書くこと | ペッターの話

ペッターの話

延々と1人でブツブツやってる

たまたま録画していた

夏目漱石の特集を観ていたら

「小説家にとって書くことはデトックス」

という話が出てきた。


その番組で取り上げられていた

漱石作品「坊っちゃん」は

漱石先生の初期作品で、人気も大変高い。

この作品を書いた時、漱石先生はまだ

学校の先生をやっていた。

高校と大学で授業をやったり

テストの採点をしながら

書かれた作品というだけでも驚きだが

なんとこの「坊っちゃん」は

10日程度で書き終えたらしい。

ついでに同時期に並行してデビュー作

「吾輩は猫である」の後半も書いている。

超人か?????


よっぽど書くのが

楽しかったんだろうというのが

これだけでもよく分かる。

当時、漱石先生は教師の仕事が

嫌で嫌で仕方なくストレスを抱えて

神経衰弱が悪化したりしていた。

それを見た高浜虚子から

「文章でも書いて息抜きしてみては?」

と提案されて書いたのが「猫」。

だから、漱石先生にとって

文章を書くということは確かに

デトックスだったんだと思う。


漱石先生の小説と比べものにもならないが

私も文章を書くことが昔から好きだった。

作文の宿題に悩んだことはない。

テーマと出だしさえ決まれば

あとは難なくスラスラと書けた記憶がある。

その代わり、内容が面白くないというのは

今でも変わらない。


私の場合も、言われてみれば

デトックスなのかもしれない。

このブログも楽しいから続いていて

でもそれは読む人がいるとか

反応がある楽しみではなく

純粋に文字に残すのが楽しい。

書き終わるとスッキリする。

あとは、やっぱり文章を考えると

頭の中も整理される、気がする。

気のせいかも。


しかし、文章を書くのが苦手という人は

大人でも案外多い。

140字のTwitterですら

マメに更新しない人が殆どじゃないかな。

私の周りで定期的に文章を書くのは

静 炉巌さんくらいしかいない。

多分、静 炉巌さんも書くことが好きで

書かずにはいられない人なのではないか

と勝手に思っている。

じゃなかったら誰に頼まれる訳でもないのに

あんなに毎日文章書けないでしょう…。


間違いなく言えるのは

そういう人種は世間的に見ると

結構な変わり者らしい、ということだ。