2日目、黒崎で迎えた朝。
仕事の日と同じく7時20分に目覚ましをかけた。
初日に3万歩以上も歩いてしまったせいで
寝起きで既に若干足が痛い。
朝ご飯をしっかり食べなければ…と思いつつ
寝起きに食べられないタイプなので
朝食ビュッフェは毎回楽しめない。悲しい。
かしわご飯?が名物らしい。美味しかった。
部屋に戻ってからしばらく
光石さんのエッセイを読んだ。
荷物を極限まで減らしたにも関わらず
これだけは持ち歩きたくて
わざわざ持ってきた。
最初の方の、地元の話や子供の頃の話を読んで
9時にチェックアウト。
平日の9時なんて商店街には誰もいなくて
お店もまだやってない。
静かな中を歩いて、シロヤへ。
映画の中でも登場したし
初めてのお使いも恐らくここだと
光石さんが雑誌インタビューで話してた店。
映画と同じように駅側から歩いて
曲がり角を曲がったから
見えてる景色が映画そのままで震えた。
これから仕事に行くような人たちが
店の前に車停めて買いに来てた。
おじさんでもサニーパンを必ず買ってた。
本当にソウルフードなんだなぁ。
私もサニーパン2つと
バタークリームのパンが美味しそうで買った。
お会計してもらってる時にレジの後ろに
サインが並んでることに気付いて
その中に光石さんのサインもあった。
撮って良いか聞いたら
「どうぞどうぞ!」
とわざわざ横にどいて下さったので
「光石さんのファンで、東京から来たんです」
と話してみた。
「そうなんですね!
光石さんとここの店主が同級生で
光石さんも帰られた時や撮影で来られた時は
必ず寄って、買ってってくれるんですよー!」
とニコニコ教えてくれて嬉しかった。
もうちょっと聞いてたかったけど
お客さんが来てしまったので
「来られて良かったです!」
とお礼を伝えて後にした。
そのまま少し歩いたところにある三角公園。
遊具は何もなく、ベンチと木が
ポツポツとあるだけの空き地だけど
ここも映画のロケ地だった。
光石さんが子供の頃に遊んでた場所でもある。
ベンチに座ってサニーパンを食べた。
練乳入りなのは知っていたけど
食べ終わる頃には手も口もベッタベタ。
公園のトイレで洗えたから良かったけど
これ、どうやったら上手く食べられるんだろ。
練乳好きには堪らないけど結構甘かった。
また少し歩いて黒崎中央小学校。
ここも映画のロケ地だし
光石さんが通っていた小学校でもある。
小学校をあんまりジロジロ見たり
写真撮るのは不審者なので
さっさと済ませて離れた。
小学校の前の道も映画で出てた。
初めて来た場所なのに、シロヤ〜小学校は
見覚えのある景色で
全然初めて感はなかったけれど
黒崎の町を実際に歩けるのが嬉しくて
ちょっとだけ泣きそうになった。
逃げきれた夢は、光石さんが監督と一緒に
黒崎を歩いたときに行った場所や
話したことがそのまま使われてるらしい。
歩きながら、末永周平(役名)のセリフが
脳内再生されてた。
まだ時間があったのでひたすら歩き回った。
「バス通りの向こうは山の手と呼ばれた
高級住宅街だった」
というセリフがあったので、山の手の方へ行き
公園から黒崎を見下ろしてみたり。
エッセイで、手描き地図に描かれてた
春日神社に岡田神社も行った。
小学校の東側に住んでたなら
初詣はこのどっちかじゃないかなぁ、とか。
ほか、手描き地図の場所やお店を見に行って
2時間くらい歩き回った。
11時半オープンのラーメン屋で昼ご飯。
紅生姜とキクラゲが乗ると
博多ラーメンだなぁって感じがする。
もっと他の場所に行けば
博多ラーメン専門店があったんだろうけど
せっかくだから黒崎で食べたくて。
(紅生姜は後から乗せた)
名残を惜しみつつ黒崎を離れて電車で戸畑。
途中、学生が大量に乗ってきた。
ちょうど午前授業の終わりと
時間が重なってしまったらしい。
駅から10分歩いてワールドコーヒー。
