自分から人を誘うのが苦手だ。
いまの職場でもランチに誘われれば
喜んで行くけれど
自分から誘ったことは一度もない。
「落語に行きたいから行く時声かけて」
と言われてる人に対しては
自分が行く時に一応声かけるくらいはする。
行くというなら一緒に行くし
行かないと言うなら1人で行くだけだ。
先日、入ったばかりで殆ど話したことがない
同じ部内の人から突然DMが届いた。
どうやら散々悩んで悩んで
「ランチに行きませんか!」
と送ってくれたお誘いだった。
何で自分なんかと2人きりで?とは思うけれど
キッカケがどうであれ
話してみたいと思ってくれたことは嬉しいし
仕事中に話す機会もないので
「ありがとうございます!是非!」
と、二つ返事で了承した。
人を誘うハードルの高さ、それも
話したことが殆どない人を誘うのは
相当緊張しただろうなぁ、と思う。
関連して思い出すのは
小学生の頃の苦い記憶。
当時はまだ静岡に住んでいたので
小学校2〜3年くらいのことだと思う。
春休みかなんかで
東京の祖父母宅へ遊びに来ていた。
私は当時縄跳びがとても得意で
東京にも縄跳びを持ってきて
大人たちがのんびりしているときに
家の前の私道で1人で
黙々と縄跳びを練習していた。
すると、私道の奥の家から
同じ年頃の女の子が出てきて
「友達になってくれませんか?」
と話しかけられた。
もちろん、その気持ちは
とても嬉しかったのだけど
私は静岡に住んでいて東京の人間ではない。
友達になったところで
毎日遊べるわけでもなく
小学生だからメールやLINEもないし
文通だって難しい。
友達として交流するのは難しい
と私なりに考えたうえで
「ごめん、静岡に住んでるから
友達にはなれない」
と断ってしまった。
彼女はショックを受けた様子で
家の中に引き返してしまった。
なんとなくバツが悪くなって
私も家の中に入り、母にそのことを話したら
「なんで"良いよ"って答えなかったの!!」
と、とても怒られた。
「だって静岡に帰ったら会えないから…」
「東京に来た時に遊べば良いでしょ!」
その母の主張が自分の中での
「友達」の定義には当てはまらなくて
頭ごなしに怒られたことを理不尽に感じた。
すぐさま母に連れられて
その子の家へ謝りに行った。
インターホンを押すと
お母さんと思われる女性が出てきた。
母が事情を話すと
「◯◯はさっきから
トイレに篭っちゃって出てこないの」
と言われた。
自分の一言がいかに
相手を傷つけてしまったのか
この時ようやく事の重大さに気付いた。
彼女は相当勇気を出して
「友達になって」
と声をかけてくれたんだろう。
その勇気は当時の私にもよく分かった。
なのに、それを断られたら
自分が逆の立場でも泣いちゃうかなぁ。
でも、それを踏まえたうえで
「良いよ」と答えることが
100%正しかったとも言い難い。
自分にも自分なりの事情があったわけで。
大袈裟ではあるけど
「友達としての責任」
を果たせるとは思えなかったわけで。
大人になったいまでも
どう答えるのが正解だったのか
ちょっと答えが出せない。
でも人から誘われるというのは
相手を尊重することが大事ということは
確かだと思うので
こちら側にどんな事情があろうと、まずは
「ありがとうございます!」
で返すように心がけている。