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ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

数年前にこんな記事を書いている。


シンガーソングライターの大石昌良さんが

アニソンシンガーで使う別名義の

オーイシマサヨシとして

長年夢だった武道館公演を決めた話。


説明をしておくと

大石さんとオーイシさんは別人

という暗黙の了解がある。

本人も「親戚」という言い方をしている。

大石さんとオーイシさんでは曲の雰囲気も

キャラクターもパフォーマンスも全く違う。

昔からファンの人の中にはオーイシさんを

受け入れられない人もいる、みたいな話も

聞いたことがある。

なので、名義の表記分けはとても大事。


という前提で改めて書く。

私は元々は大石さんのファンになって

ライブへ足を運ぶようになった。

とにかくすごい技術のアコギと

弾きながらでもブレない歌の弾き語り。

これが本当にすごくて。

ファンクラブに入っているフォロイーさんに

弾き語りライブのチケットを取ってもらっていた。

8年くらい前からライブへ行っている。


一方、オーイシさん。

もちろん好きだけど、この頃は

フォロイーさんからも

「カタカナだけど興味ある?」

と聞かれてた記憶があるくらいの熱量だった。

カタカナだと弾き語りじゃないから。


それでも段々行くようになって

(最近はカタカナの活動が殆どだったし)

そして数年前、カタカナで武道館が決まった。

感慨深かった。

ライブでずっと「夢は武道館」と言い続けて

きたのを観てきたから。



でも、やっぱりどこかで

カタカナかぁ、そうだよなぁ

という気持ちはあった。

「いつか漢字の大石さんも武道館で」

と本人も引き続き言っていた。




その夢が叶う日が、遂にきた。

去年のオーイシさんのSSAライブで

発表されたときは泣くかと思った。

漢字の大石さんが武道館ワンマン、すごい。


数年前と比べファンも増えたので

チケットは激戦だったけど

フォロイーさんがなんとか取ってくれた。

「席が遠くてゴメン」と言われたけど

この場に立ち会えるだけで嬉しい。


ステージにはマイク1本だけ。

本当にギター弾き語りのみで

最後までやりきった。カッコ良かった。

今まで、もっと小さな会場や

誰でも観られるようなイベントの一角で

何度も聴いてきた定番曲が

武道館に響いてるだけで泣きそうになった。

2008年にデビューして18年

46歳で初武道館、あまりにカッコ良すぎる。


途中、大石さんが感極まって

歌えなくなった場面があった。

その曲は、大石さんにとって大切な曲だと

フォロイーさんが以前教えてくれた。

そこではなんとか耐えたけど

アンコールで私も泣いた。


アンコールの1曲目は「武道館」という

この日のために作られた新曲だった。

夢が叶った喜びを「やったー!」と

爆発させるエモい曲。

これYouTubeにあがったんだけど

本番数時間後投稿されてて、武道館の映像使って

会場のお客さんで収録したコーラスを

混ぜ込んでるの。マジすげぇよ。

(私も歌った!一員になれて嬉しい)




そこで浸らせてからの

「東京ループ」が、もうダメだった。

この曲は「武道館」とは正反対の曲。

30代前半の頃の曲で

東京に出てきて全然売れなくて

もう地元へ帰ろうか、なんて考えながら

作った曲だと、フォロイーさんから聞いた。

挫折の歌だから、正直やらないかと思った。

でもやってくれた。泣いた。


全て知ってるわけじゃないけど

ここまでの人生をぶつけられた気がして。

華々しい成功の影でそれ以上の

苦労や挫折を味わってる人が

ようやく夢の舞台に立てたのだ、と思ったら

ちょっと耐えきれなかった。

だって、もがいてる時から観てるんだもの。

私なんかは全然ニワカだけどそれでも

「武道館かー、いつか行けたら良いね」

くらいの現実味がなかった頃を

観てるんだもの。

叶って本当に良かったなぁ。

ずっと言い続けてきたのもカッコ良い。


最近思うのは、私は

積み重ねてきた人が好きだ。

だから年齢層が必然的に高くなるんだけど。

豊さんも、アルフィーさんも

平沢さんも、光石さんも

長年コツコツと積み重ねてきた人たち。

私は長続きしないタイプなので

こういう人に憧れるのは、それはそう。

で、大石さんもそういう人。

だけど他の推しと決定的に違うのは

階段をあがっていくところを

見守ってきたというこれまでの過程。

だから、他の推しほどは熱心じゃないけど

他の推しにはない、特別な感情がある。


良いライブだった。

現地で観られて、本当に良かった。