映画で光石さんが座ってた席はどこだろう
と記憶を頼りに探して座ってみたが
座ったあとに確認してみると
実際には隣のテーブルだった。
末永(役名)と同じブレンドコーヒーを頼んで
持ってきてもらった時に
「すみません、隣に移動しても良いですか?」
とお願いして変えてもらった。
(店内はガラガラだった)
恥ずかしかったけど勇気出して良かった。
映画で光石さんが座ってた席の目の前に座り
ソファ席を眺めてニコニコしながら
コーヒーを飲んだ。幸せな不審者。
戸畑まで戻って電車で西小倉。
次のロケ地が情報少なくて
「下到津」「板櫃川沿い」しか分からないので
川沿いにひたすら歩くこと50分。
やっと見つけた。
欄干が特徴的だったから助かった。
映画では主人公の通勤路になっていて
出てくるのはほんのわずかな時間だけど
ここで学校に電話をかけて
嘘ついて休む場面は
映画の中で大事なポイントだったから
絶対に来たかった。
途中、何度も心折れかけたけど
諦めず歩き続けてきて良かった。
小倉駅まで歩こうと思っていたけど
足よりも、リュックの重みで肩が限界なので
西小倉に戻ることにした。
最短距離で戻れば徒歩30分くらいの距離。
タクシーや路線バスを使えば良いんだけど
せっかくなら自分で歩きたくて
今回の旅で一度も使わなかった。
西小倉から小倉まで電車。
ベンチでシロヤのパンを食べ休憩。
お土産売り場で買い物をしても
まだ30分くらい新幹線まで時間があったので
地図を見てみた。
なるほど、小倉のすぐ目の前が下関なんだ。
端っこの方まで行けば
もしかしたら海とか本州が見えるのでは?
と思い、大荷物を抱えながら10分歩いてみた。
思ってたような海は見えなかったけど
フェンスの向こうにちょっとだけ海と
その向こうに陸地が見えた。
Googleマップで確認して、方角的にも
あれが本州で間違いない。うわーすげ。
……あ、そうか。
下関と門司を結ぶから関門海峡なんだ。
と、ここでようやく気付いた。
小倉駅の駅メロが銀河鉄道999で
すごく良かった。
新幹線に乗って博多へ行く途中
もう一度遠賀川を渡った。
博多で新幹線を乗り換えて熊本へ。
駅から既にくまモンとワンピースだらけ。
急いでお土産を買って
市電に乗ろうと乗り場を探したら
路面電車だった。
あるのは知っただけどこれがそうだったのか。
観光客が多いからアナウンスも丁寧で助かった。
福岡もそうだったけど
九州でPASMOが使えるの有り難い。
路面"電車"とは言うけど
降車ボタン押すし、信号で停止するし
バスみたいなものなのかな。
ホテルで段ボールを買ってお土産を詰めた。
初日の服とか、不要なものも全部詰めた。
この発想が私にはなくて
元々キャリーケースで行こうとしてたら
会社の人が教えてくれた。
キャリーケース持ってたらこんな歩けなかった。
1人で食べられるようなお店を探して
行ってみたら
思ったよりオシャレな店でちょっと気まずい。
カウンターでメニューと睨めっこしてたら
「うち量が多いんで減らしてあげますよ」
と声かけて下さった。
熊本といえば馬刺しは食べたい。
あと馬肉のローストも気になる。
店の看板メニューのメンチカツも美味そう。
全部頼んだら少食には多くて
途中からフードファイトだった。
でもどれも美味しかった。
馬刺しよりローストホースのが好きだった。
ホテルの部屋でU-NEXTにログインできたので
逃げきれた夢を途中から流してみた。
ここ行った、この景色見た、この席座った!
と滅茶苦茶嬉しくなって
来て良かったと心底思った。
そのまま、帰らないおじさんも流した。
光石さんが主演してた30分ドラマで
出演作の中で1番好きな作品。
既に2周してるの最終話まで観てしまった。
光石さんのおかげで
福岡めっちゃ楽しかったよー!!









