルぐらいしかないので、潜るときは注意が必要だ







写真の南武線のすぐ右手には畑があり、この日もおじさんが農作業をしていた







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二枚目の写真は、なんと別の用水路が二ヶ領用水と立体交差しているところだ。たしか野火止用水も関越道と立体交差しているので、全国的には、さほど珍しくないのかもしれないが、地元でこんなものをみつけて少し得した気分になった







この周辺の二ヶ領用水には、歩きやすい遊歩道がしばらく設けられているので、おそらく花見の季節には、大変な賑わいをみせるだろう。しかしこの日は、あいにくと寒い日だったので、犬の散歩のおばさんと、若いお母さんが、五歳ぐらいの娘を連れて散歩しているのを見ただけで、ほとんど僕の貸切状態だった







さて、長かったこのシリーズも、ようやくあと二回で終わりだ。次回は武蔵小杉駅周辺、最終回は二ヶ領用水の終点、東急東横線、元住吉駅、日吉駅周辺を紹介する予定だ







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最後にオマケ写真。これは二ヶ領用水から田んぼに水を引き入れるための水路の水門だが、水路はとっくの昔に暗渠になり、田んぼの方は幾棟もの高層マンションと、巨大なイトーヨーカ堂になってしまい、水門だけがポツリと取り残されてしまった。独立階段(知ってますか?)ならぬ「独立水門」だ







この場所は、武蔵溝ノ口の繁華街の外れにあり、とにかく人通りが多く、写真を撮るのに苦労した。でも、川も無いのに歩道の脇に、いきなり水門があるシュールな光景なのに、通るひとは誰ひとり見向きもしていなかった





†PIAS†